地球は有限、資源は質が全て

先ずご覧を、私の総合的HP、
http://www1.kamakuranet.ne.jp/oilpeak/
そしてフクシマの現実を
海外メディアから、「Japan: Drone captures TONNES of nuclear waste being stored at Fukushima」
https://www.youtube.com/watch?v=5ZI9xrqTByY&list=PLeIzHhBSrVIaPyBxNdS12elFx_BfB1snU&index=42
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日本は資源大国か?
最近、シェールオイル、メタンハイドレート、レアアース、尖閣列島周辺には中東並の石油埋蔵量などと。それを喧伝する政府機関であるJOGMECのエコノミスト、東大の先生方など。本当にそうなら嬉しいが、大事なことを理解しない、それは「資源は質が全て」、そしてEPR=EROI、エネルギー収支比です

EPR、EROIとは
インディアンが食料エネルギーとしてのウサギを捕ろうとしています、その追跡エネルギーがウサギのそれを上回ると生きていけません。つまりエネルギー収支比が1.0が最低の生存限界、これをラビットリミットという、もし家族が4人、妻、子供2人ではEPRは4.0必要、文明を支えるには、せめて10、10倍は必要となります。EPR(Energy Profit Ratio)はEROI(Energy Return on Investment)とも言います。
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(図、http://www.holon.se/folke/kurs/logexp/rabbit.shtml

エネルギーは質が全て、それをEROI=EPRで見ると、下図のように10くらいから急速に減退、崖のようになる、
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(図:ASPO/USA, David Murphy 2009)
http://www1.kamakuranet.ne.jp/oilpeak/oil_depletion/netenergy.html

シェールガス・オイルについて、
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上図はアメリカのシェールガス・オイルの分布である。

下図:その一つカナダ国境のBakkenでは、水圧破砕した生産井は最初の2年間ほどで80%も生産が減退している。そのため一般にシェール開発現場では、次々にボーリングする必要がある(図左)。図右には、歴史的な油ガス田のEROIが示されている。1930年頃、100:1だったものが、次第に減少している。下に示されるシェールオイル、オイルサンドのEROI値の低さ、資源としての質の悪さに着目すべきある。しかも環境汚染、被害を伴うことが多い。
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次の関連記事などご参考に、
@シェールガス開発と環境汚染、水道の蛇口が燃える
http://oilpeak.exblog.jp/13711341/
@メタハイで日本のガス100年分まかなえるって本当?
http://www.shiftm.jp/show_blog_item/161
@尖閣諸島周辺海域の石油埋蔵量について:科学・技術の国らしく正しく知ろう
http://www.shiftm.jp/show_blog_item/51
@エネルギーの品質とエントロピー
http://www.shiftm.jp/show_blog_item/128
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# by tikyuu_2006 | 2015-07-17 16:30 | エネルギー、環境

バーゼル条約とは

バーゼル条約とは核廃棄物など、有害な廃棄物を国境を越え移動しない約束
 鎌田慧著、「六ヶ所村の記録」ー核燃料サイクル基地の素顔」から引用、(岩波文庫2011年11月版、あとがきp338)
・・・米国と日本が、核廃棄物の最終処分場として狙っていたモンゴルは、受け入れを拒否する大統領令で外国政府との交渉を禁じ、米日政府と交渉していた大使を更迭した。カネで国を売ら無い方針を明確にしたのだ。 
 これにたいして、青森県と六ヶ所村は、高レベルばかりか、「低レベル」との名目で、放射能まみれの廃棄物をドラム缶に換算して1000万本も受け入れ、村内の施設に埋設させる。村を核の掃きだめにする計画を立てたものは、呪われるべきだ。ただカネのためにだけ受け入れた。歴代の青森県知事と村長も同罪である。・・・・・・

 そして外務省の下記も、
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/basel.html
背景
 (1)有害な廃棄物の国境を越える移動は1970年代から欧米諸国を中心にしばしば行われてきた。1980年代に入り,ヨーロッパの先進国からの廃棄物がアフリカの開発途上国に放置されて環境汚染が生じるなどの問題が発生し,何等の事前の連絡・協議なしに有害廃棄物の国境を越えた移動が行われ,最終的な責任の所在も不明確であるという問題が顕在化した。
 (2)これを受けて,OECD及び国連環境計画(UNEP)で検討が行われた後,1989年3月,スイスのバーゼルにおいて,一定の有害廃棄物の国境を越える移動等の規制について国際的な枠組み及び手続等を規定した「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」が作成された(1992年5月5日効力発生。2015年5月現在,締約国数は181か国,EU及びパレスチナ)。
 (3)我が国は,リサイクル可能な廃棄物を資源として輸出入しており,条約の手続に従った貿易を行うことが地球規模の環境問題への積極的な国際貢献となるとの判断の下,1993年9月17日に同条約への加入書を寄託し,同条約は,同年12月16日に我が国について効力を生じた。
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# by tikyuu_2006 | 2015-07-13 10:36 | エネルギー、環境

政治家とメディア、その関係とは。

以下は、2015年7月1日孫崎享氏による見解です、
「孫崎享のつぶやき」

http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar822546

米国は。ジャーナリストが政府等の饗応をうけることに厳しい。30ドルを超える食事にはまず参加しない。
 しかし、日本では新聞、テレビの上層部が何の躊躇もなく、高級レストランの食事に参加する。それは極めて危険な現象である。それを見事に示してくれたのが毎日新聞の山田孝男氏である。

まず首相動静を見てみたい。
24日夜: 7時19分、東京・銀座の日本料理店「銀座あさみ」。朝日新聞の曽我豪編集委員、毎日新聞の山田孝男特別編集委員、読売新聞の小田尚論説主幹、日本経済新聞の石川一郎専務、NHKの島田敏男解説副委員長、日本テレビの粕谷賢之メディア戦略局長、時事通信の田崎史郎解説委員と食事。9時51分、東京・富ケ谷の自宅。

そして食事の5日後、毎日新聞の山田孝男氏の論評である。
 今、集団的自衛権でそれが憲法で容認されるかという論を行っている。それを見事に別の方向に誘導しようとしている。公平を期すため、まず全文を紹介したい。
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風知草:どんな国になるのか=山田孝男:毎日新聞 2015年06月29日 東京朝刊
 安保論戦は関連法案を通すか、つぶすかの一点に傾き、日本の平和を守るために何をすべきかという総合的な討論はない。
 この偏りは、国防リアリズムの極致・スイスと比べるとよく分かる。
 スイスは中立国だから同盟国がない。集団的自衛権もない。国連決議に縛られて紛争にかかわることを嫌い、2002年まで国連に加盟しなかった。
 以前の「絶対的中立」から国連に入って「制限的中立」へ転換したが、実態は武装中立である。
 中立を守るために国民皆兵制を採り、20歳以上の男子に兵役義務がある。初年兵学校で受け取った小銃は自宅で保管する。
 初任訓練後も30歳までは毎年、一定期間の訓練が義務。理由なく忌避すれば公民権停止である。
 まだある。国境の道路には戦車の侵入を阻む甲鉄板が埋め込まれ、橋脚には爆薬を差し込む溝。
 家庭用核シェルターの設置も義務づけられ、普及率100%。この政策の背景には、原爆投下後、放射能が弱まる2週間をシェルターで過ごせば被害を最小に食い止められるという考え方があるという。
 有事に備え、収穫した小麦の半年間の備蓄を義務づける法律もある。
 これらの政策が独裁者の号令ではなく、直接民主主義の討論、投票によって採用されているところにスイスの面目がある。
 ひるがえって日本。
 中国海空軍の急速な発展により、海という天然の障壁が事実上、取り払われた今、日米安保強化、集団的自衛権で対抗するという提案は、純粋に軍事的な選択肢としてはそれなりに理屈が通っている。
 もちろん、この提案にはさまざまな問題が伏在しているが、反対派の批判には国防全体を見渡す総合性がない。政府の情勢認識は認めつつ、矛盾を突くが、では、どう国を守るかという具体的構想はない。
 反対派のこの無責任、無計画を見透かした政府・与党は「言うだけ言わせておけ」と割り切っている。法案の「7月中旬、衆院通過」は公然の秘密。反対派はもっぱら「法案をつぶせ」と連呼している。
 すると、毒舌の作家と自民党国会議員が「マスコミつぶせ」と反撃、新しい戦線を形成したというのが先週までの流れだ。
 スイスのリアリズムとかけ離れた日本の国防論議の底には、世界3位の経済大国でありながら、米国に守られて栄えるという、他の経済大国には見られぬ歴史的特異性がある。
 経済大国は元来、平和的存在とは言えない。他の大国と対立、競争し、しばしば弱小国を圧迫する加害者的な存在である。
 日本が経済大国であるということ自体、異郷で日本が紛争に巻き込まれるかもしれぬ−−などという悠長な状況ではなく、通商、貿易、観光など、日本人の日常活動自体が不断に国際紛争の火種をかき立てていると見るべきだろう。
 法案さえ葬れば平和とも思えぬゆえんである。
 経済大国の防衛ラインを縮めるには経済の水準を下げればいい。経済の専門家は「わずかな縮小でも破壊的、狂気の沙汰」と取り合わぬが、環境重視派は「経済発展継続なら破滅」と警告している。
 日本はこのジレンマをわきまえ、国際平和と節度ある豊かさを探っていく。そういう国家戦略、世界構想が描けていない。攻守ともに描いてほしい。=毎週月曜日に掲載
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そして孫崎享氏の意見
 この論がリベラル的様相を持つと言われる毎日新聞に掲載されていることが、まず、驚きである。
 今集団的自衛権が論じられている。
 それは米国戦略のために自衛隊を利用しようとするものである。
 近時の米国軍事展開を見れば、イラク戦争、アフガニスタン戦争、リビアへの武力行使、シリアへの武力行使等、地域や世界の安定に全く貢献していない。それを憲法違反を行いながら実施しようとする政府の対応が問われているのである。何故この論が緊急性を要するかと言えば、まさに政府が集団的自衛権関連法案を通そうとしているからである。
 中国の軍事力は確かに強化されてきている。
 これをどのように評価するかは極めて重要である。
 その際、たとえば米国においてどのような議論が行われているか。
 最も信頼に足る文献の一つに国防省が議会に詠出する『中国の軍事力』がある。
 たとえば2012年版は次の構成を行っている。
 1.中国の軍事力の増強は著しい、
 2.しかし、この軍事力を行使し、世界の秩序に挑戦する動きはないとみられる、
 3・中国にとって経済発展が何よりも重要で、その際、国際協調を必要とする
 4、ただし、国境問題がからむと、国民の意識が強くなり、ここでの武力行使の可能性がある。

 山田孝男氏の論調は明日にでも中国が日本本土を軍事的に攻撃するかの印象を与える論を展開しているが、それはない。軍事専門家に問われればよい。彼の論は軍事リアリストの論ととても言えない。単に中国の脅威を煽り、それでもって集団的自衛権を容認させようとするデマゴーグ的論である。
 ついで、尖閣問題がある。これは軍事衝突の可能性をはらんでいる。しかしこの問題は尖閣諸島の棚上げ合意を守れば対立はない。
 中国の軍事力が日本にどのような害を与えるかの問題は、日本独自の軍事力をどうするかや日米間ぽ条約の問題であり、これが今危機に瀕しているとか、将来対応できないという話はない。
 残念ながら山田孝男氏の論は、集団的自衛権の是非をめぐる緊迫した時期における焦点ずらしととられても仕方がない。
 それを、首相との食事の5日後、毎日新聞に掲載した軽率は批判されてしかるべきである。
 官邸側はほくそえんでいるだろう。
 {ほらみたことか。日本のジャーナリストってちょろいよ、夕食食わせてやれば、我々に都合のいい記事を書いてくれるのだから}
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# by tikyuu_2006 | 2015-07-01 08:53 | これからの日本

シェール開発とその実態

シェール開発とその実態、R. Heinberg、

文明はエネルギーで決まる、喧伝されるシェール・オイル、ガスだが、その実態とは、
R. Heinberg、世界のベストセラー「Party's Over」の著者、が「成長の限界」から「石油ピーク」までを、詳細に語る。
https://deepresource.wordpress.com/2014/05/24/richard-heinberg-on-fracking/

Youtube text:
 Recorded February 25th, 2014 in Vancouver, BC. Richard Heinberg speaks on his newest book, covering the short-term nature of the recent North American oil boom and the financial bubble that supports it. Heinberg covers the implications of the 2016-2017 peak in unconventional output by providing essential information for any community facing the false promises of companies planning to extract reality

 Our economy is based on a model of constant growth – growth in production, consumption and population. Economic growth has provided rising standards of living in the West and seen millions in China and India lifted out of poverty. This model has been disrupted in many countries by the global financial crisis, which is now seeing another round of casualties, particularly in Europe. Will things settle down with growth resuming, or will our economies bump up against a wall of finite resources? And if they do, what will this mean the global balance of power?

そしてご参考に、
On Peak Oil Denial Matthew Simmons - Chairman, Simmons & Co. International 2013/02/11 公開、
https://www.youtube.com/watch?v=QXRXEJGEr6w
故Simmons(1943 – 2010)は生前、ブッシュ大統領のエネルギーアドバイザーでした。
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# by tikyuu_2006 | 2015-06-21 10:33 | エネルギー、環境

強欲資本主義から「コーポラティズム」へ

近代社会終焉の始まり、世界に広がる99%の反乱
いずれ挫折するでしょう、アメリカ追従の日本指導層、エリート階級

繰り返される超低投票率、その選挙の意味するところ。若者の諦め、政治にも国家にも冷めている、ではどうするか、今のままでは益々日本も、世界も悪くなる。1%のトップが富の殆どを浚って暴走する強欲資本主義、それが「コーポラティズム」、多国籍企業のやりたい放題、国家などなんのその。世界中は不安定、テロ社会となる、お分かりでしょうか?
 
「コーポラティズム:Corporatismが支配するアメリカ」、想像を絶する資金力をつけた経済界、政治と癒着するどころか今では支配する、究極的な強欲資本主義の暴走。
そして日本の女性ジャーナリスト、『政府は必ず嘘をつく』、ある「牧師のひとり言」など。

アメリカのエリート大学は若者に教養と規律を与える場ではなくなっている。大学は学部生を教える仕事を薄給の非常勤講師に任せる一方で、学生とはほとんど接することのない著名な研究者をリクルートすることに血道をあげている。経験が豊かで献身的な教員の指導のもとで、学生たちがさまざまな概念について意見を交換し、人生の目的を考え、それまで常識と考えてきたことに疑いを抱くような経験をさせるという役割はもはや重視されていない。

親にも問題がある。いまや十代あるいはそれ未満の子供時代でさえ、名門大学に入るための激しい競争のなかにいる。・・・完璧な経歴づくりは、プレスクール選びから始まり、小中学校を通じて続く。これらが社会格差を増大させ、コミュニティ意識を希薄化させている。この歪んだ構造が教育的な問題だけでなく、政治・社会問題も作り出している。
http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/201505/Scialabba.htm

 「スーザン・ジョージ」、雇用を増やす唯一の道は、経済を全面的に「グリーン経済」にすることです。医療や教育はじめ、生活環境を価値の中心に置き、変革につながるすべてのものに投資することを意味します。人間は自然の法則を尊重せずには存在できません、環境をもっとも重要な価値にすべき。
 どんな正しいことでも、言うだけでは起こりません。みんなが一緒になって、事を起す。連携こそが前進できる道です。いいアイデア、いい提案があり、なすべきことがわかっていても、お互いに連携しないと前進しません。
http://diamond.jp/articles/-/16095?page=6
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# by tikyuu_2006 | 2015-06-03 08:16 | 新しい文明の構想

地球は本当に温暖化しているのか、その科学的データ、考察など

地球温暖化の脅威、対策などは、内外メディアで頻繁に報道されますが。その原点、自然観測データそのものについては、あまり語られません。
むしろかなり偏っているようです。「脱原発か温暖化か」といった恣意的な報道すらあります。それは原発推進と地球温暖化危機論がセットだったと、3・11原発事故で思う人が増えたからでしょうか。
そこで改めて地球の科学、観測データなどを、そのまま整理してみました、先ずはご覧下さい。


何故自然に聞くことが、スーパーコンピュータ・モデルに優先するのか、それはモデルとは人間が自然を理解するレベル以下でも以上でもないからです。 つまり自然に教わることが最も大事、その聞き方を補助するのがモデルと言うべき、だが実態はそうなっておらず温暖化モデル研究者に電気、機械工学系が多く、スーパーコンピューター、情報技術関係者の花形分野となっている。専門分化の弊害がここにも顕れており、さらに欧米追従の体質が、盲目的なIPCC信仰を招いている。

●「順不同で、以下じっくりとご覧を」
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●温暖化危機、科学が物語る事実、>南極大陸の氷、「実は増加していた」 NASA2015年
http://www.cnn.co.jp/fringe/35072954.html
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簡単に言えば、とにもかくにも過去100年くらい、0.6度くらいは温暖化している、故に地表面、海からの水の蒸発量は増える、だが永遠には続かない。そして赤道では雨で落ちる、だが平均気温が零下のところでは雪、つまり氷で落ちる。だから氷床の本体、中心部は厚くなる、これが北極でも南極でも起こっている。これは当たり前、子供でも分かること。自分で考える、それが大事、原点なのです。
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●以前はこんな情報もありました、日本で話題にしませんが。
拠りどころを失った温暖化対策法案 IPCC崩壊 それでも25%を掲げ続けるのか WEDGE Infinity(ウェッジ)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/843
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●国立極地研究所、グリーンランド過去4千年の温度復元(2015年1月記)
http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20111122.html
[上] 過去170年間、[中] 過去千年間、[下] 過去4千年間年の結果。「気象観測データ(赤)」と「観測と気候モデルから導出したデータ(黒)」を氷床コアを使った温度復元データ(青)と比較
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●「地球の温暖化について」:2014年記
地理学の鈴木秀夫(1932- 2011)東大名誉教授:「若きYahooはその後」・東大駒場S26同窓会誌(2012年号)より引用
http://oilpeak.exblog.jp/22800433
大学における地理学とは一体何だという疑問がありますので、そこから説明しましょう。地理というのは、理、葉理の「理」と同じで、地球の表面の模様ということです。地球大で見れば、森林と砂漠、人種、言語、宗教,文明などが、空間的に地域差があり、あきらかに模様を描いています。そんなことは、中学・高校段階で習いましたが、いつ、どうして、そうなったかということになると、大学レベルの問題になります。ところが、大学でも、それはあまり教えられていませんでした。最近まで、わからなかったからです。放射性炭素による年代測定が出来るようになって、それがかなりはっきりわかって来ました。

模様ということについて例をあげますと、もっとも最近の大事件であった阪神淡路大地震で、多くの人々の意識にのぼった「活断層」の研究は、はじめ地理学者が「山の形」という目でみえる模様を、研究対象としてフィールドワークをつみ重ねて来た結果なのです。あの大地震がおこった時すでに東大出版会から、日本中の活断層の分布図が出版されていました。
「形から」というのを説明しますと、ある山脈の尾根が、ある所で急に位置を変えている、扇状地という一見平凡な地形がある所で微妙な不連続をみせている、そしてその上と下で考古学的にも不連続があるというようなことも、年代測定を伴った地道な研究でわかってきました。
活断層のことは、この小論の外ですが、「温暖化」ということについても、気候の変化が、地表の形から読み取れるのです。今、読んでいただいている諸兄は、本州以南出身の方が多いでしょう。私もそうです。北海道にはじめて行った時、何か違う所に来たと感じました。その第一のものは、全島に広がるなだらかな地形だと思います。
学部学生の頃、道庁につとめるある先輩の仕事―地下水探査―に「人夫賃」をもらって行った時に、その地形について強い驚きを持ちました。院生になってから、ドイツのDAADのお蔭でボン大学に行きましたが、野外巡検に行った時、教授は同じような地形を示しながら、これが「周氷河地形」であると説明を受けました。
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「周氷河」とは、氷河ができてもよい低い温度の所でも、水がないため氷河が出来ない所のことです。そこでは地表は氷河というオーバー無しに寒気にさらされて凍結し、また、融解をくりかえして静かにくずれ落ち、なだらかな地形になってしまったのです。ですから、北海道には、あまり雪が降らなかった時があったということになります。何故か。西高東低の気圧配置の時、日本海側に雪が降りますが、その水は日本海から蒸発してきたものです。ということは、北海道の西の日本海が凍結していた時があったということになります。それが氷河期です。

北海道の例は、私が明らかにしたことですが、世界の各地から、温度変化・降水量変化の歴史が報告されています。それらもタタミ一畳ほどの地図に年代ごとに記入して『気候変化と人間 -1万年の歴史-』という本にまとめました。その結果の最近の部分を述べますと、いま、地球は温暖化の時期にあります。いまより温暖という状況は、6,000 年前に実際におこったことであり、その時、海面は上昇し、東京湾岸は栃木県南部にありました。
それから寒冷期に入り、また温暖化して、現在の姿があります。6,000 年という大きなスケールに、数百年、数十年というスケールの変動が重なっています。1755 年7月「奥州津軽領雪降ること三尺余」という記録がありますが、その頃の低温は、世界的なもので「小氷期」と呼ばれています。そのスケールで見ても、いま、地球は温暖化の時代です。だからやっかいなので、今の温暖化は自然のものか、人間の関与によるのか見わけることがむずかしいのです。たとえば工業化が進んでいた1970 年代にも、世界レベルで気温が低下し、「小氷期の再来」という文字が新聞に見えました。その頃の論文で、年平均気温が2℃さがるとカナダの小麦生産はゼロになるというのがありました。

私は、もう現在の変化の研究にタッチしていませんが、後輩から送られてくる論文をみると、温暖化説が多く、一方、少数意見として寒冷化の可能性説もあります。もっと重要な問題があります。温暖化が事実とした時、それは本当に人類にとって困ったことであるのか、という問いです。カナダの小麦生産は増えるでしょう。ロシアも住みやすくなるはずです。サハラ砂漠には雨が降って農業がさかんになります。東京が水没しても、その繁栄は、栃木県南部に移るということです。温暖化の問題には、国際政治というレベルのことが背後にあるのだと思います。(以下略)
今は亡き鈴木秀夫君とは東大駒場の同級生、そして本郷では同じ理学部(地理、地球物理)でした。同君の卓見に敬意を表します。

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●地球温暖化問題をいかに世界政治と経済の歴史的流れの中に位置づけるか
アラスカ大学国際北極圏研究センター 赤祖父俊一 (2009年7月)
http://oilpeak.exblog.jp/22769495/
その一部引用)地球温暖化問題はいかに原子力問題に関係しているか。この問題を理解するためには地球温暖化問題はどのようにして生まれてきたのかを知る必要がある。1980年代、当時の英国首相マーガレット・サッチャーは英国の将来は原子力発電なしには不可能という結論に達したが、英国民の猛烈な反対を受けた。ちょうどその当時、極めて粗雑な地球温暖化のコンピュータ・シミュレーションの結果が発表され、CO2の削減をしないと将来(2000年以降)、大災害、大異変が起きるということになった。サッチャー首相は原子力発電反対に対して地球温暖化をもって対向すればよいと考えたようである。彼女は英国民に原子力か地球温暖化による大災害、大異変のどちらを取るかを選ばせようとした。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は彼女の強い保証と支援なしには設立されなかったであろう。彼女は地球温暖化問題をさらに研究するためにハドレー気候研究センターを設置した。当時、気候学はあまり日の目を見ない学問であった。もともと新聞記事になるような学問分野ではなかったが、一躍脚光を浴びることとなった。したがって、CO2説は科学の一つの仮説としては妥当であるが、IPCCはその誕生から原子力に関係し、「一週間後の天気さえ予報できないのに、どうして世界の終焉が予測できるか」という疑問は最初からあったが、IPCCは大災害、大異変を予報しなければならない運命をもっていた。
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●自分で気候の歴史を学ぼう
1)気候と文明・気候と歴史
鈴木秀夫・山本武夫 (朝倉書店、絶版) 
http://oilpeak.exblog.jp/22754410/
2)古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史
Brian Fagan (2004) The Long Summer: How Climate Changed Civilization
ブライアン フェイガン (河出文庫) [文庫]
http://oilpeak.exblog.jp/22754410/
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●温暖化について様々な記事を集めた「乱闘になる温暖化問題」ヘッドライン (2014年4月7日 田中 宇)」
3月31日、FT紙が「気候変動が人類に破滅的な影響を与えるという考え方は馬鹿げている。国連の気候変動パネル(IPCC)が発表した報告書は、温暖化による予測される被害をひどく誇張している」と主張する記事を掲載した。記事を書いたのは英国の経済学者リチャード・トール(Richard Tol)で、彼は気候変動の経済的影響を専門にしている、など。
http://tanakanews.com/140407warming.htm
 学界自身、温暖化がプロパガンダであると露呈していく中で、態度を変えざるを得なくなっている。米国の物理学会は、温暖化問題に対する組織としての姿勢を劇的に転換し、温暖化懐疑派として著名な3人の学者を、広報委員会の委員に加えた。米国の物理学界では、人為的温暖化を確定的だと言う学者は、気候変動をめぐる不確定要素を過小評価しているという見方が広がり、その結果、学会を代弁する広報委員会に懐疑派が入ることになった。学界における誇張派の「主流派」としての地位が揺らぎ出している。
American Physical Society Sees The Light: Will It Be The First Major Scientific Institution To Reject The Global Warming 'Consensus'?
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●地球物理学者で、もったいない学会理事、元通産省地質調査所長、名古屋大学小川克郎名誉教授による、地球寒冷化を示す最新の研究成果などです。 温暖化懐疑論と片付けないこと、これは科学的な観測データ、分析です。

その小川克郎博士の最近のグラフ、先入観なしにご覧になとその意味が理解できます。 気温、気候の変化は太陽活動と相関しています、単調増加のCO2とではないのです。 
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●小川グループは日本地球惑星科学連合2012講演会でも発表、「過去110年間の地球気温変化とCO2放出及び太陽活動との関係~NASA/GISS気温データベースによる」(尚業千、菅井径世、小川克郎)、
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●アラスカ大学、赤祖父俊一名誉教授による寒冷化、太古からの気候変動など、
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もともと二酸化炭素の増減と温度変化は調和的ではない、緯度によっても違う
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地球の気温は、太古より大きく変動してきた、
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●またごく最近の太陽活動変化について、下記の図などご参考、
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冬眠する太陽、周期的活動に異変、地球に低温期到来か、いま4つの極が、と朝日新聞の科学記事、
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そして太陽に異変 静穏化で地球は寒冷化するのか と日経サイエンスも報道します、 
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●関連して日本の気温平均の変化、気象庁など
1898年以降観測を継続している気象観測所の中から、都市化による影響が少なく、特定の地域に偏らないように選定された以下の17地点の月平均気温データ。網走,根室,寿都(すっつ),山形,石巻,伏木(高岡市),長野,水戸,飯田,銚子,境,浜田,彦根,宮崎,多度津,名瀬,石垣島、
赤線が引いてあるので、惑わされやすいが最近は下降気味になっている。
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海洋の水温は大気ほど急には変化しない、そして遅れる、
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そして赤祖父俊一氏の図です
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●さらに、次のような見解もあります、ご参考に、
行き過ぎる「温暖化脅威論」:IPCCを絶対視してはならない、自然は永遠の謎だから
氷河の後退については、ヒマラヤの氷河のように1800年以前からすでに後退していた、のでした。
そして北極白熊が絶滅すると言う危機についても、データは北極熊は減っていないと言ってる。

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●北海道新聞が地球は寒冷化している、との特集記事を出した、地方紙から本音ベースの報道が
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そしてこれも、http://oilpeak.exblog.jp/22754410/
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# by tikyuu_2006 | 2015-05-21 01:31 | 新しい文明の構想

気候と文明・気候と歴史

1)気候と文明・気候と歴史
鈴木秀夫・山本武夫 (朝倉書店、絶版) 
http://www.ne.jp/asahi/wtnb/2000/recommend/genre1/suzuki-yamamoto.htm
古代の四大文明といわれるものが、いずれも今からおよそ5千年前に大河の流域に花開き、そしておよそ3千500年前に滅んだことは、よく知られています。ところで、なぜ4つなのか。大河といっても、たとえばなぜガンジス川ではなくインダス川なのか、なぜ揚子江ではなく黄河なのか。なぜアマゾン川ではなくナイル川なのか。そして、なぜそろって5千年前に興り、なぜいっせいに滅んだのか。滅亡の方は一応、民族大移動が原因とされていますが、ではなぜ至る所で同時に民族移動が起こったのか。これらの疑問に自信を持って答えられる人はほとんどいないでしょう。確かに中学や高校ではそこまでは教わりませんでした。こんな質問をする生徒は、間違いなく先生に嫌われるでしょうね。

しかし、ここに答えが用意されているのです。地球規模の気候の、千年単位の変動を捉えることによって。おおまかにいうと、今からおよそ1万年前に最後の氷河期が終わると同時に、地球の平均気温は上昇し始め、5千年前まで続く高温期となります。高温期の終わりと同時に、乾燥化が始まり、農業に適した土地が縮小したため、人口の集中化が始まりました。これが、あの4つの大河の流域とその周辺で(そして、そこでのみ)起こったのです。実に気宇壮大な話で圧倒されますが、けっして大風呂敷ではなく、湖底に堆積した花粉の分析など、膨大なデータをもとに、文明成立の自然条件が明らかにされます。そして、問題の3千500年前に何が起こったのか?

本書は「気候と人間シリーズ」全7巻の第4巻で、「気候と文明」「気候と歴史」の2部分に分かれ、2人の著者が分担しています。4大文明の話はその前半の話題の1つですが、後半では日本の歴史において百年単位の気候変動が果たした役割を、統一国家の成立と中世における東日本と西日本の勢力交代などに探っています。

大文明の興亡も、国家の盛衰も、それを担った人間とその社会の偉大さや愚かさを映し出すものであることは確かでしょう。しかし人間は、もしかしたら百年~千年単位の気候変動という、所詮人間にはどうすることもできない、というよりも、その社会の人間には予測することすらかなわない、自然の大きな営み、いや、気まぐれ(年平均気温にしてわずか±1~2度の変化!)に翻弄されているのかもしれません

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2)古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史
Brian Fagan (2004) The Long Summer: How Climate Changed Civilization
ブライアン フェイガン (河出文庫) [文庫]

地球上の全ての生命は、誕生以来約 40 億年の激変する地球劇場のドラマとして展開してきた。主として地軸の傾きや太陽活動の変化といった抗しがたい天文学的要因によって、過去 50 万年の間にもほぼ4回の長い氷期と短い間氷期のサイクルを繰り返し、現在は第 4 間氷期のほぼ末期である。人類はこの氷河と共に現れた。途中ミニ氷河時代を挟んでいるが、過去 1万5000年の間氷期はそれでも最も気候的に安定した時代であった。とはいえ詳しく見ると実は干ばつと大洪水の繰り返しの歴史でもあった。

 著者は冒頭で、バグダッドの南で繁栄した古代都市ウルの干ばつによる突然の崩壊と現代まで続くミシシッピ川の洪水との闘いを述べて、問題の所在を示している。そして過去二万年の第4間氷期の気候大変動がメソポタミア、エジプト、マヤ・インカなどの古代文明に与えた影響をそれぞれの残された間接的気候記録に基づいて評価し、現代都市文明の脆弱性に警告を発している。

 ミシシッピ川は自らの意思にしたがって1,000年に一度くらいの割合で川筋を変えてきたが、半定住の狩猟採集民にとっては洪水は恵みにこそなれ避難は殆ど問題にならなかった。湿原が干拓されて農地に変り、三角州に都市が建設されてから洪水が大問題となった。万里の長城に匹敵する両岸の堤防治水工事といえども、100 年ごとに訪れる洪水に対してはともかく、1,000 年に一度の規模の大洪水に対しては無事を祈るばかりと著者は予言している。現にその脆弱性の一端を最近のハリケーン被害で露呈した。

 いずれの古代都市のケースでも、もともと移動性の狩猟採集民が地域の温暖湿潤化によって農業生産を始めて定着し、都市文明を発展させ人口の増大をひきおこす。やがて必ず襲う寒冷化によって生産能力が低下し、過剰に増大した人口を支えきれず、都市が滅亡するとの例外の無い筋書きである。例えば 9~13世紀の5世紀間ヨーロッパは安定した温暖な気候に恵まれたが、南北アメリカ大陸は深刻な干ばつに見舞われ、筋書き通り北部では戦争が起こり、南部ではマヤとインカの大文明が崩壊した。しかし南カリフォルニアのチュマシュ族だけはこの大干ばつの時代を生き抜いた。その智慧は生産性を高める競争ではなく、相互依存を促進することであって、大陸内部の狩猟採集民と海岸の漁民との交易による富の分配と住み分けであったとのことである。

 この生き残り戦略は動物の天敵から逃れる戦略に通ずるものがある。草食性のカメムシとその天敵の捕食性カメムシとの関係では、捕食者が増大したときに被食者は繁殖率を上昇させて個体群を守るのでなく、むしろ低下させて捕食者の餌を減じて生き残ろうとする。地球劇場の激変するドラマの進行は何人も止めることは出来ないが、二酸化炭素排出規制など、それによる災害を少なくさせることは可能である。中でも最大の課題は地球規模の人口問題である。歴史上の古代都市文明の崩壊は、いずれも人口増大によって繰り返された人災であるというのが本書の結論である。本書では過去二万年にわたる中国を始めとする東アジア文明については一切言及されていないのが物足りないが、おそらくこの結論は変らないであろう。本書は右肩上がりの文明至上主義の人間に大自然の摂理に沿った生物としての生き方を考えさせる機会を与えてくれる良書である。 (山岸 秀夫 編集委員)

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3)関連してご覧を 
●「地球は本当に温暖化しているのか、その科学的データ、考察など」
http://oilpeak.exblog.jp/18328015

●「行き過ぎる「温暖化脅威論」:IPCCを絶対視してはならない、自然は永遠の謎だから」
http://oilpeak.exblog.jp/8177019
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# by tikyuu_2006 | 2015-04-25 16:04 | 新しい文明の構想

高浜原発、差し止めの意味

(耕論)高浜原発、差し止めの意味 
川崎和夫さん、新藤宗幸さん 2015年4月15日朝日新聞より引用しました。

 史上初めて司法の判断によって原発の再稼働が禁止されることになった。福井地裁が14日に認めた関西電力高浜原発3、4号機に対する運転差し止めの仮処分。その意味とは。今後司法が向き合うべき課題とは何だろうか。

■事故前なら想像できなかった 川崎和夫さん(元裁判官)
 今回高浜原発3、4号機の運転禁止の仮処分の申し立てが認容されたことは、福島第一原発の事故以前なら想像もできないことでした。

 仮処分の決定は訴訟と違って発令と同時に効力が生じます。そして、その効力は、関西電力の不服申し立てによって取り消されない限り続きます。ですから、原発は運転できなくなります。裁判の効力によって原発の稼働が制限されるという事態は日本では初めてですから、本当に画期的な決定ということができます。
 仮処分は、権利者が裁判を起こしても、その勝訴判決の確定を待つのでは権利の実現が困難となるような事情がある時に、その権利を保全するため権利者の申し立てによって裁判所が暫定的に仮の処分を相手方に命じるものです。
 本件でいうと、住民が関西電力に対し、生存が脅かされるとして、人格権に基づき原発の運転の禁止を求める訴訟を起こしたとしても、訴訟の間に原発事故が発生すれば訴訟をする意味がなくなるとして暫定的に原発の運転禁止を求める仮処分を申し立てたものです。
     *
 <移りゆく主戦場> 仮処分の立証の程度は、訴訟のような証明ではなく、一応確からしいという疎明で足りるとされています。しかし、原発訴訟ではこれまで住民側が勝訴した例はごくわずかしかなく、勝訴の見込みが非常に低いことから、福島の原発事故以前では仮処分の利用は現実的な選択肢ではなかったのです。
 それでも、福島の原発事故後は、原発の再稼働の差し止めの訴訟とともに仮処分が同時に申し立てられる事例が見られるようになりました。従って、今後、他の原発訴訟でも福井地裁の今回の決定を機に仮処分に重点を置くようになり、主戦場が訴訟から仮処分の審理に移ることも考えられます。
 また、今回の仮処分が申し立てられてからわずか4カ月で決定されたことも非常に迅速で驚くべきことだと思います。
 仮処分は、本来迅速に処理されることが期待されていますが、原発のような高度な科学技術の集合体ともいえる施設の安全性について判断するには相当長期の期間を要するものです。私も高速増殖炉「もんじゅ」の裁判を担当しましたが、基礎的な知識もなかったので、当事者双方の主張を理解するのに非常に苦労した記憶があります。

 今回福井地裁がこんなに早く決定を出せたのは、担当した裁判官が昨年5月に住民勝訴となった大飯原発の運転差し止め訴訟も担当し、争点が実質的に同じだったことから、問題点を十分理解していたからだと思います。
 ところで、高浜原発3、4号機は今年2月、原子力規制委員会から、再稼働に必要な安全審査で新規制基準に適合しているとの判断を受けています。
 これに対し今回の決定は、過去10年だけでも他の原発に基準地震動を超える地震が5回も起きていることや、高浜原発では基準地震動に満たない地震によっても冷却機能が喪失する危険性があることなどを認定し、施設の安全性が不十分だと判示しています。この判断の部分は説得力があります。
     *
 <説示への異論も> しかし一方で、新規制基準については、緩やかにすぎ、これに適合しても原発の安全性は確保されていないと指摘して、新規制基準に適合するか否かを判断するまでもなく具体的危険性を認定できるとしています。この点の説示には異論を持つ人もいると思います。確かに新基準の内容に対する検討は必ずしも十分になされているとは思えないので、今後議論を呼ぶかもしれません。
 いずれにしても今回の決定は電力業界だけでなく、各方面に大きな影響を与えることになるでしょう。関西電力はすぐに異議を申し立てて徹底的に争ってくるはずです。今後どう推移するか注目したいですね。
     *
 かわさきかずお 46年生まれ。72年判事補任官。03年名古屋高裁金沢支部裁判長として高速増殖炉「もんじゅ」の設置許可無効の判決をした。05年熊本家裁所長で退官。

 ■国民最後の砦からメッセージ 新藤宗幸さん(後藤・安田記念東京都市研究所理事長)
 今回の決定では、原発再稼働に必要な原子力規制委員会の新規制基準について、「緩やかにすぎ、合理性を欠く」として批判しています。この点は画期的な判断で、今後の司法判断や原子力規制行政への影響も大きいでしょう。
     *
 <過去の判断反省> かつて原発訴訟では、裁判所は原発に関する行政の専門技術的な判断に誤りや不合理な点があるかどうかという観点で審査すべきだとされてきました。行政が見るからに誤りがある不合理な判断をするはずもなく、裁判所は3件の下級審判決を除きすべて国や電力会社側を勝訴させてきました。

 それが福島第一原発の事故を目の当たりにして、さすがに裁判官たちもかつての行政の判断尊重の論理で原発訴訟を裁き続けることに疑問を感じ始めたようです。原発事故の翌年、最高裁の司法研修所に全国の地裁判事を集めて開いた研究会で、従来の審査方式に疑問の声が上がったとのことです。昨年5月の福井地裁の大飯原発運転差し止め判決のように、住民の人格権を最も重視すべき価値であるというところから結論を導く判決も、原発事故から3年にしてようやく出ました。その判決文からは、従来の原発訴訟における裁判所の判断への深い反省が感じられました。また、司法が「原発安全神話」の一翼を担った過去に良心の呵責(かしゃく)と責任を感じた裁判官も少なくありません。

 今回の仮処分の審理は、その大飯原発運転差し止め判決を書いた樋口英明裁判長が担当したので、当然同じような論理で判断が下されることが予想されていました。ところが、その樋口裁判長が仮処分決定を出す前に、4月1日付で異動となってしまいました。やはり裁判官の人事などの実権を握る最高裁事務総局人事局が、国策に反する裁判官は排除しようとしているのかと思ったら、異動先が名古屋家裁判事でした。結果的に同じ名古屋高裁管内の裁判所ですから高裁の判断によって、「職務代行」という制度で樋口裁判長が引き続きこの件を担当できるようになったわけですから、最高裁人事局も多少は世論を気にしているのかもしれません。
     *
 <支配構造変えて> とはいえ、福島第一原発のような大事故があったにもかかわらず、樋口裁判長のような人がまだ1人しか現れていないのも現実です。下級審の裁判官の多くは今も最高裁の方を見て判決を書いているなと思います。裁判官の人事や昇給などに関する実権を握っているのは最高裁人事局だからです。樋口裁判長の人事は全裁判官が注視していたと思います。

 このように最高裁事務総局が裁判官人事などを通して司法の現場を支配する構造を変えるためには最高裁の改革が必要です。実は、裁判官の人事を含む司法行政は裁判所法上、本来、最高裁裁判官会議の権限なのです。なぜ事務総局が司法行政の実権を握っているのかといえば、裁判官会議が形骸化、空洞化しているからです。ほとんど議論が行われず、事務総局が用意した議案をそのまま承認するだけで、長くても15分で終わるそうです。ある元最高裁判事がちょっと遅刻していくと会議が終わっていたことがあったというほど。その議案も、会議の前日に事務総長が主宰して開かれる事務総局会議で承認された内容がそのまま提案されるそうです。

 司法がどのような判断をしようと、今の安倍政権は原子力規制委のお墨付きを得た原発を再稼働させるでしょう。それでも、巨大与党が牛耳る国会がそれを牽制(けんせい)できない以上、国民の権利の最後の砦(とりで)である裁判所に問題提起し続けてもらうしかないと思います。地裁レベルであれ、原発の運転差し止めの判決や仮処分が相次いでいけばいずれは政府の政策にも影響を及ぼすでしょう。その意味で私たち市民も、司法が発するメッセージに敏感でなければならないと思います。
 
(聞き手はいずれも山口栄二)  
 *
 しんどうむねゆき 46年生まれ。専門は行政学。立教大学教授、千葉大学教授などを経て、14年から現職。著書に「司法官僚」「司法よ! おまえにも罪がある」など。
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# by tikyuu_2006 | 2015-04-15 07:23 | これからの日本

国家権力とメディア

テレビ朝日の「報道ステーション」に圧力をかけたのか国家権力
 ご存じと思いますが、「権力」がTV報道に圧力をかける、かっての戦時中がそうでした、外国からの侵略者は先ず放送局を占拠したのです。
 報道ステーション:元官僚・古賀氏VS古舘キャスター 降板巡り激しい応酬 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/shimen/news/20150328dde041200035000c.html
 以下は某ネット記事からの抜粋です、
http://lite-ra.com/2015/03/post-980.html
・・・・元経産官僚・古賀茂明氏が『報道ステーション』(テレビ朝日系)に最後の一刺しを放った。
 本サイトでは、1ヵ月以上前に、古賀氏が定期的に出演していた同番組から、3月いっぱいで降板させられることを報じていた。
 直接のきっかけは1月23日の放送だった。「イスラム国」による人質事件の最中でほとんどのメディアが政権批判を控えているなか、同番組に出演した古賀氏は安倍晋三首相の外交姿勢を敢然と批判。「I am not ABE”(私は安倍じゃない)というプラカードを掲げて、『日本人は違いますよ』ということを、しっかり言っていく必要がある」と発言したのだが、これに対して、官邸が激怒したのだという。
「番組放映中に官邸からテレビ朝日に直接電話で抗議が入るなど、凄まじい圧力がかかった。それで、最近、安倍首相と急接近しているテレビ朝日の早河(洋)会長が乗り出してきて、降板が決まったんです。ただ、もともと不定期出演だったこともあり、番組サイドはおおっぴらにせずにフェードアウトという感じにもっていこうとしていた」(テレビ朝日関係者)
 その古賀氏の最後の出演が昨日だったのだが、古賀氏は番組でその内情の一端を暴露したのだ。スタジオで古舘が古賀氏にイエメンの空爆についてコメントをもとめたところ、古賀氏がいきなり「そのお話をする前に」とこう切り出した。
「私、今日が最後ということで。テレビ朝日の早河会長と、古舘プロジェクトの佐藤会長のご意向で今日が最後ということで。これまで本当に多くの方に激励していただいた。一方で菅官房長官をはじめとして官邸のみなさんからものすごいバッシングを受けてきましたけれども、それを上回るみなさんの応援のおかげで楽しくやらせていただいたということで、心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。」
 これに古舘は大慌て。「古賀さん、ちょっと、ちょっと待ってください。今の話は私としては承服できません」と話をさえぎり、こう反論した・・・・
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# by tikyuu_2006 | 2015-04-01 11:50 | これからの日本

「人を動かす」 カーネギー著

「人を動かす」 デール カーネギー
原題 : How to Win Friends and Influence Peopleは、デール・カーネギーの著書。1937年発売。日本語版の発売も1937年(昭和12年10月30日・創元社刊)、新装版 (日本語) 単行本 1999
 ギクシャクする日本社会、政治、企業、大学、官僚組織、そして一般市民、「耳を失った人々」の何んと多いことか。
 だがそれは昔から、「人には耳がない」と新約聖書にイエスの言葉が繰り返されている、12使徒に何故たとえ話をするのか、と訊ねられて。 昔も今も変わらない人の性か、注意しないと。

第1部 人を動かす3原則
1. 批判も非難もしない。苦情も言わない。
・人を批評したり、非難したり、小言を言ったりしたりすることは、どんなばか者でも出来る。そして、馬鹿者にかぎって、それをしたがるものだ。
・およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということを良く心得ておかねばならない。
2. 率直で、誠実な評価を与える。
・どんな人間でも、何かの点で、私よりも優れている。私の学ぶべきものを持っている点で。
3. 強い欲求を起こさせる。
・常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える。

第2部 人に好かれる6原則
1. 誠実な関心を寄せる。
・われわれは、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる。
2. 笑顔で接する。
・家から出る時は、いつでもあごを引いて頭をまっすぐに立て、出来る限り大きく呼吸をすること。日光を吸い込むのだ。友人には笑顔を持って接し、握手には心をこめる。誤解される心配などはせず、敵のことに心を煩わさない。やりたいことをしっかりと心の中で決める。そして、まっしぐらに目標に向かって突進する。大きなすばらしいことをやり遂げたいと考え、それを絶えず念頭に置く。すると、月日のたつにしたがって、。いつの間にか、念願を達成するに必要な機会が自分の手の中に握られていることに気がつくだろう。あたかも珊瑚虫が潮流から養分を摂取するようなものである。また、有能でまじめで、他人の役に立つ人物になることを心がけ、それを常に忘れないで入る。すると、日のたつにしたがって、そのような人物になっていく…心の働きは至妙なものである。正しい精神状態、すなわち勇気、率直、明朗さを常に持ち続けること。正しい精神状態は優れた創造力を備えている。すべての物事は願望から生まれ、心からの願いはすべてかなえられる。人間は、心がけたとおりになるものである。あごを引いてまっすぐに立てよう。神となるための前階程、それが人間なのだ。
3. 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。
・人に好かれる一番簡単で、わかりきった、しかも一番大切な方法は、相手の名前を覚え、重要感を持たせること
4. 聞き手にまわる。
・自分のいおうとすることばかり考えていて、耳のほうが留守になっている人が多い。お偉方は、とかく、話し上手よりも聞き上手な人を好くものだ。しかし、聞き上手という才能は、他の才能よりもはるかに得がたいもののようである。
5. 相手の関心を見抜いて話題にする。
・人の心を捉える近道は、相手が最も深い関心を持っている問題を話題にすることだ。
6. 重要感を与える―誠意をこめて。
・人は誰でも他人より何らかの点で優れたと思っている。だから、相手の心を確実に手に入れる方法は、相手が相手なりの世界で重要な人物であることを率直に認め、そのことをうまく相手に悟らせることである。
・人と話をするときは、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる。

第3部 人を説得する12原則
1. 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
・議論は、ほとんど例外なく、双方に、自説をますます正しいと確信させて終わるものだ。議論に勝つことは不可能だ。たとえ買ったにしても、やはり負けているのだ。なぜかといえば、やっつけられたほうは劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、憤慨するだろう。「議論に負けても、その人の意見は変わらない。」
2. 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
・人の意見を変えさせることは、最も恵まれた条件の下でさえ、大変な仕事だ。何を好んで条件を悪化させるのだ。
・人を説得したければ、相手に気づかれないようにやることだ。誰にも気づかれないように、巧妙にやることだ。
・人に物を教えることは出来ない。自ら気づく手助けが出来るだけだ。
・相手が明瞭な間違いをしている場合は、「実は、そんな封には考えていなかったのですが、おそらく私の間違いでしょう。私はよく間違います。間違っていたら改めたいと思いますので、ひとつ事実を良く考えて見ましょう。」という具合に切り出す。
・私達は、他人からいろいろなことを聞かされるが、そのとき、相手の言ったことに対して理解ではなく、価値判断をまず与えるのが普通である。即座に評価して決め付けてしまう。相手の真意が、どこにあるのか正確に理解しようと努めることは、きわめて稀である。
・われわれは、自分の非を自分で認めることはよくある。また、それを他人から指摘された場合、相手の出方が優しくて巧妙だと、あっさり兜を脱いで、むしろ自分の率直さや腹の太さに誇りを感じることさえある。しかし、相手がそれを無理やりに押し付けてくると、そうはいかない。
3. 自分の誤りを直ちにこころよく認める。
・自分に誤りがあるとわかれば、相手の言うことを先に自分で言ってしまうのだ。そうすれば、相手には何もいうことがなくなる。相手は寛大になり、こちらの誤りを許す態度に出るだろう。
・自分が犯した誤りを認める勇気は、ある種の満足感が伴う。罪悪感や自己防衛の緊張がほぐれるだけでなく、その誤りから生じた問題の解決に役立つ。
・どんなばかものでも、過ちの言い逃れくらいは出来る。事実、ばか者はたいていこれをやる。自己の過失を認めることは、その人間の値打ちを引き上げ、自分にも何か高潔な感じがして嬉しくなるものだ。
・自分が正しいときは、相手を優しく巧妙に説得しようではないか。また、自分が間違っているとき(驚くほど多いものだ。)は、速やかに自分の誤りを快く認めることにしよう。苦しい言い訳をするよりも、よほど愉快な気持ちに慣れる。
4. おだやかに話す。
・相手の心が反抗と憎悪に満ちているときは、いかに理を尽くしても説得することは出来ない。人間は自分の心を変えたがらないということを、心得ておくべきだ。人を無理に自分の意見に従わせることは出来ない。しかし、優しい打ち解けた態度で話し合えば、相手の心を変えることもできる。
・もし相手を自分の意見に賛成させたければ、まず、諸君が彼の見方だとわからせることだ。
5. 相手が即座に「イエス」と答える問題を選ぶ。
・人と話をするとき、互いに意見の異なる問題をはじめに取り上げてはならない。まず、互いの意見が一致してい問題から始め、それを絶えず強調しながら話を進める。互いに同一の目的に向かって努力しているのだということを、相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調するのである。
・議論をすれば損をする。相手の立場で物事を考えることは、議論をするよりもかえって興味があり、しかも、比較にならぬほど利益がある。
6. 相手にしゃべらせる。
・相手を説得しようとして、自分ばかりしゃべる人がいる。相手に十分しゃべらせるのだ。相手のことは相手が一番よく知っている。だから、その当人にしゃべらせることだ。
7. 相手に思いつかせる。
・人から押し付けられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうを、われわれは、はるかに大切にするものである。すると、人に自分の意見を押し付けようとするのは、そもそも間違いだといえる。暗示を与えて、結論は相手に出させるほうが、よほど利口だ。
・賢者は、人の上に立たんと欲すれば、人の下に身を置き、人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く。かくして、賢者は人の上に立てども、人はその重みを感じることなく、人の前に立てども、人の心は傷つくことはない。
8. 人の身になる。
・相手は間違っているかもしれないが、彼自身には、自分が間違っているとは決して思っていないのである。だから、相手を非難しても始まらない。非難は、どんな馬鹿者でも出来る。理解することに努めねばならない。懸命な人間は、相手を理解しようと努める。
・相手の考え、行動には、それぞれ、相当の理由があるはずだ。その理由を探し出さねばならない。そうすれば、相手の行動、さらには、相手の性格に対する鍵まで握ることが出来る。
・「もし自分が相手だったら、果たしてどう感じ、どう反応するだろうか」と自問自答してみるのだ。これをやると、腹を立てて時間を浪費するのが、ばかばかしくなる。原因に興味を持てば、結果にも同情が持てるようになるのだ。おまけに人の扱い方が一段とうまくなる。
・自分に対する強烈な関心と自分以外のものに対するいい加減な関心戸を比較し、次に、その点については、人間はみな同じであることを考えれば、あらゆる職業に必要な原則を把握することが出来る。すなわち、人を扱う秘訣は、相手の立場に同情し、それをよく理解することだ。
・自分の意見を述べるだけでなく、相手の意見をも尊重するところから、話し合いの道が開ける。まず、話し合いの目的、方向をはっきりさせて、相手の身になって話を進め、相手の意見を受け入れていけば、こちらの意見も、相手は受け入れる。
・他人に物を頼もうとするときには、まず目を閉じて、相手の立場から物事を良く考えてみようではないか。「どうすれば、相手はそれをやりたくなるだろうか」と考えてみるのだ。この方法は面倒には違いない。だが、これによって見方が増え、より良い結果がたやすく得られる。
9. 相手の考えや希望に対して同情を持つ。
口論や悪感情を消滅察せ、相手に善意を持たせて、あなたが言うことを、おとなしく聞かせるための文句は、「あなたがそう思うのは、もっともです。もしわたしがあなただったあら、やはり、そう思うでしょう。」といって話を始める。
・われわれが交渉を持つ相手の4分の3は、みな同情に飢えている。それを与えてやるのだ。すかれることは請け合いである。
10. 人の美しい心情に呼びかける。
・通常人間の行為には2つの理由がある。1つは、いかにも潤色された理由、いま1つは真実の理由である。真実の理由は、他のものがとやかく言わなくても、当人にはわかるはずだ。人間は誰でも理想主義的な傾向を持ち、自分の行為については、美しく潤色された理由をつけたがる。そこで、相手の考えを変えるには、この美しい理由をつけたがる気持ちに訴えるのが有効だ。
・相手の信用状態が不明のときは、彼を立派な紳士とみなし、そのつもりで取引を進めると間違いがないと、私は経験で知っている。ようするに、人間は誰でも正直で、義務を果たしたいと思っているのだ。これに対する例外は、比較的少ない。人をごまかすような人間でも、相手に心から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことは出来ないものなのだ。
11. 演出を考える。
現代は演出の時代である。単に事実を述べるだけでは十分ではない。事実に動きを与え、興味を添えて演出しなければならない。興行的な手法を用いる必要がある。
12. 対抗意識を刺激する。
仕事には競争心が大切である。あくどい金儲けの競争ではなく、他人よりも優れたいという競争心を利用すべきである。
・成功者はみなゲームが好きだ。自己表現の機械が与えられるからだ。存分に腕を振るって相手に打ち勝つ機会、これが、いろいろな競争や競技を成立させる。優位を占めたい欲求、重要間を得たい願望、これを刺激するのだ。

第4部 人を変える9原則
1. まずほめる。
・まず相手をほめておくのは、歯科医g局部麻酔をするのに似ている。もちろん、。あとでガリガリやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる。
2. 遠まわしに注意を与える。
・人を批判する際、まずほめておいて、次に「しかし」という言葉を挟んで、批判的なことを言い始める人が多い。ところが、「しかし」という一言が耳に入るまで、今のほめ言葉が果たして本心だったのかどうか疑いたくなる。結局は批判するための前置きに過ぎなかったように思えてくる。この失敗は「しかし」ということばを「そして」に変えると、すぐに成功に転じる。
3. まず自分の誤りを話した後、注意を与える。
・人に小言を言う場合、謙虚な態度で、自分は決して完全でなく、良く失敗するがと前置きをして、それから相手の間違いを注意してやると、相手はそれほど不愉快な思いをせずに済むものだ。
・自分自身の誤りを認めることは、たとえその誤りを正さず、そのままにしておいても、人を変えるのに役立つ。
4. 命令をせず、意見を求める。
・命令ではなく、暗示を与える。「あれをせよ」「そうしてはいけない」などとは決して言わない。「行考えたらドウだろう」「これでうまくいくだろうか」などといった具合に相手に意見を求める。決して命令はせず、自主的にやらせる。そして、失敗によって学ばせる。
・命令を質問の形に変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。命令が出される過程に何らかの形で参画すれば、誰でもその命令を守る気になる。
5. 顔を立てる。
相手の顔を立てる!これは大切なことだ。しかも、その大切さを理解している人は果たして幾人入るだろうか?自分の気持ちを通すために、他人の感情を踏みにじっていく。相手の自尊心などはまったく考えない。もう少し考えて、一言二言思いやりのある言葉をかけ、相手の心情を理解してやれば、そのほうが、はるかにうまくいくだろうに。
・相手の自己評価を傷つけ、自己嫌悪に陥らせるようなことを言ったり、したりする権利は私にはない。大切なことは、相手を私がどう評価するか、ではなくて、相手が自分自身をどう評価するか、である。相手の人間としての尊厳を傷つけることは犯罪なのだ
6. わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。
人を変えようとして、相手の心の中に隠された宝物の存在に気づかせることが出来たら、単にその人を変えるだけでなく、別人を誕生させることすら出来るのである。
7. 期待をかける。
・相手をある点について矯正したいと思えば、その点について彼は既に人よりも長じているといってやることだ。良い評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らないように努めるだろう。
8. 激励して、能力に自身を持たせる。
・馬鹿だとか、能無しだとか、才能がないとか言ってののしるのは、工場ウィンを摘み取ってしまうことになる。その逆を行くのだ。大いに元気づけて、やりさえすれば容易にやれると思い込ませ、そして、相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやるのだ。そうすれば相手は、自分の優秀さを示そうと懸命に頑張る。、
9. 喜んで協力させる。
・肩書きや権威を与える。

人を変える必要が生じた場合、考慮すべき事項
1. 誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は守れ、相手の利益だけを考えよ。
2. 相手に期待する協力は何か。明確に把握せよ。
3. 相手の身になれ。相手の真の望みは何か。
4. あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか?
5. 望みどおりの利益を相手に与えよ。
6. 人に物を頼む場合、その望みが相手の利益にもなると気づくように話せ。
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# by tikyuu_2006 | 2015-03-27 17:19 | もったいない学会

車から開放された日本、その国のかたちとは

高速道路から日本橋を取り戻そう

土建大国日本、その東京オリンピックだが、日本橋でこれが出来るか、ソウルの撤廃された高速道路と水の公園、(左より施工前の清渓川高速道、施工中、そして右側画像が施工後の清渓川)
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今では市民の憩いの場、私はLGに講演を頼まれ韓国、ソウルに初めて行き、そして見ましたこの「水辺の公園」を、それは大変な驚き、韓国観が変わりました。講演も東京にもない立派な商工会議所・国際会議場でした。
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http://everest.cocolog-nifty.com/gassan/2012/04/post-4930.html#_ga=1.264749583.1426402577.1407021088

アメリカでも撤去された高速道路
ポートランド街づくりの象徴、1974年に完成したトム・マッコール・ウォーターパーク、ダウンタウン、そして美しいウィラメット川。オレゴン州北西部マルトノマ郡にある都市、全米で最も住んでみたい都市”に選ばれる街だとか、
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https://messe.nikkei.co.jp/js/column/cat454/119003.html

かって日本にも、小泉政権当時、このような提言があった、
「日本橋川に空を取り戻す会」 平成18年9月伊藤 滋、奥田 碩、中村英夫、三浦朱門
http://www.nihonbashi-michikaigi.jp/imagine.html
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# by tikyuu_2006 | 2015-03-23 08:54 | 新しい文明の構想

「限界にっぽん」、朝日新聞の記事から

朝日新聞の「限界にっぽん」、その一覧記事ご参考
これは朝日の経済部記者の取材記事、2012年8月から2013年11月まで連載されたものです。 日本の限界について、関連組織、企業、そして幹部が実名で報道されており、日本の経済、雇用、政策などがこれほど赤裸々なに記事は、最近見たことがありません。 これで「今の日本」が分かったような気がしています。国内、国際比較で、日本の劣化これほどとは思っていませんでした。

http://digital.asahi.com/article_search/s_list4.html?keyword=%A1%D2%B8%C2%B3%A6%A4%CB%A4%C3%A4%DD%A4%F3%A1%D3+OR+%A1%CA%B8%C2%B3%A6%A4%CB%A4%C3%A4%DD%A4%F3%A1%CB&s_title=%B8%C2%B3%A6%A4%CB%A4%C3%A4%DD%A4%F3%B0%EC%CD%F7&rel=1

この一連の記事は、昨年一冊の本となりました。岩波書店から朝日新聞経済部が同じ「限界にっぽん」の書名で、私には大変参考になりました。

最近、もったいない学会は「知能集団」といわれることがあります。日本に蔓延する様々な思いこみ、神話など、例えば最近の原発安全神話、非科学的な温暖化危機論、メタンハイドレート神話、海水ウラン、海洋資源の期待などです。それをエントロピーから見たエネルギー論として、一極集中から地方分散、再生エネルギー・食糧の地産地消をと、真の科学の視点で正面から論ずる集団と評価されたからでしょう。勿論、敬遠、反感、忌避も少なくありませんが、もったいない学会の存在意義への理解は深化しているのでしょう。

私は「嫌われる勇気」そして「課題の自立」、(A.アドラー)を念頭に、21世紀は20世紀の延長にはない、「地球は有限、資源は質が全て」と、正論を繰り返すつもりです。
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# by tikyuu_2006 | 2015-02-19 16:34 | これからの日本

「もったいない学会」 地方活動便り

地方活動便り    福田正己(福山市立大学)
「福山市立大学特別講演会を石井会長をお招きして開催」  
タイトル「石油文明は終焉する、日本列島で生きる民族の知恵」-日本列島とは、石油減耗・自然エネルギー、脱浪費・自然と共存・地方分散

 2015年2月2日(月) 13:40-16:00 福山市立大学では特別講演会を開催した。 これは市民向けと同時に本学学生への特別講義を兼ねていた。 石井先生の講演タイトルは「石油文明は終焉する、日本列島で生きる民族の知恵」で約90分の講演の後、熱心な質疑応答があった。参加者数は177名で平日にもかかわらず約100名は一般市民であった。  講演の概要はもったいない学会の方々には馴染みの内容ですので省く。 講演の後のアンケートを集計しそれを紹介して参加がどのように反応したかを以下に述べる。
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集計でみると一部に内容の理解が不足する人がいたが、それは年齢構成でやや高齢の方々には盛りだくさんな内容について行けなかったためであろう。
またこうした市民講座に参加する方々は一般には現役から引退されたが多数を占めるが、今回は現役の勤め人が多かった。 つまりわざわざ勤務を抜けて聞きにやってきたようである。 参加の動機を尋ねると、テーマに興味を持ったという割合が53%であったことからも、積極的にこのテーマに関心を持って参加したことがうかがえる。
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自由形式で感想を書いてもらったがその一部を紹介する。
*言葉が厳選されていて、よくわかった。
*地球(地域)の危険性をよく理解できました。
*「地球は有限、資源は質が全て」「低迷する科学・技術」知ると知らないでは全く違うものになってしまう!東北電力と東京電力の違いを知ることができました。
*石油などのエネルギー資源の質について問われないのは、確かに不可解。枯渇しつつある資源環境の中で、有効な知恵が浮上しないような隠ぺい操作が行われているのなら由々しき問題です。
*本当の事は発表(メディア)を他の面からも確認する必要があると感じた。
*先生の考え方に共感した。もう少し勉強して考えてみたい。
*漠然と私の持っていた危機感を先生に裏打ちされたように思いました。大変良い講演会でした。先生のご活躍を念じています。
*エネルギー資源を客観的に分析され将来を危惧されていることがよく理解出来た。現状の便利さ、快適さが、有限の地球の消耗の上に成立していることは我々も理解し、未来へバトンタッチすべく早急に対応策を施す必要がある。
*目からうろこの感があり、大変参考になった。
*本当の話を聞くことができたこと。地球資源の知らないことが、専門的でわからないこともあったが、なにかしら頭に残ったので、インターネットでゆっくり調べてみたい。
*権力に言葉を奪われない、空気に支配されない、とても大切な言葉をいただきました。エネルギー関係の講座は電力会社主体のものばかり参加しておりましたので、利権に絞られるお話は参考になりました。ありがとうございます。
*メタンハイトレードの具体的な話がよかった、EPRもよかった。
*パラダイム転換の混迷の時代だからこそ、こうしたスケールの大きい講座を受けるべきです。もっと聞きたかったです。目からうろこのような話です。
*まったく感動、そのとおりだと思いました。大学でこのような良い講演会があることが嬉しいです。
*内容的には意義あるものかもしれないが、一般人には理解し難かった。
*どんどん講座を増やしてほしい。一流の先生に美しい環境のもとで教えてほしい。
*レジメは日本語主体にしてほしい。年寄りはついていけない。資料が見えやすくすること。
*時々は目をさますような喝!もお願いします。
*いわゆるグローバル化は日本にとって間違いではないか。

 今回の講演会を企画してやはり正しい情報や考え方をどのように一般市に伝えてゆくかの重要性を再認識した。石井先生の日頃口にしているように、繰り返し主張するしか方法はないと思う。 また大学の役割とは、東京中心に政府・官僚の代弁者を送り出すのではなく、本学のような地方のしかも小規模な大学が市民に向き合ってゆくことにある。 もったいない学会の活動も今後権威主義に毒されていない地方の大学と連携してゆくことを提案したい。
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# by tikyuu_2006 | 2015-02-08 14:42 | もったいない学会

科学的で純粋な「時空間の認識」の薦め

「時空間の認識」が違えば、思考、発想が根本的に変わってくる
私の時間軸は10万年の波長、空間は地殻変動列島日本となる。それは地球物理学が原点にあるから。10万年は高レベル廃棄物処理の時間スケール、あのオンカロ、フィンランドが念頭にある。空間は地理的には日本、すなわち地殻変動列島に住むしかない我々だから。
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 しかし一般的に、政官財の波長は自分の任期、せいぜい5年程度となるのかもしれないが、今では大学ですら同じ波長の時間軸、研究プロジェクト、産学連携など、長い時間波長ではやっていけない。東大の南原繁、矢内原忠雄先生の頃が懐かしい。
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 だがこの短い時間波長では「国民」が抜け落ちる。温暖化危機論、非在来型エネルギー論、原発推進などは利害関係、利権構造に支配される。この哲学、思想の無さは国際力学において「Japan Nothing」と揶揄されることになる。

 では時間軸問題をどうするか、難問だが原理原則はシンプル、せめて大学、科学者、学会が純粋思考すればよい、これは今の日本では無い物ねだりかもしれないが、私は若者、心の若い年配者も、に期待します。
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# by tikyuu_2006 | 2015-01-18 11:45 | これからの日本

「時空間の認識」を純粋に

時空間の認識」の差が、思考の差、発想の違いとなる。
私の時間軸は10万年の波長、空間は地殻変動列島日本となる。それは地球物理学が原点にあるから。10万年は高レベル廃棄物処理の時間スケール、あのオンカロ、フィンランドが念頭にある。空間は地理的には日本、すなわち地殻変動列島に住むしかない我々だから。

 しかし一般的に、政官財の波長は自分の任期、せいぜい5年程度となるのかもしれないが、今では大学ですら同じ波長の時間軸、研究プロジェクト、産学連携など、長い時間波長ではやっていけない。東大の南原繁、矢内原忠雄先生の頃が懐かしい。
 だがこの短い時間波長では「国民」が抜け落ちる。温暖化危機論、非在来型エネルギー論、原発推進などは利害関係、利権構造に支配される。この哲学、思想の無さは国際力学において「Japan Nothing」と揶揄されることになる。

 では時間軸問題をどうするか、難問だが原理原則はシンプル、せめて大学、科学者、学会が純粋思考すればよい、これは今の日本では無い物ねだりかもしれないが、私は若者、心の若い年配者も、に期待しています。
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# by tikyuu_2006 | 2015-01-18 11:43 | これからの日本

「水素社会」の到来と言うが、水素はエネルギー源ではない

1)朝日新聞が2008年8月29日社説に「新型エコカー 高い目標を技術が追う」とあった。 結論から言う、これは誤り、水素はエネルギー源ではないからである。
・・・見た目は普通の乗用車と変わらないが、燃料は水素だ。空気中の酸素と反応させ、燃料電池で発電しモーターで走る。反応で出るのは水だけ。温暖化をもたらす二酸化炭素が出ない。・・・・とある。

これが全くの間違い、水素資源など地球にはない、何かの「一次エネルギー」から作らねばならないからである。 
だから水素のようなものを「二次エネルギー」という。 その水素を生産、使う課程で化石燃料が大量に使われる、それは半端ではない。 記事にはさすがに、・・・究極のエコカーと言われるが課題はなお大きい。・・・まず価格だ。ざっと一億円はする・・・10年以内に一千万円を切るのが目標という。・・・・
ホンダのFCXクラリティーとか言う車のこと、米カリフォルニア州でこの夏デビューしたそうだが、これは普及しないのでは、EPRで考えればとうてい可能性は無いからである。「わかったつもり」の「わからない識者」が多すぎる、困ったことである。 

「何でも温暖化に結びつける時代」はもう終わった、車よりも「エネルギー・食料の欠乏」を心配すべきでは。同日の朝日新聞には「トヨタ、70万台下方修正」とあった。09年の世界販売計画を当初の1040万台から970万台に減らしたそうだが、流石に世界のトヨタ、先が見えている、「石油ピーク」も分かっておられる。 トヨタでの拙講演(2008年7月25日)ご参考、

2)そのトヨタが、最近(2015年)、水素社会、FCVつまり水素燃料電池車を喧伝している。
http://mainichi.jp/opinion/news/20150113k0000m070109000c.html
いくら日本を代表する国際企業のトヨタであっても、エネルギーについての理解が間違っていれば、正すべきです。もう脱車社会、「地球は有限、資源は質が全て」だから、拙HPご参考。
http://www1.kamakuranet.ne.jp/oilpeak/

本来、「家電」の見本市なのに、ここ数年は自動車関連の展示が目立つ「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」。その背景には、ネット通信機能など急拡大したモバイルを活用して消費者のニーズをとりこみたい自動車産業の思惑がある。そしてクルマに活路を見いだそうとしているのは、急成長にブレーキがかかろうとしているスマートフォン(スマホ)市場で活躍した企業も同じようだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81755890Z00C15A1000000/
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# by tikyuu_2006 | 2015-01-13 09:57 | エネルギー、環境

「自然は有限 脱浪費を」、毎日新聞、特集ワイド

原発再開に懸命な政府、財界だが、あるメディアは原発増設とまで高揚する。だがそれは完全な間違い錯覚です。原子力は無限でも、地震国日本では安全でもない、放射性廃棄物の処理は10万年の問題だが、そんな場所は地殻変動列島日本には無い。フィンランドのオンカロは18億年もの安定した大陸の地塊にある、そこで改めて大きな私の新聞記事ご覧を、
「原発の呪縛 日本よ!」 -この国はどこえ行こうとしているのか-:毎日新聞2012年8月24日
「自然は有限 脱浪費を」 地球物理学者 石井吉徳
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取材を終えたうだるように暑い日。東京に高層ビルが突き刺さるようにのびるさまを見上げながら、石井さんの言葉をかみしめた。 「内野雅一」
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# by tikyuu_2006 | 2014-12-27 21:26 | 新しい文明の構想

STAP細胞は無かった

日本科学界は学問の原点に戻るべきでは
 理研、小保方氏のSTAP細胞だが、最終的に再実験不成功に終わったようである、まだ若い彼女の未熟さは目立つが、研究指導に当たった理化学研究所の体質、組織的にも欠陥があったようである。それは研究者は一人で研究を行っているのではないからで、組織としての力量、見識が問われるからである。
 
かって国立大学そして国研の指導的な立場にいた者として、伝統ある理研の現状は、その研究組織としてかなり根源的な原点に問題があると思わざるを得ない。当然理研トップの指導責任、見識は問われる。責任はノーベル賞受賞者の野依博士にもある言うべきであろう。
 
しかし問題はそこで終わらない、日本の学問、科学の根幹的体質に関わると思えるのである。御用学者が跋扈すると揶揄される最近の大学、その理念の無さ視野狭窄もこの際、原点から問われべきであろう。
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# by tikyuu_2006 | 2014-12-27 09:16

ピケティ著「21世紀の資本論」とは

世界で話題のピケティ著「21世紀の資本論」とは
WSJのクールな紹介記事ご参照、下記に引用します、

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304357604579585450142850362
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フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏の著書「Capital in the 21st Century(21世紀の資本論)」が米国で大論争を巻き起こしている。米経済学者のポール・クルーグマン氏はニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス誌で同書を評して、「世襲財産の力の拡大を抑制」したいと願う人々への「召集」と書いた。保守派の論客はピケティ氏の「ソフトマルクス主義」(こう言ったのはアメリカン・エンタープライズ研究所のジェームズ・ペトクーカス氏だ)やタイトルであからさまにマルクスの「資本論」に触れていることにやきもきしている。

 データが詰まった600ページを超える著作の中で、ピケティ氏は資産の収益率が長期的には経済全体の成長率より高いため、資本主義は不平等の悪循環を生むと主張している。ピケティ氏によると、不平等の拡大によって現代社会が新たな封建的な体制に変貌する恐れがあるという。彼は(所得にではなく)資産に対して世界的に税を課すことでこのシナリオを回避したいと考えている。

 ピケティ氏は一体どれほど急進的なのだろうか。実のところ、それほどでもない。アクセントや博識、ボタンを首元までとめないシャツの着こなし、ふさふさした黒い髪。ピケティ氏はどこから見てもフランスの知識人そのものだが、フランスの知識人は誰もが急進的というわけではない。フランスにはまだ正真正銘、本物のマルクス主義者がいる。穏やかに話すピケティ氏をそれと間違えることはない。だからこそピケティ氏は米国にもたらしたほどの衝撃をフランス国内の世論に与えてはいないのだろう。

 ピケティ氏はフランスでは名の通った知識人だ。左派系の日刊紙リベラシオンでコラムを執筆し、2007年のフランス大統領選では社会党のロワイヤル候補に最高経済顧問として仕えた。だが、彼の著作はパリではベストセラーにはならなかった。実は「Capital in the 21st Century」が記事に取り上げられるときは大抵、その内容ではなく、米国で予想外の成功を収めたことが話題になる。

 これほど受け止め方が異なる理由は単純だ。人が議論し、本を買うのは論争があるからだ。資本主義が不平等の拡大を作り出し、社会秩序を根元からむしばむ、という考え方は米国内で議論の的になったが、フランスでは全く逆で、福音書なのである。まさに、預言者は自分の故郷では尊敬されないものだ。

 ピケティ氏がフランスでそれほど影響力を持たないもう1つの理由はおそらく、彼が真剣な思想家であることだ。フランスは知識人を愛すると言われているが、フランスは知識人を愛することに陶酔していると言ったほうが正確かもしれない。実際、フランスの著名知識人は自分がほぼ何も知らないことについて意見を述べる軽量級ばかりだ。

 フランスでは、多くの有名なエコノミストが本を売り、テレビの討論番組に出演している。そうした人たちの大多数に共通するのは、経済学の学位を持っていないことや、査読のある経済学の学術誌に論文を発表したことがないという点である。私自身もエコノミストではないが、フランスのニュース番組ではエコノミストと紹介された。ピケティ氏は学術的な研究を行う極めて優れた経済学者である。だが、フランスではそのことがエコノミストとしての信頼性を損ねている。

 ピケティ氏の見解が米国では政治的に左寄りと受け止められているのに対して、フランスでは保守派として受け取られることもあることを考えると、米国とフランスの違いを思わずにいられない。彼は前回の社会党政権が採用した、世界的に悪名高き週35時間労働制に反対し、また給与税の削減も訴えた。基本的にピケティ氏は、政策論争に登場する人物として最もなじみのあるタイプといえる。つまり、市場原理に多くの長所を見いだしているものの、市場の行き過ぎを部分的にならすために政府による再配分を支持する、新自由主義の経済学者のままなのである。

 パリの関係者の間では、ピケティ氏が社会党出身のオランド大統領を浅はかな日和見主義者だとして軽蔑していると言われている。ピケティ氏の元パートナーであるフェリペティ文化相と大統領が緊張関係にあると報じられており、そのせいでピケティ氏が大統領に敵意を抱いているといううわさもある。フランス社会党という複雑怪奇な世界では、人間関係とセックスは常に切り離せないようだ。

 フランスに存在する少数だが尊敬すべき経済学者の中には、ピケティ氏の生い立ちを知れば、彼のことがよくわかるという人もいる。ピケティ氏は労働階級の家庭で育った。両親は急進的なトロツキー主義政党「労働者の闘争」で活動した。16歳で公立高校を卒業したピケティ氏は狭き門である高等教育機関「グランゼコール」の中でも最も入学が難しい高等師範学校の入学許可を得た。22歳で博士号を取得し、フランス経済学会から年間最優秀論文賞を受賞した。論文のテーマは富の再配分だった。

 要するに、ピケティ氏はそれほど珍しい存在なのだ。フランスのエリート主義の純然たる産物であり、公立の学校を経て苦労してエリート校に進み、一流の官僚(ピケティ氏は国営のパリ経済学校の共同創設者で学長も務めた)になった労働者階級の子どもである。このモデルはフランスの戦後の復活を支えたが、今では破綻している。

 おそらく、ピケティ氏はエリートの道を登りながら、周りの人々の両親や祖父母(多くの場合、祖父母の4代前の先祖も)が自分の家族よりもはるかに恵まれていたことに気づかずにはいられなかっただろう。だからこそ彼は、自身の左翼的な文化背景から学んだことと経済学のモデルや実証的な研究結果の中に発見したものを結びつける道に進んだ。

 ピケティ氏には正しい点もあれば、誤っている点もある。だが、彼の世界観は急進的とは言えない。不平等に心を痛めていて、富の偏在という問題にこのまま手を付けなければ社会秩序が損なわれるかもしれないと懸念する右派の人間にも受け入れられるものだ。ピケティ氏の革命的と言われるアイデアをめぐって米国では不満が噴出したが、ピケティ氏の功績の中でいつまでも残るのはその保守的な洞察かもしれない。
(筆者のPASCAL-EMMANUEL GOBRY氏はパリを拠点に活動する作家で起業家)

私はアマゾンから[An Excutive Summary of Capital in the 21th Century]を取り寄せて読んだが、つまらなかった。 有限地球観も石油減耗論も無い、エコノミストによる経済書、700ページもの当たり前しか語られない長編でしかなかった。
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# by tikyuu_2006 | 2014-11-04 09:52

太陽光発電買い取り制度、自然エネルギーをどう考える

太陽光発電買い取り制度、失敗は約束されていたのか、自然エネルギーの今後、戦略とは

メディアが報道
1)Wall Street Journal日本語版 2013年10月17日
【社説】新たな暗黒大陸─再生可能エネルギー政策で失敗する欧州
オバマ政権が米国を再生可能エネルギーの夢の境地へと向かわせる前に、欧州ではどんな様子になっているのか調査したほうがいいかもしれない。二酸化炭素の排出を伴うエネルギー源を風力や太陽光などと置き換えるという夢の実現に、欧州大陸は米国よりはるかに近づいている。そして、その夢は悪夢の様相を呈し始めている。

彼らは本質的に、電力を作ることなく、収入がほしいのだ。

 すべての根っこにあるのは、欧州大陸のいわゆる再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)だ。これは1990年にドイツで始まった。固定価格買い取り制度は太陽光や風力による発電設備で作られた電気を一定価格で買い取ることを電力会社に義務づける制度で、買い取り価格は通常、市場価格を上回る。また他の方法で作り出された電力より優先され、風力や太陽光で発電された電気は真っ先に買い取らなければならない。

 電力会社にこうした電気を買い取らせる──消費者には自腹を切らせる──ことによって、ドイツは総容量に対する再生可能エネルギーの比率を25%まで引き上げた。ドイツはこの割合を2020年までに35%、50年までには80%にしたい意向だ。ドイツほど野心的な国は欧州には他にない。しかし、欧州連合(EU)が大陸全体で目標とする再生可能エネルギーの割合もまた、20年までに20%にすることだ。
 これらの風力・太陽光発電への助成金はこの4年間で欧州のエネルギーコストを消費者に対しては17%、電力産業には21%それぞれ上昇させた。しかし、これよりもっと脅威なのは、こういった指令が電力企業にもたらしている大混乱だ。特に石炭による火力発電や原子力発電といった旧式の発電所は伝統的に「ベースロード(基底負荷)」と呼ばれる電力を供給してきた。冷蔵庫や信号機など、現代の経済活動に年中必要な電力のことだ。これは消費者がまず使う電気だった。欧州が再生可能エネルギーに熱狂するまでは。

 問題は、ある特定の瞬間に再生可能エネルギーがどれだけ生産可能なのか誰にもわからないことだ。太陽電池パネルを屋根に搭載したガソリン車を持っていると想像してほしい。必要なときに太陽エネルギーを使えるのではなく、それが供給可能なときにはいつでもエンジン出力に追加できるようになっている。
 つまり、高速道路を時速60マイル(約97キロ)で走行している際に太陽が顔を出すと、アクセルから足を離さない限り、突然、車が80マイルで走りだすことになる。では、こういったエネルギーで経済全体の運営を試みていると想像してほしい。ただし、天候が変わる度にエンジンのスロットルを調整するのに何時間も何日もかかることを除いてだが。

 電力会社は、かつては予測可能だった電力需要が、天候と全く同様に予測不可能な需要に取って代わられたことを経験してきた。天候が悪ければ、照明を維持するために発電量を増やす必要がある。しかし、再生可能エネルギーの優先順位が高いため、先を越される可能性に留意しなければならない。電力会社は依然として、高い固定費と資本ニーズを抱えている。だが、再生可能エネルギーの特権的な立場のせいで、電力需要は風とともに増えたり減ったりするのだ。
 英エコノミスト誌によると、これらすべてが成長の足かせとなっており、この5年間で欧州の電力会社の時価総額を55%縮小させた。方針の変更を先週発表した電力会社のトップは、国が後見人になっているため、事業を続けることに満足しているかもしれない。風力や太陽光発電が不足したときに、その不足を補うために──納税者の負担で──待機するという立場だ。
 しかし、これでは消費者と納税者は割に合わない。FITと再生可能エネルギーの強制的な買い取りを止めれば、エネルギー価格は下がり、欧州の産業が立ち直る一助にさえなるかもしれない。それが国家財政に1セントの負担もかけない成長志向の改革になろう。

2)毎日新聞 2014年10月12日
大規模太陽光発電:参入凍結 買い取り価格見直し 経産省「地方集中で送電網限界」
 再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)を巡り、九州電力など電力5社が再生エネの新規受け入れを停止した問題で、経済産業省が大規模な太陽光発電設備の新規認定を一時停止する検討を始めた。経産省の想定以上に太陽光発電が地方に集中したことで、再生エネの拡大が送配電設備の能力の限界に達したためだ。経産省は太陽光の電力拡大を抑制し、風力や地熱など再生エネ全体のバランスを図るため太陽光の買い取り価格引き下げなどの制度見直しを急ぐ。【中井正裕】

 経産省は2011年のFIT制度の策定段階で、太陽光発電の出力が10年代半ばに1000万キロワットを超えると見込んでいた。ところが、12年7月の制度開始から今年6月までの約2年間に導入された太陽光発電は、すでに1000万キロワットを突破。発電開始前を含めFIT認定を受けた太陽光は6896万キロワットと想定をはるかに上回った。

 また、FIT導入以前に主流だった住宅用太陽光発電の拡大を想定していたが、新規導入は10キロワット未満の住宅用が240万キロワットにとどまる一方、住宅用以外が848万キロワットと急拡大。日照時間が長く、土地代が比較的安価な九州など地方に集中し、計画中の太陽光発電の出力が地域の全需要を上回る事態になった。
 想定通りに住宅用が普及すれば、住宅の多い首都圏や関西圏など都市部で再生エネ受け入れ余地があった。ところが、地方に集中したことで、地方から都市への送電網を増強する必要に迫られた。送配電網の増強は年単位の期間と多額の費用がかかり、費用負担方法などの仕組みも未整備だ。

 大規模太陽光が急増したのは、買い取り価格が高水準だったことも背景にある。FIT制度は再生エネ普及を軌道に乗せるため、制度開始から3年間は買い取り価格を高く設定している。再生エネの急拡大自体は狙い通りだが、大規模太陽光の価格は「政府の計算より事業者がもうかる価格設定だ」(電力業界)との指摘もあり、経産省は価格算定方法の見直しを迫られている。

3)週刊東洋経済 - 東洋経済オンライン 2014年10月13日
 「電力会社にも、国にも、裏切られたような気持ちだ」
FIT法では電気の円滑な供給確保に支障の生ずるおそれがあれば、受け入れを拒める。再エネに冷や水浴びせる電力会社の契約中断 太陽光発電の買い取りを止めた九州電力。 
九州電力が10月1日に福岡県で開いた事業者向け説明会。そこでは詰めかけた数百人の再生可能エネルギー事業者から厳しい声が相次いだ。九電による電力買い取りを当て込んで太陽光パネルに投資した個人事業主は、「投資が無駄になったらどうしようかと毎日不安。慰謝料は考えてくれるのか」と訴えた。
http://toyokeizai.net/articles/-/50377

4)日本経済新聞-編集委員 滝順一 2014/10/13
難しい問題だが、いずれ再エネに頼らざるを得なくなる。電力5社、再生エネ買い取りを制限 打開の道は、
九州、四国など電力5社が、再生可能エネルギーの受け入れを制限(保留)すると発表した。発電量をすべてを買いとると供給が需要を上回ってバランスが崩れ、停電などの恐れが出るためだという。買い取りを前提に太陽光発電所などの建設を進めてきた事業者や自治体ははしごを外された形で憤まんやるかたない。政府は年内にも対応策を打ち出す考えだが、この問題は原子力発電所の再稼働ともからむから、やっかいだ。

■先日、買い取り保留の騒ぎが起きる前だが、ドイツの送電会社の担当者から話を聞く機会があった。発送電分離をしたドイツには4つの送電会社がある。そのうちの1社、50ヘルツ送電会社はドイツ国内の風力発電所の40%が、供給域内にある。
 同社のクラウス・フォンセンブッシュ・エネルギー経済局長は「再生可能エネの拡大が送電網の拡充よりスピードが速いことが大きな課題だ」と話していた。日本と同じだ。ドイツでは再生可能エネは送電会社が買い取り、費用は託送料金(送電網の利用料金)に上乗せする形で最終的には消費者に転嫁されている。

 変動する供給量に対応して需給をマッチさせるため、送電会社が水力や火力発電所をもつ事業者に対し調整用の発電を日々要請しなければならない。かつては送電網の状態を監視するだけでよかったが、供給力を「日常的に調整する複雑な業務が送電会社に課せられている」と言う。また2050年の国内の電源立地や構成のあり方を決め、必要な送電線の拡充を進めている。 再生エネの今後の導入見通しについては、電源構成の40%までなら、国外との電力のやりとりがない厳しいシナリオを仮定しても、蓄電池の大量設置がなしでも達成可能だとしていた。

 地理的な条件や既存の送電網の様子が異なる日本とドイツを単純に比較することはできない。ただ既存のシステム活用と長期的な計画推進に着実に取り組み再生エネ拡大を目指す姿勢は、参考になるのではないか。http://s.nikkei.com/1qOtYAS

5)朝日新聞デジタル 2014年10月18日
(けいざい新話)再生エネにかける:4 固定買い取り制には頼らない見解も、
 盛岡市にほど近い、人口3万3千人の岩手県紫波町。その中心部ではいま、仕事場と住居を集めた「コンパクトシティー」をめざした再開発が進む。7月末、地元の間伐材でつくった木材チップを燃やした熱を、まち全体に供給する木質バイオマス施設が動き出した。 
 チョコレート色の建物内のボイラーで約80度のお湯を沸かし、地区全体に張り巡らせた配管を通じて、町役場や保育園、新しく建った57軒の住宅にお湯と暖房を供給する。「吸収式冷凍機」でつくられた冷熱で、冷房にも使用できる。
 「熱」は太陽光や風力とは違い、再生可能エネルギーを電力会社が高値で買い取る固定価格買い取り制度(FIT)の対象ではない。利益をどう確保しながら運営するかが難しかったのだが、省エネや再生エネのコンサルタント会社「サステナジー」(東京)のトップ、山口勝洋(49)はこれを乗り越えた。

 約5億円の事業費は信金から借りた。毎年の運営費や信金への返済は、お湯などを供給する施設から受け取る料金や環境省の補助金などで賄う。燃料となる木質チップを地元から買うなどして、地域振興にもつながる仕組みを整えた。
 FITを活用した太陽光発電なども手がける一方で、熱供給もあえて進めたのはなぜなのか。山口は「エネルギー問題を解決するには、熱も活用し、エネルギー消費量自体を減らすことも必要だ」と、先を読む。
 大学時代から環境問題に関心を抱いてきた山口は、まずは外資系の経営コンサルタント会社で働いた。独立後、最初に手がけた事業が、2004年に長野県飯田市で始めた「おひさまエネルギーファンド」。再生エネに投資する市民ファンドのモデルと言われるものだ。
 市民から募った約2億円と同じだけの補助金をかき集め、投資の元手を2倍にした。これで、飯田市の公共施設の屋根に太陽光パネルを置いたり、美術館のエアコンを省エネ型に組み替えたりした。浮いた電気代分を飯田市などから継続的に払ってもらい、FITがない時期でも、一定の利益が出る仕組みを作り上げた。
 「うちもメガソーラーをもっと手がけ、安定的な収入源を持つべきではないか」。FITが始まったころ、山口はある社員からそんな意見を受けた。だが「すでにあるビジネスモデルだけに頼るのではなく、まだまだ事業開発を進めるべき分野がある」と説得した。

 経済産業省は、急増した太陽光の申請を抑える方向でFITの見直しに着手したほか、買い取り価格も切り下げる考えを示し、事業者を混乱させている。山口は言う。「FITは便利だが、それ以前から再生エネや省エネ事業が経済的に成り立つような工夫を見つけてきた。これからも、そんな方法を見つけていく」=敬称略(おわり)(藤崎麻里)

岩手県紫波町で開かれたシンポジウムで、自然エネルギーについて話す山口勝洋さんは、もったいない学会の仲間の一人です。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11407622.html
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# by tikyuu_2006 | 2014-10-13 11:13 | エネルギー、環境