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21世紀の日本は、すでに「沈黙の春」の世界

21世紀の日本は、すでに「沈黙の春」の世界
   石井吉徳 東大名誉教授 平成28年6月21日

地球は有限である
人類は無限の経済成長はできない。人口はすでに70億を超え、今も増え続ける。 現代工業社会は大量生産の仕組み、作ったモノは、いずれゴミとなる。 そして廃棄物は増えるばかり、環境破壊は進行する。 だが現代人は、指数関数的な成長を当り前と思うようである。
その頂点がアメリカで、彼の国の浪費は世界からの借金で賄われる。日本のお金も大量に。この国は大変な市場主義だが、これがアメリカンスタンダード、グローバリゼーションと称される。

これはマネー原理主義、それは世界に貧富の格差を作りつつある。 富は一部の人々に集まる仕組み、これが権力利権構造だ、今では1%の裕福層に富が集中する仕組み、下位99%、特に若者に負の経済がしわ寄せされる。

これが世界に蔓延する紛争の原因、世界の基本構造が変ったのである。見方を変えれば、地球が有限だからであり、我々は地球の限界に当面しているともいえる。だが楽観論者は科学技術が進歩すれば、市場に任せればと言う。本当にそうだろうか、そうではなかろう。

そこで改めて人類の歴史、文明史を見てみよう。
古代から「森を失った文明」は滅んできた。ところが人類は過去の歴史から学ぶに疎いのである。このようにして、昔から今も人類は森を破壊、環境を汚染してきた。

写真は、世界遺産に指定され、辛うじて生き残ったレバノン杉、数千年の遺影である。深い杉に覆われていたレバノンだが、今はこのような林が所々に残るだけとなった。
3000年の歴史を誇るエジプト文明、そのピラミッドの傍には死んだ王があの世に上る木造の船が今も残っている。エジプトに行けば分かるが、ここは砂漠の国、大きな木は無い、もちろん森はない。そこで古代からレバノン杉が運び込まれた。つまりレバノンは木材の輸出大国だった。その名残がこの写真なのだ。

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レバノン杉(1996年、撮影・川村徒最子さん)

このような自然破壊は世界中で起こった。今では世界の森は半減、自然生態系は徹底的に破壊されたのである。これが文明の発展と崩壊の姿である。

そして石油は減耗する
現代は石油文明である、常温で流体の石油があるから車社会がある。それは現代の大量生産社会の象徴、石油がそれを可能としたのである。つまり石油は「社会の生血」なの。

だが、もう大油田が発見されない、中東は地球の特別の場所なのである、第二の中東はやはり発見されなかった。市場原理も技術の進歩も、地球の限界にも勝てなかた。シェールオイルは結局、あだ花であった。資源としての質が低すぎる、それがようやく分かってきた。いずれ述べるが、メタンハイドレートも無かった、膨大な国費を浪費したが技術の問題でなかった。

このようにして、人類は自然の遺産を浪費して発展を維持してきたが、これからはグローバリゼーションの逆、集中から分散、地産地消の時代がくるのであろう。

昔は、日本にも陸上に油田があった。その例が下図、秋田の八橋油田、それは秋田市の郊外に。
                           
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昭和30年代の八橋油田に、私は新入社員として配属された、帝国石油(現・国際資源帝石)である。その油田の現場作業員として、それこそ泥まみれで働いた。高さ40m以上もある櫓にも上った。

その探掘井で試油をする。 油をタンクに噴出させるのだが、地下から猛烈な圧力で石油が自噴する、それは櫓が揺れるほどだった。大学で地球物理学を学んだ私、背筋が震えるほど感動したものである。

地球のポテンシャル、自然の凄さに驚いたが、資源というのは素晴らしいと思った。以来、私は自然の恵みが人類にとって如何に重要か思い知った。資源は「質」が全てであると自然から教わった。だが、しかしこの八橋油田はもう無い、記念碑のようなポンプがあるだけだ。

その後16年間、石油開発の仕事に従事、インドネシア、中東にも出かけた。今の日本でこのような現場経験を持つ石油技術者は少ない、それが問題なのだ。

日本の歴史を簡単に述べておく。江戸時代には佐渡金鉱山などがあった、それは絵巻にもある。日本は黄金の国、ジパングだった。金以外にも石炭、銅鉛亜鉛山なども方々にあった。日本は資源は乏しくなかった。それが次々と閉山され、今では資源の大輸入国となった。

ここで重要なこと、資源は有限だ使えば無くなる、ということ、それを私は実体験したのである。この資源の減耗、質の低下がは世界中で起きている。

ある時、東大工学部助教授に招聘された。そして地球の資源、エネルギーの研究教育が仕事となった。22年間務め60才で定年退官、今度は環境庁の国立環境研究所の副所長に。資源から環境問題へと変身、地球温暖化・京都会議に参加、環境問題の複雑な国際力学の実態を見た。

そして65才、定年退官。その後、招かれて富山国際大学の教授に。 立山連峰を眺める日々だった。そして日本の環境問題の本質をまなぶ。


「沈黙の春」がそこに
私は60年ほど前、富山市郊外で育っている。そのころ富山の自然は豊か、夏には蛍が、秋にはうるさいほど赤トンボ、田圃にはタニシ、ヒルなどが沢山、小川のくぼみに手を入れるとフナが跳ね、メダカも小川で群れなしていた。
                                   
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富山市郊外の大学にいたる田園風景は写真のように広々、素晴らしかった。遠方に立山連峰、大学キャンパスには時折、日本カモシカが来るほどだった。
 
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                    大学キャンパスに現れた日本カモシカ(2002年、撮影・上坂博亨さん)

このように淡々と語れば、富山は自然豊かと思われよう。だがそれは間違いだった。ある時、私は妙なことに気が付いた。田園地帯が余りにも静か、音がほとんど聞こえず、動くものがない、鳥もいない、蝶が飛ばない、蚊すらほとんどいない。
子供のころ、頭に止まってうるさいほどだった赤トンボもいない。そして空に「トンビが飛ばない」ことに気がづいた。「トンビが飛ばない」ということは、食物連鎖の頂点であるトンビの餌、小動物がいないということ、小動物がいないのは彼らが食べるミミズ、虫などがいないから。

この発見は私にとって衝撃的だった。考えられる理由はただ一つ、田畑に撒かれる農薬、合成化学物質が自然、生態系を徹底的に破壊したからである。

私は富山国際大学で環境政策という講義をしていた。そこで学生たちに聞いてみた、すると親たちがトンビはいなくなった、でも呉羽山にはまだいる、と話したそうである。

呉羽丘陵とは富山平野を南北に区切る地帯である。それを境として佐々成政、西が前田利家の勢力圏があった。その風土は今も残っている。地方とはそのような所、地勢は「藩」と密接に関係しており歴史は今も残る。21世紀に考えるべき重要な視点なのであろうか。

「沈黙の春」(R・カーソン、1962年)が目の前、富山にあった。「春になっても小鳥がさえずらない」、生態学者のレイチェル・カーソンの警告、大量生産された化学物質が自然界にまかれ、生態系を徹底破壊する、と彼女は訴えたのだが、当然反対者は多かった。

だが世界的な論争の末、DDTなどは消えたが彼女自身は若くしてガンで逝った、57才。当時、私は東大工学部に移ったばかり、化学工学の先生方は総じてカーソン非難、理学部出身の自然科学者の私は四面楚歌だった。今もそうだが。

21世紀、人の幸福を考える社会が求められる
農薬、化学物質は石油、天延ガスからつくられ大量散布され土壌を広範囲に汚染する、そして農業機械は石油で動く。これが現代文明の一つ姿だが、その石油資源も無限ではない。

21世紀はエネルギーが文明維持の要だが、3.11まではクリーン・エネルギーとされた原子力は今では疑問視されている。核についてはいずれ詳しく述べるが、私はこれからは「自然と共に生きる」、「集中から分散」がキーワード、「科学技術で自然を改変、制御する時代」から「自然と共存する知恵を育てる時代」と思っている。
「地球が危ない」のではなく、いま 「危ないのは人間」、現代文明は人を本当に幸せにした改めて考えたい。統計によれば「物より心の豊かさを」と願う人が60%に達している。

物余りの中、人間の心はますます貧しくなった。GDPで計る成長経済は持続可能ではないのでは、これからは効率最優先から知恵を、物より価値を重視する文明へ転換すべきではないか。

これから皆さんと考えたい、順次に。以下、私のホームページから、
技術万能の強欲資本主義が社会を劣化させる
日本社会中枢の崩壊が顕著である。強欲資本主義はマイナス金利の禁じ手を使ってもその根底は沈降するのみ、アベノミックスはやはり幻想だった。

古代から、未来問題は3つに分類されてきた、「食料、エネルギー、軍事」である。軍事とは戦争、使われる大量の武器、軍事費など。食料は人類生存の基本だが、マスコミはスポンサーである巨大企業が政治、経済を支配してしまうと、どれほど深刻であっても報道しなくなる。

今の日本では核エネルギー推進の構造、そして原発事故と同様の状況が、食糧、遺伝子組み換え農業で起きている。人類は大きな曲がり角にある。しかも日本は地殻変動列島である、自然とどう共存するかである。
http://oilpeak.exblog.jp/25814844/

以上
石井吉徳 平成28年6月21日
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by tikyuu_2006 | 2016-06-22 04:57 | 新しい文明の構想

原発と様々なエネルギーの話

シェールオイルからメタンハイドレートまで
 脱原発に関連してアメリカのシェールオイルに期待する人が多いが、そのエネルギー収支、EROIが低く、ネットエネルギーが少ない事を理解すべき、米ノースダコタBakkenでの生産量の急減退、在来型EROI(=EPR)などの図ご参考。
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 本来、油田は自噴する、日本の秋田、八橋油田でも、その自噴は凄まじく、中東と変わりない、若かった頃現場で経験したが、違うのは量で何十年も続かないこと。
 
 「資源は質が全て」、エネルギー資源についてその収支比、つまりEPR,EROIが大事、それぞれEnergy Profit Ratio、Energy Return on Investmentのことだが、日本では殆ど理解されず、専門家でも40年前に石油寿は40年と言ったが今も40年と言う、だからまだまだ大丈夫、などと誤解する。
http://localization.web.fc2.com/

 そしてメタンハイドレート、これも近海に膨大と楽観する。これも間違い「質」を考えていない。
http://oilpeak.exblog.jp/20280892/
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by tikyuu_2006 | 2016-03-11 14:30 | 新しい文明の構想

3・11後の脱原発社会を構想する

原発依存に未来はない、未来世代を考える道程
2016年3月7日・初版、その後項目C、Dを追加、
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A:先ず反省すべき事柄
1)地殻変動列島に原発は作ってはいけなかった、地球物理学者としての思い
2)地震津浪、自然軽視の「安全神話」は自己催眠だった
3)技術万能主義の思い上がり、傲慢が原発過酷事故を招いた
4)日本の原子力技術は未熟だった、福島第一はアメリカGE社のターンキー、緊急発電は海辺低地に
5)事故後、放射能汚染軽視、健康被害を隠蔽、改ざんの「安心神話」は今も続く
6)原発事故だけではない放射能汚染、正常運転時も汚染物質は大量に生成される
7)幻想の核リサイクル、プルトニウム回収は使用済み燃料から1%、殆どの放射能廃物は残留
8)最終高レベル放射能廃物を処理する安定地塊、地層はない
9)日本の核技術レベル、何十年もかかる廃炉技術は無い、世界にも
10)日本の科学技術そのもの、原理的欠陥があること、3・11で露呈、総合的市民の科学が必要

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B:それではどうする、未来への構想
1)「原発電力不買」、4月から電力自由化となる、例えばガス会社などと契約
2)車は出来るだけ乗らない、自転車、公共的な乗り物、バス、電車に乗る、そして歩くこと
3)自宅で太陽電池、太陽熱利用、
4)風力、地熱、小型水力など、地域でそれぞれ構想する
5)自然エネルギー、地域に適した利用がある、仲間、コミュニティーで考える
6)ハイテク指向をしない、燃料電池、水素社会などと思わないこと
7)持続型の「脱浪費、もったいない」社会、エネルギー効率が大事、EPR,EROIの理解
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3・11以降、何年間も原発ゼロでやって行けた、浪費は避け決して困らなかった。やれば出来る
水素などは二次エネルギー、何か別の一次エネルギー源から作る必要がある。
「地球は有限、資源は質が全て」、「質」:EPR=EROIを理解する
地球は本当に温暖化しているのか、その科学的データ、考察など
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C: この見解に寄せられた文など、以下にそのままご紹介します。
1)「原発電力の不買のお願い」、久保田宏・東工大名誉教授(もったいない学会理事)
・4 月から家庭用の電力の小売りが自由化されます。
・今までの電力会社の地域独占の制度が改められ、消費者が自由に、安い、好みの電力を購入できるようになります。
・日本を放射能汚染の恐怖に曝す恐れのある原発電力を使わないでも済むようになります。
・いま再稼働を訴える電力会社の電力料金のなかには、すでに、また、これから排出される使用済み核燃料廃棄物の処理・処分費は含まれていません。
・これらの処理・処分方法に目途が立っていないから、費用も計算できないのです。
・これが、「トイレの無いマンション」には住むべきでないと小泉元首相らが脱原発を訴える理由です。
・ほかにも、廃炉の費用や、万が一の事故に対する費用も、いままでの電力会社の電力料金のなかには含まれていないし、自由化後も含まれないでしょう。
・これらの原発に関わる費用を含んだ料金設定を行ったのでは、電力会社は、自由化後の電力小売り競争に、新規事業参入者に対抗できなくなります。これでは、電力会社にとっての経営上の危機となります。
・電力会社にとって、この経営の危機を避けるための唯一の方法は、原発の再稼働を断念し、脱原発の方針をはっきり打ち出すことで、これまでの原発の後始末の費用の支出を国民にお願いすること以外にありません。
・しかし、自由化が始まる4月以降、消費者が黙っていれば、電力会社との電力売買契約がそのまま持続します。
・電力会社は、これをいいことにして、原発電力を含んだ電力を、原発を含まない料金設定で消費者に売ろうとしています。
・この不条理な商行為に対して警告を発しようとするのが、自由化を機にした原発電力の不買運動でなければなりません。
・いままで、国民の生活と命を守るための電力の安定供給に果たしてきた電力会社の役割は大きく評価さえなければならないし、自由化後も、その役割を担ってもらわなければなりません。
・この電力会社による電力の安定供給の役割は、現在、国内総発電量の70 % 近くを担っている電力会社の原発電力の不売のなかで実行できるのです。
・消費者による原発電力の不買は、原発事故を起こした電力会社に対する懲罰ではありません。電力会社の良識を信じた電力会社への脱原発へのお願いなのです。
これで、上記、B1)「原発電力不買」、4月から電力自由化となる・・・・、の意味がお分かりになるでしょう。
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D: 日本にも正論はある、
・「脱原発しかない」   毎日新聞2016年3月14日:風千草「重荷の行方」=山田孝男
  ・原発から出る使用済み燃料は重荷でしかない。
  ・研究施設のプルトニウムも重荷でしかない。
  ・重荷が増え続けるから高レベル核廃棄物の最終処分場さえ決まらない。
  ・もうすぐ決まるようなふりはやめてほしい
  ・核燃サイクルがもうすぐ完成するかのようなウソもやめてもらいたい。
   http://mainichi.jp/articles/20160314/ddm/002/070/078000c

・「規制の虜」 黒川清(国会事故調元委員長)著、2016年3月9日講談社
その最初です、
「志が低く、責任感がない。自分の問題であるにもかかわらず、他人事のようなことばかり言う。普段は威張っているのに、困難に遭うと我が身かわいさからすぐ逃げる。これが日本の中核にいる「リーダたち」だ。

次いでAmazon.co.jpから抜粋、
原発事故から5年。続々進む再稼働。日本人はフクシマから何を学んだのか? 規制する側(監督官庁)が規制される側(東電)の論理に取り込まれて無能化する「規制の虜」が起きたと断じ、エリートの人災を暴いた委員会の舞台裏と、この「規制の虜」と同じ構造がいま、日本のあちこちに存在する実情を描く!

2015年8月に再稼働した川内原発をめぐっては、九州電力が、原発事故時の対策拠点となる免震重要棟の建設計画を、再稼働後に撤回した。しかし、国会事故調の参考人質疑において、福島第一原発事故当時に東京電力社長であった清水正孝氏は、免震重要棟の重要性について、「もしあれがなかったらと思うとゾッとする」と明言している。その免震重要棟を、九州電力は「重要な根拠」も示さずに、「不要」と判断した。福島第一原発事故の教訓は、どのように認識されているのだろうか。(「イントロダクション」より抜粋・要約)

第一部 ドキュメント メイキング・オブ・国会事故調
第二部 3・11が浮かびあがらせた日本の「病巣」

最後は次の文で終わります、
世界は見ている。日本はあの事故から何を学ぶのだろうか、と。
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(国会事故調)ダイジェスト版
東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)報告書(2012年7月提出された)、そのダイジェスト版です。
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福島原子力発電所事故は終わっていない。
 これは世界の原子力の歴史に残る大事故であり、科学技術先進国の一つである日本で起きたことに世界中の人々は驚愕した。世界が注目する中、日本政府と東京電力の事故対応の模様は、世界が注目する中で日本が抱えている根本的な問題を露呈することとなった。
 想定できたはずの事故がなぜ起こったのか。その根本的な原因は、日本が高度経済成長を遂げたころにまで遡る。政界、官界、財界が一体となり、国策として共通の目標に向かって進む中、複雑に絡まった『規制の虜(Regulatory Capture)』が生まれた。
 そこには、ほぼ50 年にわたる一党支配と、新卒一括採用、年功序列、終身雇用といった官と財の際立った組織構造と、それを当然と考える日本人の「思いこみ(マインドセット)」があった。経済成長に伴い、「自信」は次第に「おごり、慢心」に変わり始めた。入社や入省年次で上り詰める「単線路線のエリート」たちにとって、前例を踏襲すること、組織の利益を守ることは、重要な使命となった。この使命は、国民の命を守ることよりも優先され、世界の安全に対する動向を知りながらも、それらに目を向けず安全対策は先送りされた。
 そして、日本の原発は、いわば無防備のまま、3.11 の日を迎えることとなった。3.11 の日、広範囲に及ぶ巨大地震、津波という自然災害と、それによって引き起こされた原子力災害への対応は、極めて困難なものだったことは疑いもない。
 しかも、この50 年で初めてとなる歴史的な政権交代からわずか18 か月の新政権下でこの事故を迎えた。当時の政府、規制当局、そして事業者は、原子力のシビアアクシデント(過酷事故)における心の準備や、各自の地位に伴う責任の重さへの理解、そして、それを果たす覚悟はあったのか。この事故が「人災」であることは明らかで、歴代及び当時の政府、規制当局、そして事業者である東京電力による、人々の命と社会を守るという責任感の欠如があった。
 この大事故から9か月、国民の代表である国会(立法府)の下に、憲政史上初めて、政府からも事業者からも独立したこの調査委員会が、衆参両院において全会一致で議決され、誕生した。
 今回の事故原因の調査は、過去の規制や事業者との構造といった問題の根幹に触れずには核心にたどりつけない。私たちは、委員会の活動のキーワードを「国民」「未来」「世界」とした。そして、委員会の使命を、「国民による、国民のための事故調査」「過ちから学ぶ未来に向けた提言」「世界の中の日本という視点(日本の世界への責任)」とした。限られた条件の中、6か月の調査活動を行った総括がこの報告書である。
 被災された福島の皆さま、特に将来を担う子どもたちの生活が一日でも早く落ち着かれることを心から祈りたい。また、日本が経験したこの大事故に手を差し伸べてくださった世界中の方々、私たち委員会の調査に協力、支援をしてくださった方々、初めての国会の事故調査委員会誕生に力を注がれた立法府の方々に深い感謝の意を表したい。
    東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)委員長 黒川 清
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1962年東京大学医学部卒、東大名誉教授、日本学術会議元会長、上記は「国会」への報告の骨子です。




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by tikyuu_2006 | 2016-03-07 12:09 | 新しい文明の構想

原発再稼働と日本の科学技術

諦めてはならない) 高浜原発再稼働について声を上げましょう
2016年2月、「もったいない学会」のスローガンです、

その趣旨、その1)
 高浜原発は、40年も経ったMOX燃料使用、新聞にも大きく報道されていますが、再稼働に向けて政府、関係者は懸命です。だがそれは危険と思います。
 
 「原子力資料情報室」を立ち上げ、その隠蔽、改ざん体質を克明に綴る「高木仁三郎」さん、生前最後の著「原発事故はなぜくりかえすのか」岩波新書2000年は必見と思います。氏はその2000年、大腸ガンで死去されてます。
 その遺言のような著書、その章「隠蔽から改ざんへ」掲載の表を添付します、表タイトルは「主な隠蔽、改ざん・捏造(1991~)」です。この改ざんとはウソと言うこと。
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目次:1)議論無し、批判無し、思想無し、2)押しつけられた運命共同体、3)放射能を知らない原子力屋さん、4)個人の中に見る「公」のなさ、5)自己検証のなさ、6)隠蔽から改ざんへ、7)技術者像の変貌、8)技術の向かうべきところ。そして別れのことば、「友へ 高木仁三郎からの最後のメッセージ。 いつまでも皆さんとともに」で終わります。
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 氏は1961年東大理学部卒、日本原子力事業、東大原子核研究所、東京都立大学を経て、1975年原子力資料室を設立、98年まで代表・2000年死去。

その2)
2011年3月11日、福島第一にて、高木仁三郎さんの心配そのものが現実となった。
隠蔽、改ざん・捏造は今も続く。 高浜原発再稼働に懸命な政府、業界、そして学者、研究者までもが。 だがそれは本当に危険、ここは世界のワースト4の地帯なのです。
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by tikyuu_2006 | 2016-02-26 09:44 | 新しい文明の構想

内村鑑三、明治41年、聖書之研究 「学ぶべきものは天然である」  

内村鑑三、明治41年、聖書之研究
「学ぶべきものは天然である」
 人の編(あ)みし法律ではない、其(その)作りし制度ではない、社会の習慣ではない、教会の教条(ドグマ)では ない、有りの儘(まま)の天然である、山である、河である、樹である、草である、虫である、魚である、禽(とり)である、獣(けもの)である、是(こ)れ 皆な直接に神より出(い)で来(きた)りしものである、天然は唯(ただ)天然ではない、神の意志である、其(その)意匠(いしょう、→工夫を凝らすこと) である、其中に最も深い真理は含まれてある、天然を知らずして何事をも知ることはできない、天然は智識(ちしき)の「いろは」である、道徳の原理である、 政治の基礎である、天然を学ぶは道楽ではない、義務である、天然教育の欠乏は教育上最大の欠乏である。
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by tikyuu_2006 | 2016-02-06 18:39 | 新しい文明の構想

ダーウィンの「ミミズの研究」

 フクシマの悲劇は津波だけではない、太古より繰り返された地震と津浪の災害を忘れた人間、技術者の暴慢さがある。科学技術者はその原点に戻る必要がある、もっと謙虚に自然と向き合う必要がある。
 だが日本人はフクシマから学ばなかった。九州電力の川内原発再開、そして関西電力の高浜原発、これはプルサーマルである。更に危ない、しかもプルトニウムを燃やすMOX燃料は日本では作れない、使用済み燃料の再処理も出来ないという。

 そこで、言葉の森長文作成委員会より、ダーウィンの自然と対峙する姿勢を引用する。

 『種の起源』の著者チャールズ・ダーウィンがミミズの研究を始めたのは、二十八歳のときでした。それ以来、ダーウィンは四十年以上もミミズの観察を続けました。ダーウィンが最初に目をつけたのは牧草地です。最初はでこぼこで石ころだらけだったはずの牧草地の土が細かくしっとりとした土になり、地面が平らになっていくのは、ミミズが土を食べて、土のフンをするからではないかと考えたのです。つまり、ミミズが長い年月をかけて、土を耕しているのではないかと思いついたのです。
 ダーウィンは、十年ほど前に土をよくするために石灰をまいたという牧草地に行ってみました。すると、石灰は、地表から七・五センチぐらいのところに埋まっていました。ダーウィンはミミズが石灰の上にフンをして、十年の間にこれだけ埋めてしまったに違いないと考えました。しかし、もしかしたら、その十年の間に、誰かが土をまいたのかもしれません。ほかの動物や風が土を運んできたということも考えられます。そこで、ダーウィンは、これがミミズの仕事だったということを自分の目で確かめようと決意しました。
 ある年の冬、三十三歳のダーウィンは、自宅の裏に広がる牧草地に石灰岩の破片をばらまきました。この場所なら毎日観察することができます。しかし、石灰岩の破片が埋まって見えなくなるまでに数年、ミミズが耕す土の量をほぼ正確に計算できるようになるまでに数十年かかります。ダーウィンは、来る日も来る日も牧草地をながめながら、この気の遠くなるような年月を待ち続けました。
 もちろん、この間、ダーウィンはただ待っていただけではありません。ミミズにガラスやれんがのかけらを食べさせたらどうなるか、地面の下に何匹くらいミミズがいるか、ミミズのフンはどのように移動するのかなど、ミミズに関するさまざまな実験を行いました。まさにミミズづけの数十年間だったのです。ミミズのフンの研究ばかりしているダーウィンに、もう青年になっていた子供た∵ちは憤慨しました。それでも、ダーウィンは実験を続けました。
 最初に石灰岩の破片をまいてから二十九年たち、ダーウィンは六十二歳になっていました。その年の十一月、ついに牧草地を掘る日がやってきました。ダーウィンは、牧草地にざくっとスコップをさしこみます。土を持ち上げると、白いものが見えます。それは、言うまでもなく、二十九年前に牧草地にばらまいた石灰でした。深さ五十センチほどの穴を掘ると、周囲の土の壁に一筋石灰の層が見えます。石灰は、地表から十七・五センチぐらいのところに埋まっていました。二十九年間で十七・五センチということは、毎年約六ミリずつ埋められていたことになります。これは、もちろんミミズのはたらきによるものです。
 ダーウィンは、この研究を三百ページをこえる一冊の本にまとめ上げました。進化論の提唱者として有名なダーウィンですが、その一方でミミズのような小さな生き物の研究にも生涯をささげたのです。みんなが見向きもしないような小さな生き物に注目し、その生態を明らかにしたダーウィン。そのダーウィンが亡くなったのは、ミミズの本を書き上げてから半年後のことでした。

如何であろうか、現代の科学者と全く違う、だからあの「種の起源」が生まれたのであろう。
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by tikyuu_2006 | 2016-01-31 16:28 | 新しい文明の構想

エントロピー・経済学

もう一つの「第3の経済学」(2005-2)
 21世紀に相応しい、有限資源観に立つ新しい経済学が必要なのです。今主流の経済学が「地球の有限性」を考慮しない、限界を認めないからです。歴史的には百年以上も前、イギリスに石炭資源の「限界」を意識した「もう一つの経済学」が誕生していました。1865年イギリスの経済学者W.S.ジェボンズ(1835?1882)の「石炭問題」です。この書はイギリスは産業革命の進展と共に、採炭深度が深くなり、19世紀末には石炭が枯渇するのでは、との懸念から書かれたものです。

 今の石油のように、当時は石炭は最も大切なエネルギー資源でした。それまでの主流の「2つの経済学」、つまり資本主義経済学とマルクス経済学は、それぞれ全く立場が全く違うにも拘わらず、地球資源の有限性を全く視野に入れませんでした。ジェボンズの経済学と、その流れを今も汲む経済学を「第3の経済学」、あるいは「もう一つの経済学」と呼ぶのは、このような理由からです。しかし、この先駆的な発想も、その後の豊富な石油時代の到来と共に忘れられたのです。 
 
 そして1972年、第1次石油危機が訪れ、改めて地球資源、特に石油の有限性が問題となりました。難解なニコラス・ジョージェスク=レーゲンによる「エントロピー法則と経済過程」が世に出たのも1971年のことです。その基本理念は「人間活動は常にエントロピーを増大させる」、「そのプロセスは非可逆的」というものでした。
 下記がその思想の要であって、2行、3行目がそれぞれ熱力学の第1法則、第2法則に相当します。特に第2法則「エントロピーは常に増大する」は、自然科学上の最も根源的な原理で、これによると「人は自然の悠久なエントロピー増大過程にある、小さな陽炎のような存在」と言うことになります。

「経済のプロセスはエントロピー的である」: 
それは物質、エネルギーの生産も消費もしない、
ただ低エントロピーを、高エントロピーに変換するのみである。
(ニコラス・ジョージェスク=レーゲン)
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by tikyuu_2006 | 2015-12-23 19:00 | 新しい文明の構想

エントロピーの法則と文明

エントロピーの法則を理解すると、経済学の意味、科学技術、そして文明の未来そのものが見えてくる
そのための「世界の名著」を紹介する,

1)[Entropy- A New World View] by Jeremy Rifkin 1980
この日本語訳は、
  「エントロピーの法則」 21世紀文明観の基礎 ジェレミー・リフキン 竹内均訳 1982 祥伝社
著名な地球物理学者、竹内先生は「訳者まえがき」において、
 現代物理学が絶対的な真理として認めているのは、この法則だけだという点である。意外と思われる方もおられるかもしれないが、その他のものは、たとえば、アインシュタインの相対性理論にしても、あくまで仮説であり、将来、この理論を包括する原理が発見されることが、すでに予測されている。つまりエントロピーの法則以外の物理法則は、すべて”暫定定理”と呼ぶべきものにすぎないのである。 そして、この法則が私たちに突きつけるのは、人類の利用可能なエネルギーの総量は有限である、という冷厳な事実であり、それと同時に、進歩とか、スピードとか、効率とかを最優先するニュートン以来の合理的世界観の限界をしめすことにほかならない、とのべられる。

 序でながら、このエントロピーの法則、熱力学の第二法則とは経験則、数学などで証明されることではない。例えば、コップに赤インクえを一滴落とせば自然に広がり拡散、薄くなる。 これがエントロピーの法則であり、エントロピーが増加したという。
 この逆は自然には起こらないが、化学的な処理をして、元の赤いインクに戻すことは出来るが、それには必ずエネルギーが必要である。 つまりこの「一方向性は絶対」なのである、宇宙がその創造以来一貫して膨張している、一部で集中が起こっているとすれば、必ずどこかで、それを保証するように拡散しているのである。言い換えると、エントロピーの低下は必ず増加を伴う、全体としては増大する。

これが「質と量の問題」に重要な理念を与える、「資源は質が全て」である、良質の石油の代替えとして、メタンハイドレート、海洋温度差発電などが見込み薄であることの原理原則的理由である。

2)[The Entropy Law and the Economic Process] by Nicholas Georgescu-Roegen 1981 Harvard University Press
日本訳はない。このニコラス・ジョージェスク=レーゲン著は、「第三の経済学」と言われ、その理念は
「経済のプロセスはエントロピー的である: それは物質、エネルギーの生産も消費もしない、 ただ低エントロピーを、高エントロピーに変換するのみである」となる。

3)「The Second Law] by P.W. Atkins: Scientific American Library 1984
この日本語訳は、
  「エントロピーと秩序」ー熱力学第二法則への招待  米沢富美子/森弘之訳、1992 日経サイエンス社。
 本著は数式を一切用いないで、図を多用して、その意味を詳細に語る。経験から理解できることを、詳しく説明する。本質を理解するから出来る、といえよう。

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「エントロピーについての考察など」
@生命とエントロピー(wikiより引用)
 物理学者、シュレーディンガーは、エントロピーや生命現象の本質についても考察、エントロピー増大の法則が示すところによれば、物体は崩壊を経て平衡状態に至る。しかし、生物は平衡状態にはならない。そこで生物が生存することによって生じるエントロピーを、負エントロピーによって相殺することで、エントロピーの水準を一定に保持している。つまり食料からエネルギーを摂取している。
@文明社会は質の良い資源・エネルギーで維持される
「エネルギーは質が全て、量ではない」
http://localization.web.fc2.com/oil_depletion/netenergy.html
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by tikyuu_2006 | 2015-11-10 11:07 | 新しい文明の構想

強欲資本主義から「コーポラティズム」へ

近代社会終焉の始まり、世界に広がる99%の反乱
いずれ挫折するでしょう、アメリカ追従の日本指導層、エリート階級

繰り返される超低投票率、その選挙の意味するところ。若者の諦め、政治にも国家にも冷めている、ではどうするか、今のままでは益々日本も、世界も悪くなる。1%のトップが富の殆どを浚って暴走する強欲資本主義、それが「コーポラティズム」、多国籍企業のやりたい放題、国家などなんのその。世界中は不安定、テロ社会となる、お分かりでしょうか?
 
「コーポラティズム:Corporatismが支配するアメリカ」、想像を絶する資金力をつけた経済界、政治と癒着するどころか今では支配する、究極的な強欲資本主義の暴走。
そして日本の女性ジャーナリスト、『政府は必ず嘘をつく』、ある「牧師のひとり言」など。

アメリカのエリート大学は若者に教養と規律を与える場ではなくなっている。大学は学部生を教える仕事を薄給の非常勤講師に任せる一方で、学生とはほとんど接することのない著名な研究者をリクルートすることに血道をあげている。経験が豊かで献身的な教員の指導のもとで、学生たちがさまざまな概念について意見を交換し、人生の目的を考え、それまで常識と考えてきたことに疑いを抱くような経験をさせるという役割はもはや重視されていない。

親にも問題がある。いまや十代あるいはそれ未満の子供時代でさえ、名門大学に入るための激しい競争のなかにいる。・・・完璧な経歴づくりは、プレスクール選びから始まり、小中学校を通じて続く。これらが社会格差を増大させ、コミュニティ意識を希薄化させている。この歪んだ構造が教育的な問題だけでなく、政治・社会問題も作り出している。
http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/201505/Scialabba.htm

 「スーザン・ジョージ」、雇用を増やす唯一の道は、経済を全面的に「グリーン経済」にすることです。医療や教育はじめ、生活環境を価値の中心に置き、変革につながるすべてのものに投資することを意味します。人間は自然の法則を尊重せずには存在できません、環境をもっとも重要な価値にすべき。
 どんな正しいことでも、言うだけでは起こりません。みんなが一緒になって、事を起す。連携こそが前進できる道です。いいアイデア、いい提案があり、なすべきことがわかっていても、お互いに連携しないと前進しません。
http://diamond.jp/articles/-/16095?page=6
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by tikyuu_2006 | 2015-06-03 08:16 | 新しい文明の構想

地球は本当に温暖化しているのか、その科学的データ、考察など

地球温暖化の脅威、対策などは、内外メディアで頻繁に報道されますが。その原点、自然観測データそのものについては、あまり語られません。
むしろかなり偏っているようです。「脱原発か温暖化か」といった恣意的な報道すらあります。それは原発推進と地球温暖化危機論がセットだったと、3・11原発事故で思う人が増えたからでしょうか。
そこで改めて地球の科学、観測データなどを、そのまま整理してみました、先ずはご覧下さい。


何故自然に聞くことが、スーパーコンピュータ・モデルに優先するのか、それはモデルとは人間が自然を理解するレベル以下でも以上でもないからです。 つまり自然に教わることが最も大事、その聞き方を補助するのがモデルと言うべき、だが実態はそうなっておらず温暖化モデル研究者に電気、機械工学系が多く、スーパーコンピューター、情報技術関係者の花形分野となっている。専門分化の弊害がここにも顕れており、さらに欧米追従の体質が、盲目的なIPCC信仰を招いている。

●「順不同で、以下じっくりとご覧を」
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●温暖化危機、科学が物語る事実、>南極大陸の氷、「実は増加していた」 NASA2015年
http://www.cnn.co.jp/fringe/35072954.html
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簡単に言えば、とにもかくにも過去100年くらい、0.6度くらいは温暖化している、故に地表面、海からの水の蒸発量は増える、だが永遠には続かない。そして赤道では雨で落ちる、だが平均気温が零下のところでは雪、つまり氷で落ちる。だから氷床の本体、中心部は厚くなる、これが北極でも南極でも起こっている。これは当たり前、子供でも分かること。自分で考える、それが大事、原点なのです。
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●以前はこんな情報もありました、日本で話題にしませんが。
拠りどころを失った温暖化対策法案 IPCC崩壊 それでも25%を掲げ続けるのか WEDGE Infinity(ウェッジ)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/843
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●国立極地研究所、グリーンランド過去4千年の温度復元(2015年1月記)
http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20111122.html
[上] 過去170年間、[中] 過去千年間、[下] 過去4千年間年の結果。「気象観測データ(赤)」と「観測と気候モデルから導出したデータ(黒)」を氷床コアを使った温度復元データ(青)と比較
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●「地球の温暖化について」:2014年記
地理学の鈴木秀夫(1932- 2011)東大名誉教授:「若きYahooはその後」・東大駒場S26同窓会誌(2012年号)より引用
http://oilpeak.exblog.jp/22800433
大学における地理学とは一体何だという疑問がありますので、そこから説明しましょう。地理というのは、理、葉理の「理」と同じで、地球の表面の模様ということです。地球大で見れば、森林と砂漠、人種、言語、宗教,文明などが、空間的に地域差があり、あきらかに模様を描いています。そんなことは、中学・高校段階で習いましたが、いつ、どうして、そうなったかということになると、大学レベルの問題になります。ところが、大学でも、それはあまり教えられていませんでした。最近まで、わからなかったからです。放射性炭素による年代測定が出来るようになって、それがかなりはっきりわかって来ました。

模様ということについて例をあげますと、もっとも最近の大事件であった阪神淡路大地震で、多くの人々の意識にのぼった「活断層」の研究は、はじめ地理学者が「山の形」という目でみえる模様を、研究対象としてフィールドワークをつみ重ねて来た結果なのです。あの大地震がおこった時すでに東大出版会から、日本中の活断層の分布図が出版されていました。
「形から」というのを説明しますと、ある山脈の尾根が、ある所で急に位置を変えている、扇状地という一見平凡な地形がある所で微妙な不連続をみせている、そしてその上と下で考古学的にも不連続があるというようなことも、年代測定を伴った地道な研究でわかってきました。
活断層のことは、この小論の外ですが、「温暖化」ということについても、気候の変化が、地表の形から読み取れるのです。今、読んでいただいている諸兄は、本州以南出身の方が多いでしょう。私もそうです。北海道にはじめて行った時、何か違う所に来たと感じました。その第一のものは、全島に広がるなだらかな地形だと思います。
学部学生の頃、道庁につとめるある先輩の仕事―地下水探査―に「人夫賃」をもらって行った時に、その地形について強い驚きを持ちました。院生になってから、ドイツのDAADのお蔭でボン大学に行きましたが、野外巡検に行った時、教授は同じような地形を示しながら、これが「周氷河地形」であると説明を受けました。
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「周氷河」とは、氷河ができてもよい低い温度の所でも、水がないため氷河が出来ない所のことです。そこでは地表は氷河というオーバー無しに寒気にさらされて凍結し、また、融解をくりかえして静かにくずれ落ち、なだらかな地形になってしまったのです。ですから、北海道には、あまり雪が降らなかった時があったということになります。何故か。西高東低の気圧配置の時、日本海側に雪が降りますが、その水は日本海から蒸発してきたものです。ということは、北海道の西の日本海が凍結していた時があったということになります。それが氷河期です。

北海道の例は、私が明らかにしたことですが、世界の各地から、温度変化・降水量変化の歴史が報告されています。それらもタタミ一畳ほどの地図に年代ごとに記入して『気候変化と人間 -1万年の歴史-』という本にまとめました。その結果の最近の部分を述べますと、いま、地球は温暖化の時期にあります。いまより温暖という状況は、6,000 年前に実際におこったことであり、その時、海面は上昇し、東京湾岸は栃木県南部にありました。
それから寒冷期に入り、また温暖化して、現在の姿があります。6,000 年という大きなスケールに、数百年、数十年というスケールの変動が重なっています。1755 年7月「奥州津軽領雪降ること三尺余」という記録がありますが、その頃の低温は、世界的なもので「小氷期」と呼ばれています。そのスケールで見ても、いま、地球は温暖化の時代です。だからやっかいなので、今の温暖化は自然のものか、人間の関与によるのか見わけることがむずかしいのです。たとえば工業化が進んでいた1970 年代にも、世界レベルで気温が低下し、「小氷期の再来」という文字が新聞に見えました。その頃の論文で、年平均気温が2℃さがるとカナダの小麦生産はゼロになるというのがありました。

私は、もう現在の変化の研究にタッチしていませんが、後輩から送られてくる論文をみると、温暖化説が多く、一方、少数意見として寒冷化の可能性説もあります。もっと重要な問題があります。温暖化が事実とした時、それは本当に人類にとって困ったことであるのか、という問いです。カナダの小麦生産は増えるでしょう。ロシアも住みやすくなるはずです。サハラ砂漠には雨が降って農業がさかんになります。東京が水没しても、その繁栄は、栃木県南部に移るということです。温暖化の問題には、国際政治というレベルのことが背後にあるのだと思います。(以下略)
今は亡き鈴木秀夫君とは東大駒場の同級生、そして本郷では同じ理学部(地理、地球物理)でした。同君の卓見に敬意を表します。

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●地球温暖化問題をいかに世界政治と経済の歴史的流れの中に位置づけるか
アラスカ大学国際北極圏研究センター 赤祖父俊一 (2009年7月)
http://oilpeak.exblog.jp/22769495/
その一部引用)地球温暖化問題はいかに原子力問題に関係しているか。この問題を理解するためには地球温暖化問題はどのようにして生まれてきたのかを知る必要がある。1980年代、当時の英国首相マーガレット・サッチャーは英国の将来は原子力発電なしには不可能という結論に達したが、英国民の猛烈な反対を受けた。ちょうどその当時、極めて粗雑な地球温暖化のコンピュータ・シミュレーションの結果が発表され、CO2の削減をしないと将来(2000年以降)、大災害、大異変が起きるということになった。サッチャー首相は原子力発電反対に対して地球温暖化をもって対向すればよいと考えたようである。彼女は英国民に原子力か地球温暖化による大災害、大異変のどちらを取るかを選ばせようとした。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は彼女の強い保証と支援なしには設立されなかったであろう。彼女は地球温暖化問題をさらに研究するためにハドレー気候研究センターを設置した。当時、気候学はあまり日の目を見ない学問であった。もともと新聞記事になるような学問分野ではなかったが、一躍脚光を浴びることとなった。したがって、CO2説は科学の一つの仮説としては妥当であるが、IPCCはその誕生から原子力に関係し、「一週間後の天気さえ予報できないのに、どうして世界の終焉が予測できるか」という疑問は最初からあったが、IPCCは大災害、大異変を予報しなければならない運命をもっていた。
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●自分で気候の歴史を学ぼう
1)気候と文明・気候と歴史
鈴木秀夫・山本武夫 (朝倉書店、絶版) 
http://oilpeak.exblog.jp/22754410/
2)古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史
Brian Fagan (2004) The Long Summer: How Climate Changed Civilization
ブライアン フェイガン (河出文庫) [文庫]
http://oilpeak.exblog.jp/22754410/
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●温暖化について様々な記事を集めた「乱闘になる温暖化問題」ヘッドライン (2014年4月7日 田中 宇)」
3月31日、FT紙が「気候変動が人類に破滅的な影響を与えるという考え方は馬鹿げている。国連の気候変動パネル(IPCC)が発表した報告書は、温暖化による予測される被害をひどく誇張している」と主張する記事を掲載した。記事を書いたのは英国の経済学者リチャード・トール(Richard Tol)で、彼は気候変動の経済的影響を専門にしている、など。
http://tanakanews.com/140407warming.htm
 学界自身、温暖化がプロパガンダであると露呈していく中で、態度を変えざるを得なくなっている。米国の物理学会は、温暖化問題に対する組織としての姿勢を劇的に転換し、温暖化懐疑派として著名な3人の学者を、広報委員会の委員に加えた。米国の物理学界では、人為的温暖化を確定的だと言う学者は、気候変動をめぐる不確定要素を過小評価しているという見方が広がり、その結果、学会を代弁する広報委員会に懐疑派が入ることになった。学界における誇張派の「主流派」としての地位が揺らぎ出している。
American Physical Society Sees The Light: Will It Be The First Major Scientific Institution To Reject The Global Warming 'Consensus'?
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●地球物理学者で、もったいない学会理事、元通産省地質調査所長、名古屋大学小川克郎名誉教授による、地球寒冷化を示す最新の研究成果などです。 温暖化懐疑論と片付けないこと、これは科学的な観測データ、分析です。

その小川克郎博士の最近のグラフ、先入観なしにご覧になとその意味が理解できます。 気温、気候の変化は太陽活動と相関しています、単調増加のCO2とではないのです。 
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●小川グループは日本地球惑星科学連合2012講演会でも発表、「過去110年間の地球気温変化とCO2放出及び太陽活動との関係~NASA/GISS気温データベースによる」(尚業千、菅井径世、小川克郎)、
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●アラスカ大学、赤祖父俊一名誉教授による寒冷化、太古からの気候変動など、
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もともと二酸化炭素の増減と温度変化は調和的ではない、緯度によっても違う
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地球の気温は、太古より大きく変動してきた、
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●またごく最近の太陽活動変化について、下記の図などご参考、
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冬眠する太陽、周期的活動に異変、地球に低温期到来か、いま4つの極が、と朝日新聞の科学記事、
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そして太陽に異変 静穏化で地球は寒冷化するのか と日経サイエンスも報道します、 
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●関連して日本の気温平均の変化、気象庁など
1898年以降観測を継続している気象観測所の中から、都市化による影響が少なく、特定の地域に偏らないように選定された以下の17地点の月平均気温データ。網走,根室,寿都(すっつ),山形,石巻,伏木(高岡市),長野,水戸,飯田,銚子,境,浜田,彦根,宮崎,多度津,名瀬,石垣島、
赤線が引いてあるので、惑わされやすいが最近は下降気味になっている。
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海洋の水温は大気ほど急には変化しない、そして遅れる、
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そして赤祖父俊一氏の図です
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●さらに、次のような見解もあります、ご参考に、
行き過ぎる「温暖化脅威論」:IPCCを絶対視してはならない、自然は永遠の謎だから
氷河の後退については、ヒマラヤの氷河のように1800年以前からすでに後退していた、のでした。
そして北極白熊が絶滅すると言う危機についても、データは北極熊は減っていないと言ってる。

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●北海道新聞が地球は寒冷化している、との特集記事を出した、地方紙から本音ベースの報道が
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そしてこれも、http://oilpeak.exblog.jp/22754410/
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by tikyuu_2006 | 2015-05-21 01:31 | 新しい文明の構想