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「文明の衝突」から「現代文明の自壊」へ:ハンチントン、81才の死に想う

サミュエル・ハンチントン死去、ハーバード大学で58年間教授をつとめた、世界で読まれた「文明の衝突」の著者が、2008年81才で亡くなった。
これは1996年の出版である。日本で言えば定年どころか、かなり高齢者の大作と言うことになる。アメリカの定年、年齢観と日本との大きな違いを想わせる、というのは不謹慎であろうか。

いま、石油が支えた浪費型文明が自壊しつつある。だがこれを100年に一回の経済危機などと言うが、これは本質を理解しない見解と言うべきである。だが無理もなかろう、ハンチントンですら石油文明の危機について何も述べていない。

2009年、どのような年となるのだろうか? 私は「日本のプランB」を、と言っている。
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by tikyuu_2006 | 2008-12-29 14:38 | 新しい文明の構想

成長至上の強迫観念を拭い去ろう:マネーより「心の豊さ」を

無限の経済成長は正義ではない。毎年幾何級数的な「%」の成長を必死に求めた結果が、ドルの崩壊、マネーそして心の崩壊では。地球の「資源制約」がその背景にあると悟ることである。今の経済破綻はいわゆる景気循環などでは説明できない。

つらいことだが、
今までの浪費型の「質より量」の工業社会の終わり、つまり現代文明の崩壊過程が始まった、と理解するしかない。これからは、「変化に適応した者」のみ生き残る。これに気付くのが早い者が全てを取る時代、そのための知恵の時代となるのかもしれない。
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New Scientists誌によるSpecial report 2008 Oct16: [How our economy is killing the Earth]に含まれれた上図は、過去50年の指数関数的な成長は、人類史の異常な現象、いわばバブルであった、とするものである。

現代の浪費型文明がいま崩壊しつつある。これはむしろ当然と理解、達観すると、新たな道が開ける筈、その一例が私の「日本のプランB」。ここで「日本」とするのは、大陸の欧米はもう手本とならない、「日本の自然」と共存するためには、の意。如何であろうか?
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by tikyuu_2006 | 2008-12-20 11:08 | 新しい文明の構想

「メタンハイドレート」は「エネルギー資源」ではない

経済危機、恐慌を回避するには、と様々な評論家、識者の「博識」がメディアをにぎわす。いわく「温暖化産業、新エネルギー、環境技術」で景気を浮揚させよう、などである。

最近、このような「わかったつもり」の話に、「メタンハイドレート」がある。日本周辺海底下の地層に無尽蔵のメタンがあるというのだが、これは「資源の質」が考慮されていない。だが毎年多額な税が投入される。脱石油の切札とする識者もいるが、資源というには質がきわめて低くすぎる。EPRからみて問題となりそうにない。当初期待されたメタンハイドレート層下の「フリーガス」は無かった。その後、ポンプで地下水をくみ上げる減圧法が試され、08年には連続6日間の成功というが、激しく自噴するガス田とはまったく違うもの、「資源は質がすべて」と思うべきである。

太平洋戦争の末期、神風が吹くと言う幻想があった。それに似ている、溺れる者、わらをもつかむ、その「現代の藁の一つがメタンハイドレート」のようである。あるいは道路に代わる、新たな公共事業投資というべきか。
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by tikyuu_2006 | 2008-12-14 13:09 | エネルギー、環境

朝日新聞の「環境元年」文明ウオーズ12月1日:「石油の次 道一つ」では?

最近の朝日新聞の「環境元年」文明ウオーズ、その1:「石油の次 道二つ」についてコメントさせていただきたい。これがシリーズ最終回とのこと。拙宅にもインタビューに記者が来られ長時間、臨時講義をさせていただいた。そして12月1日から大きな記事となった。
総じてよい内容であった。特に「石油ピーク」、私の持論「石油ピークは農業ピーク、そして文明ピーク」も真面目にとらえて頂いた。先ずは高く評価する、と申し上げたい。

その上での見解、今後の希望である。私の理念、「地球は有限」、「資源は質が全て」を念頭にさらに良い記事を、なぜなら、これが文明ウオーズでの最重要な原理原則だからである。これが市場でも技術でも「なんともならない」という意味、人類生存の原点だからである。

このような視点に立てば、最初の見出しは「石油の次 道一つ」となる。記事最初の「オイルサンド」は「資源は質が全て」に反する。そのEPR(Energy Profit Raio)が低い、1.5程度でしかない。さらに広大な汚水池、開削現場など環境破壊を伴う。これを修復すれば、EPRは1.0以下となろう。これは「エネルギー損失」である。だが企業はMoney Profit Ratioで動くから、当分オイルサンド開発は続くであろう。だが永続はしない。
対して油田からの石油、井戸を掘れば自らのポテンシャルで自噴する、EPRは当初は100などと極めて高く、それがいままでの現代文明を支えてきた。だがそれも乏しくなった。それでもオイルサンドは石油代替えとならない。

つまり「石油の次 道一つ」しかないのである。その上での「文明ウオーズの理念」は、「脱浪費型の低エネルギー社会」、「もったいない」を、となるはず。序でながら、この一連の記事は12月5日までの5回のシリーズとなった。
それらの大見出しは、同1日の2面には、バイオ素地で別の道へ。そして、2)クルマ100年悩む米、3)低炭素 迫るマネー、4)国境越えた経済、岐路に、5)「気候安保」、相次ぎ論議に、などであった。だが「地球は有限」、「資源は質が全て」などの根本概念は記事にとうとう現れなかった。
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by tikyuu_2006 | 2008-12-08 04:25 | 新しい文明の構想