「日露戦争までは、日本は合理的に考えていた」、司馬遼太郎である。そこで思うところあって、過日旧満州の戦跡を訪問した。
長春(元新京)、瀋陽(元奉天)などでは高層ビルが林立、街は車で溢れている。旅順への入り口、大連も例外ではない。当然スモッグはかなりひどく、晴れても遠景、自慢のテレビ塔などは霞んでよくは見えない。芝生、花壇などと街はきれいだが、
大気汚染はかなり進んでいる。
旅行の目的、一番期待の
203高地から旅順港。残念ながら、晴天だったがスモッグに遮られ全く見えなかった。「今なら日本はロシアに勝てなかった」のでは、見えない旅順港のロシア艦隊を203高地の大砲から、撃沈出来そうにないから。当然、日本海海戦も奉天会戦も結果は全く違ってこよう。
今回学んだことの一つ、
今の中国の経済発展、大きなものを犠牲にしている、それは「自然と人の心」である。
マネーは心をも崩壊させるようである。
とにかく庶民、一般市民が安心できないのである。自分の利益のみに固執する、相手の立場など考えない、目先の利益のみ優先する人々、いつも用心していないと足下を掬われる。
オリンピック開会式での口パク少女、56の民族衣装は漢民族の子供達が着ていた、放映された花火はCGだった。本物、偽物、やらせなど区別すらつかないが、これも東北中国、旧満州で至る所で体験した。
五つ星ホテルでも基本的に変わりない、マネーが全ての自分中心、相手の立場など考えない。
街は見違えるほどにきれいになったが、大気汚染はかなりなもの、街の騒音は少なくなったが
車渋滞は大変、信号の少ない道路での徹底した車優先は、気の弱い日本人など向こう側に行くこともできない。危なくて道が渡れないのである。今は経済の高度成長最優先、意識にも石油ピークなど全くない、日本も例外ではないが。
いずれ来る石油減耗時代、どう生きるのだろう。
写真は、
203高地から見えないスモッグに守られる?今の旅順港(2008年9月6日撮影、石井吉徳)

本来、
見えるはずの203高地からの旅順港遠景