石油文明の黄昏
地球は有限、資源は質が全て、それを理解するのが現代日本の最大の課題である。根拠のない楽観論は問題解決を遅らせるのみ、それが文明崩壊の道程である。
K.Hubbert(1903~1989)の唱えた石油ピーク(1956)
老衰した油田
衰退した原油ポンピング
資源は質が全て、量ではない、特にエネルギーは収支比、EPR=Energy Profit Ratioが全てである。若い元気な油田はそれが100と高いが、いずれ20,10と減退する。
油田は在来型というが、カナダのオイルサンドなどは非在来型という、そのEPRは1.5と低く、広大な環境破壊を伴う。それを修復すならEPRはもう1.0以下、つまり総合的にエネルギー損失である。
如何に石油が優れた資源、しかも多目的であるか、今更ながら認識することである。これがエネルギー問題を考える原点である。
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