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宇宙太陽光発電は「夢でしかない」: EPRで考えるべき

毎日新聞、2月22日(日)に太陽光発電の大特集、キャンペーン記事が。 そこに”2050年目指し「宇宙時発電」も研究進む”、とあった。宇宙航空研究開発機構、JAXAは「夢の技術でなく、30年には実現できる」と強調した、という。

本当にそうなのか、そうではなかろう。かって米国が1960年代に計画したが、80年代に中断した。90年代以降日本で研究が活発化し、米国が開発を再開した、とある。これも本当にそうなのか。

米国での中断の理由は、根本的に2つあった。先ずエネルギーコストであり、もう一つ、これはさらに脅威的だが電離層などの地球環境破壊を恐れたのである。宇宙から送電するのに、電線は引けない。 マイクロ波、つまり電波で送るしかない、それも大電力をである。 これは何が起こるかわからない、それを恐れた。

エネルギーコストは、EPR:エネルギー収支比で併せ考えるべきである。宇宙は雲がないなどは、子供の論理でしかない。 結論的には、宇宙太陽光発電は「夢でしかない」のである。 新エネルギーをEPRで科学的に評価する習慣を日本も身に付けたいものである。 宇宙航空研究開発機構におかれても、ぜひ宇宙太陽光発電のEPRを検討していただきたいものである、国家プロジェクトとして「国民の理解」を得たいのであれば。
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by tikyuu_2006 | 2009-02-22 12:17 | エネルギー、環境

100年に一度の経済危機はなぜ起こったか: だが問われない、語られないその真因

100年に一回、人によっては400年に一回の経済恐慌ともいうが、その原因をリーダは語らない。語れないというべきか。サブプライムローンに端を発したのは確かだが、それは現象論、結果論であって本当の原因ではない。

真因とは、地球の有限性、資源制約、エネルギー供給限界が見えてきたこと、人類を支えるベースに限りがあることが明確になったからである。 「人は自然の恵みで生きている」、資源も環境もそうである。 だが西欧型の文明はそれを人間中心に見てきた、しかも自然の恵みが不足すれば植民地からそれを収奪した。
そして現代、金融型の資本主義、マネーがすべての世界主義を、あたかも理想のように。だが自分に都合のよいように編み出し、世界に広めた。グローバリゼーションである。
金融工学で集めたマネーは、しょせん「虚」の世界でしかなかった。その「人類最後の浪費」に向かって輸出、景気浮揚した中国、日本、そしてインドなど、この「虚の世界」が弾けるのは当然、時間の問題でしかなかった。これが今の経済危機の真因である
その弾けは、「実」の中核、「文明の生き血」である石油の供給制約から始まった。つまり「石油ピーク」である。 すでに原油の生産の伸びの終わりは、2005年に明確になっていた。だがそれをエコノミストもテクノロジストも無視した。そして2007年バレル147ドルの原油価格、それが引き金となって「虚の世界」は弾けたのである。大量生産型の工業文明、マネーゲームで集めた「虚の繁栄」も終わった。
1929年の経済恐慌当時、地球はまだまだ無限であった、故に膨大な需要喚起の政策投資、ケインズの経済理論は機能した。しかし、もうそのような地球はない、オバマ大統領はルーズベルトにはなれない、のである。今最も必要なこと、それは地球史観である。 私の文明改革論「日本のプランB」をどうぞ。
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by tikyuu_2006 | 2009-02-19 02:25 | 新しい文明の構想

私の文明改革論:「日本のプランB」

エネルギーは経済そのものです。それはエネルギーが無ければ、全てが止まるからです。石油ピークはその意味で文明ピークなのです。マネーゲームによる人類最後の「虚の繁栄」が崩壊しました。
そこで人類はどうするか、原理的には今までの逆を行くしかない。膨大な財政支出も「夢よもう一度」であってはならないのです

私は日本の自然、地勢を取り入れた「日本のプランB」を主張してきました。下記のように、大陸でない日本を念頭に、という意味です。
1)浪費、無駄しない、日本は世界6位の「海岸線の長さ大国」、大陸ではない山岳75%
2)西欧文明の終焉、脱欧入亜を目指す、アメリカ主導のグローバリズムは自壊する
3)1970年頃を目指そう、当時はエネルギー消費は半分、食料自給率は60%、現在より「心は豊か」であった
4)少子化、人口減をチャンスとする、民族の生存には人口少ないほど有利、年長者も働く
5)流体燃料危機である、車社会を見直し、鉄路、公共運輸の充実、自転車を利用する
6)集中から地域分散、低密度の自然エネルギーは分散利用、評価はEPR(エネルギー収支比)
7)日本列島を有効に使う、石油依存農業の見直し、地産地消の自然農業、分散社会への技術、
8)循環社会は3R;Reduce(減量)Reuse(再利用)Recycle(リサイクル)の順、先ず減量
9)効率優先社会の見直し、集中から地域分散、自然と共存をはかる、これは60倍の雇用を生む
10)GDPの無限成長より「心豊かに」、「もったいない」、「ほどほどに」、「人のつながり」を重んじる社会

以上が地球物理学者としての「私の文明改革論」です。ご参考まで。
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by tikyuu_2006 | 2009-02-18 00:04 | 新しい文明の構想

経済恐慌は英文字のL: 底を這って脱出口を見つけられる?

「底を這って脱出口を見つけられるか」
1月15日、東京・帝国ホテルの新春セミナーで曽根康弘元首相は、 「政治も経済も底を這(は)って何とか脱出口を見つけようというのが今年の姿である」と述べたそうである。本当にそうだろうか?

100年に一度の大不況と、麻生総理などがいうが、これはいずれ回復、元に戻る、つまり一過性という見方である。 ある著名な東大教授などは「台風一過」、という表現すらつかう。 そして回復も英語の大文字「VかU」か、期待は様々である。

が、そうではなかろう、「人類最後のバブル崩壊」とみるべきでは。これは英字の「L」である、現代浪費型文明の終焉、安く豊富な石油時代が終わった。類まれな石油に代わるものはない、のである。つまりV,UでなくL。人類の一大事、「「地球が危ない」でなく、人類が危ない」
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by tikyuu_2006 | 2009-02-08 06:44 | 新しい文明の構想

オバマ政権のグリーンニューディール:欠かせないEPR評価

オバマ政権のグリーンニューディールが、日本で繰り返し報道され、また人気もあるようですが、大きな誤解が二つあるようです。

太陽、風力などの自然エネルギーでは、アメリカのエネルギー需要のほんの一部しかまかなえないこと、もうひとつはEPRでその意味を評価しないと、科学的合理性を欠く可能性があるということです。

経済恐慌の1930年代、アメリカでニューディール政策として巨大なダムを作るなど、大きな公共投資が行われました。オバマ政権のグリーンニューディールは、それに倣った表現でしょうが、その意味はエネルギー収支比:EPRでよく分析する必要があるのです。さもないとトウモロコシからバイオエタノール、この一見よさそうなエネルギー政策が、実態においてはエネルギー損失、かえって二酸化炭素が増していた、ということにならないためです。
割り切って、400万人ともいわれる大きな雇用創出の公共事業、とおもう方がよいのかもしれません。

EPRで、というのは「自然、新エネルギー」を科学的に評価しなければならない、という意味です。よく日本の進んだエネルギー技術といいますが、EPR的におかしなものが少なくないのです。

日本では「もったいない学会、EPR部会」がこの問題に取り組んできました。これは日本では唯一といってよいものですが、最近ようやく大学がそれに習う動きが出てきました。
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by tikyuu_2006 | 2009-02-02 06:24 | エネルギー、環境