カテゴリ:新しい文明の構想( 79 )

ジェットコースターの事故:日本人の心の喪失か

ジェットコースターの事故は痛ましい。 相当区間、異常に気づいていたのであろう、可愛そうに。金属疲労であったとか、15年も心棒を交換しなかった。 ただ儲ければよい、遊びに来てくれた人に喜んで頂く、という心もなかった。
そこで国は、規制を細かく具体的にしようとしている。これは当然だか、本来、これは企業が自から気をつけることでは。

次々と起こる不祥事、バレなければよいという風潮、日本の代表的な企業から末端まで。日本社会は制度疲労を起こしている、日本は情けない国となったようである。
規則はいくらでも細かく作れるが、それには限りがある。拝金主義が日本を崩壊に導いているのであって、倫理教育といったことではない。

競争原理、経済成長至上、市場原理、常に欲望をあおるメディア。昔は拝金主義を軽蔑したものである、武士は食わねど高楊枝が懐かしい。
誇りを失った日本社会、それは産官学、政治などの指導層の心の疲労破壊のためだろうか。自分で徹底して考えることをしない日本、長年のアメリカ追従のためだろうか。 
マネー、GDP至上の膨張主義はもう止めよう、地球は有限、自然にも限りがあるのだから。
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by tikyuu_2006 | 2007-05-13 00:30 | 新しい文明の構想

「名こそ惜しけれ」:鎌倉、坂東武者の心

「恥ずかしいことをするな」ということである。13世紀、鎌倉幕府の創設とともに土着の倫理観が育った。京の公家、社寺と違って、空論でないリアリズムの生まれた時代、坂東武者のすがすかしさである。
司馬遼太郎は、この精神がその後、日本の非貴族階級に強い影響を与えたと言い、今も一部の日本で生きている、と述べている。これは隣りの韓国にない精神である、とも言っている。

新渡戸稲造が西欧に感銘をあたえた「武士道」は、1900年の著であるがそれも同じ心の軌跡にあるのだろうか。今の日本はそのような「すがすがしさ」を失ったようである、とくに拝金主義の金にまみれたリーダ方から。

志が大切なのでは。ここでどうしてかBack for the Futureという、ある映画の題のような言葉が思い浮かんだ。 因みに私の地元は「鎌倉、逗子、葉山(ご用邸のあるところ)」の逗子です。
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by tikyuu_2006 | 2007-03-01 05:12 | 新しい文明の構想

少子化は、そんなに悪いことなのか?;画一主義、全体主義復活の怖れ

どうして、一つの考え方に統一しなければ、気がすまないのか。
柳沢厚労相の「女性は子供を産む機械」発言、とんでもないが、それには安倍総理の少子化対策の大号令があるからという(朝日新聞1月30日)。GDP、経済の成長をすべてに優先させる昨今の日本、一種の国家主義、全体主義ではないのか。古来、個人を尊重しない国が、美しかったためしなどない。

石油に限界が見え、人類の生存基盤も劣化しつつある現在、文明は大きな変革期にある、人口はむしろ少ない方が良いのでは。政府、メディアの大合唱の輪から離れて自分で考えよう、何故かと。

人間社会の崩壊を論じたJ.ダイアモンドは、人口増が自然破壊を促したと、古代からの例をあげて克明に述べている。崩壊の道を歩んだ社会は、先ず森を破壊、土壌を失い、遂には食料生産基盤を喪失し滅んだ、自然の崩壊が原点にあったいうのだが、これは現代社会、そして今の日本にもいえるのではないか。

日本は1970年ごろ、人口はほぼ一億人、エネルギー消費は今の半分、食料自給率は60%あった。これが、多くの日本人は今も覚えている、一つの日本社会のベースラインであると考えられる。当時、心はむしろ豊かであった、雇用も今のように不安でなかった、格差も少なかった。
人口は少ない方が良い。何故なら、有限地球での生存に有利だからである。 このように考えていくと、少子化を心配しながら定年60歳で人を捨てるのは、本当に「もったいない」。

若い方はご存知なかろが、太平洋戦争当時、日本のリーダ達は「生めよ増やせよ」の大合唱であった。何故か、生産、軍備拡張に、戦争という国家目標に「国民の数」が必要だったから、「質」ではない。
国家目標を全てに優先する全体主義の亡霊の復活か。半世紀を経て歴史は繰り返されようとしている、どうして日本はいつもこうなのか?

無限膨張主義は有限地球に馴染まない、これは真理である。画一的な世論に流されず、ご自分でお考えを。安倍さんも!
地球は有限、自然にも限りがある、これが考えの原点である。
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by tikyuu_2006 | 2007-02-08 10:42 | 新しい文明の構想

車に食べ物を奪われてはならない:人間は利口なのか馬鹿なのか

食料供給をめぐる自動車と人間の争いはすでに始まっている
世界では8億5400万人が慢性的な飢餓状態にあり、栄養も不足している。そのうち2万4000人(大多数は子供)が毎日死んでいる。2015年までに飢餓人口の割合を半減させるという、国連のミレニアム開発目標は、飢えに苦しむ人口が増え続けていることから、進捗が思わしくなく、食料よりも自動車燃料を優先させる状況が展開すると、完全に失敗するかもしれない。

アメリカの輸入石油への依存拡大という、一つの問題を解決しようとして、それよりもはるかに深刻な別の問題を招いている。(一部略)

食料と燃料が対立する問題については、世界はリーダーシップを切実に必要としている。今後に予想される食料と燃料の争奪戦に対処する戦略である。世界の穀物主要生産国及び輸出国であり、エタノールの最大生産国であるアメリカが命運を握っている。

以上はL.ブラウンの警告である小利口者は大局を見誤る典型である。結局人間は馬鹿のようだ、古代からの文明崩壊史はそう教えている。
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by tikyuu_2006 | 2007-01-28 06:44 | 新しい文明の構想

人を捨てるのは「もったいない」

日本社会は人を捨てている。
60歳定年のことである。いわゆる団塊の世代のことである。まだまだ働ける、やる気のある人を日本社会は定年60歳で捨てている。その一方で少子化を心配する日本のリーダー達、何かがおかしい。
最近、NPOなどでも講演をよく頼まれる、「石油ピークは農業ピーク、そして文明ピーク」と述べ、それは技術開発の問題ではないもっと本質的なことである、原理原則的に脱浪費が欠かせない、人口は少ないほど良い、とのべると年配者から強い反応がある。

地球は有限、自然にも限りがある、と私の思考の原点を説明し、1970年ころはエネルギー消費量は今の半分、人口は1億人、食料自給率は60%、日本人の心は今より豊であったという私の思想をのべると、その意図、意味はという質問である。
この1970年を目標とするは、今の経済成長至上主義、マネーが全て社会と真っ向から対立する。
だが日本は当時、それなりに確かな国であった。 リストラ、ホームレス、フリーターなどという人を粗末にする、される不安さなどはなかった。
如何であろうか、人を捨てない心の豊な社会を構想する、というのは。
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by tikyuu_2006 | 2007-01-27 16:41 | 新しい文明の構想

NHKとエネルギー、環境問題:まず有限地球観の理解を

NHKが年末年始、エネルギーと環境問題についの特集番組をTV、ラジオで報道した。それについてはすでに4回、BLOGのコメントで述べたとおり、すべて一人の論客、寺島実郎氏の強い個性、主張に全面的に依存した番組だった。寺島氏の国際的な視点でのダイナミズムは流石であったが、反面ゲストの方々は、同じ経済至上主義の堺谷太一氏をのぞいて影が薄かった。むしろ結果としてそうなった、お気の毒と言うべきかも知れない。経済成長一辺倒のこの一連の企画、初めからの予定稿に合わせたに過ぎないようである。ゲストは添え物出しかなかったのか。多様性を認めようとしない、日本社会の画一的な体質が現れたにすぎない。

かくしてNHKの年末年始の特集はビジネス、マネー主義で論理深度の浅いものとなった。地球は有限である、自然にも限りがあるとも思わない、理念、哲学に乏しいいつもの環境エネルギー論だった。
環境問題も地球温暖化論の決まりきったパターンが繰りかえされ、その対策も聞きなれた技術論に終始した。エネルギーも石油ピークなど気にも留めない、技術万能となった。
昨今の日本の妙な楽観論だが、聞きたくないことは聞かない、見たくないものは見ない、深く考えない、欧米、特にアメリカの主流に沿って「分かったつもり」の風潮の典型なのかも知れない。
その結果、日本経済の無限成長願望、万能の技術となるのだが、本当に日本はそれで大丈夫なのだろうか。NHKは国民が視聴料を払わねばならない公共放送である、色々な意見に耳を傾ける必要があろう。初めに予定稿がありそれにあわせて「いわゆる有名人」を、では国民の支持は得られまい。もう市民は覚めている。

だがNHKは日本で最高のスタッフ、能力を持つ組織である、方向、理念さえしっかり見定めさえすれば大きな力となろう、今後の活躍には期待している。
私は地球物理学者である。地球は有限、自然にも限りがあるが基本理念であり、現代工業化社会の大量生産型の浪費文明が、人類の心と本質的な生存基盤を喪失させるているのではと思うのである。
技術万能のマネー社会は、新たな問題すら作りつつある。流行のバイオエタノールである。一見すると温暖化対策として未来型だが、人が車に食料が奪われる時代を招きつつある。
温暖化、代替石油などの対策技術は、問題をむしろ深刻化する可能性すらある。ジェヴォンズのパラドックスである。

最近、レスターブラウンは近い将来、穀物価格が人類が経験したことがないほどの高値になると警告し、アメリカのエタノールプラントのコーン需要も過小に見積もられていると述べている。
拝金、強者必勝の競争原理が世界各地で人心を崩壊、伝統の人のつながり、コミュニティーを分断、そして地球規模で人類の生存基盤は喪失する、と警告する人が増えている。
真実を報道するのが、公共機関NHKの本来の使命、日本の科学者、大学も人類の未来についての正しい見識を社会に展開して欲しいものである、大学とは本来そのためにある
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by tikyuu_2006 | 2007-01-06 23:59 | 新しい文明の構想

もったいない:出来ることは目の前に―その2

石油ピークは常温で流体燃料の問題です、先ず運輸に影響が来るのです。そこで車に出来るだけ乗らない、相乗りする、短距離は歩くなど、出来ることは目の前にあります。
そしてもう一つ、石油ピークはグローバリゼーションを直撃します、船賃が上がるからです。
日本の地域で作られる生鮮食料をできるだけ買いましょう。それが地域の復活、コミュニティーの再生、人の心の繋がりを促すでしょう。
「もったいない」運動は、成長至上の拝金主義で失われた、日本の心を取り戻すきっかけとなる筈です。
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by tikyuu_2006 | 2006-12-31 10:12 | 新しい文明の構想

人類は無限に成長は出来ない、モノより心の豊かさを

地球が有限である。これは地球物理学者の私には当り前なのだが、エコノミスト、技術者、企業家などには本当にわからないようである。 だがエネルギーは質が全てEPR,資源の3原則、エントロピー法則などを理解すれれば、環境、エネルギー、資源など人類問題の原点が透視できるようになる。
繰り返す地球は有限、人類の生存基盤も無限ではない、だから「もったいない」なのだ。
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by tikyuu_2006 | 2006-12-17 23:23 | 新しい文明の構想

ピークオイル論とイースター島の教訓

(石油技術専門誌「ペトロテック」:巻頭の時評、2005年4月13日、とても分かりやすく良い内容なので、東京大学工学系 六川修一教授のご了解を得てご紹介します)

わが国の最も大きなアキレス腱であるにもかかわらず、最も理解されていないものの1つがエネルギー供給の問題である。
国際的な石油地質学者であるCampbellらが主宰 するASPO(ピークオイル・ガス研究協会)は、米国における石油生産のピーク(ピークオイル)予測を的中させたHubbert 曲線を世界の在来型石油資源に拡張し、2010年以前のピークオイル到達を予想している。
しかしながらこの石油ピーク論は少数派の理論として必ずしも社会に受け入れられてはいない。それは、これが優れた石油文明論、しかも人類には受け入れがたい現代文明論になっているからである。

すなわち、20世紀半ばに始まったばかりの石油文明が、わずか50年余にしてその生産のピークを迎えるということは、残りあと50年、すなわち、わずか1世紀あまりで現代文明の繁栄が消滅することを示唆するからである。

実はこれに類する歴史的事実が既に存在する。モアイ像で知られる南海の孤島イースター島は、豊かな森林資源を使って16世紀当時としては世界的にも優れた文明を築き上げた。しかし、その文明を支えた森林の 急激な伐採によって、17世紀初頭には、とうとう島のすべての森が丸裸になってしまい、その結果、島の生活基盤そのものが崩壊してしまったのである。

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by tikyuu_2006 | 2006-05-08 16:13 | 新しい文明の構想