バーゼル条約とは核廃棄物など、有害な廃棄物を国境を越え移動しない約束
鎌田慧著、「六ヶ所村の記録」ー核燃料サイクル基地の素顔」から引用、(岩波文庫2011年11月版、あとがきp338)
・・・米国と日本が、核廃棄物の最終処分場として狙っていたモンゴルは、受け入れを拒否する大統領令で外国政府との交渉を禁じ、米日政府と交渉していた大使を更迭した。カネで国を売ら無い方針を明確にしたのだ。
これにたいして、青森県と六ヶ所村は、高レベルばかりか、「低レベル」との名目で、放射能まみれの廃棄物をドラム缶に換算して1000万本も受け入れ、村内の施設に埋設させる。村を核の掃きだめにする計画を立てたものは、呪われるべきだ。ただカネのためにだけ受け入れた。歴代の青森県知事と村長も同罪である。・・・・・・
そして外務省の下記も、
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/basel.html
背景
(1)有害な廃棄物の国境を越える移動は1970年代から欧米諸国を中心にしばしば行われてきた。1980年代に入り,ヨーロッパの先進国からの廃棄物がアフリカの開発途上国に放置されて環境汚染が生じるなどの問題が発生し,何等の事前の連絡・協議なしに有害廃棄物の国境を越えた移動が行われ,最終的な責任の所在も不明確であるという問題が顕在化した。
(2)これを受けて,OECD及び国連環境計画(UNEP)で検討が行われた後,1989年3月,スイスのバーゼルにおいて,一定の有害廃棄物の国境を越える移動等の規制について国際的な枠組み及び手続等を規定した「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」が作成された(1992年5月5日効力発生。2015年5月現在,締約国数は181か国,EU及びパレスチナ)。
(3)我が国は,リサイクル可能な廃棄物を資源として輸出入しており,条約の手続に従った貿易を行うことが地球規模の環境問題への積極的な国際貢献となるとの判断の下,1993年9月17日に同条約への加入書を寄託し,同条約は,同年12月16日に我が国について効力を生じた。
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