指数関数的な無限成長は有限地球でありえない。現代の経済至上の膨張主義は、指数関数の怖ろしさ、限界を理解していない。日本では年率3%でも低成長と言うが、それはおかしい。中国の10%に達する成長とは、7年で倍となることである。これは持続可能だろうか、いずれはじけるのでは。
簡単な計算方法がある。成長率%で70を割ると倍になる年数がわかる。中国の例では70割る10は7ということである。
世界最大の浪費国アメリカは、世界人口の5%で全エネルギーの25%を浪費する。だがアメリカ経済も最近はおかしい。本来この国は借金で維持されている。ドルが世界通貨だからだが、日本はこれを支える。本来グローバリゼーションで最も得をしているのはアメリカなのでは。
温暖化対策の排出権取引も、日本は持ち出しとなろう、。しかもこれは二酸化炭素の付回しに過ぎない、地球規模では減らない。せめて日本は
基準年を1995年にしておけば、このように困らなかった。いつもながら国際的お人好し考えない日本だが、これは
「国損」とでもいうべきか。
「指数関数の意味」を理解する良い講話がある。
元コロラド大学Bartlett教授の講演、
アメリカのglobalpublicmediaで一番人気、文章もビデオもあるが、そのキーメッセージ、”
the greatest shortcoming of the human race is our inability to understand the exponential function” は印象的。
日本も世界も持続出来そうにないことが、ほぼ一時間の市民向けの分かりやすい講演から納得されよう。絶対のお奨めである、特に日本の「わかったつもり」のリーダ達に。
さらに深く知りたい方は
「Energy and economic myths(hystorical」、
Nicholas Georgescu-Roegen、エントロピー経済学の太宗、の文をどうぞ。