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「誤った地球温暖化論に惑わされないために」:赤祖父氏の新著

「正しく知る地球温暖化:誠文堂新光社」という本を、アラスカ大学の赤祖父俊一教授が「洞爺湖サミット」に合わせて出された。そのサブタイトルが題記、件名である。
その趣旨は、日本が間違った科学に踊らされて「非合理で不利なコミット」をしないように、との憂国の書でもある。東北大学地球物理学科卒、長年オーロラ、北極圏研究で知られる氏は、地球温暖化は事実である、だがその原因についてIPCCの見解は科学的でない、間違っていると述べるのである。

過去100年間の気温上昇、0.6度の大半、6分の5程度は小氷期時代からの回復過程のため、6分の1程度0.1度が人間の二酸化炭素排出によるとする。豊富な地球科学的な資料、データを駆使しての解説はわかりやすく、科学的に納得できる。温暖化を論ずる人の必読の書であろう。 無駄に税金を使用させない、意味のない温暖化対策に巨額投資しない、世界にお金をばらまかない、温暖化産業なども無意味、無駄、もったいないと、わかってくる。

外から見る日本は、いまも欧米追従で自分で考えない。強かな国際力学で幼稚で危ういと心配され、「IPCC議長国のインドに手本を示してください。日本はそれによって独自の方針を決めます」でよいではないか、と述べるなど読み物としても面白い。

赤祖父さんは、もったいない学会のサロンでも講演しておられ、映像でみられます(会員PWが要りますが)。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-29 09:16 | エネルギー、環境

古い家電を使うのは、もったいない?:川口順子元環境庁長官

川口順子さん元通産官僚、そして元環境庁長官が「もったいない精神」は逆効果と、「もったいない」にかみついた。

7月28日朝日新聞の「政策ウオッチ」、温暖化対策だが、「もったいないと言って、古い家電を使い続けるのは、もったいない」、エアコンの話、電気代のことだが、コラム最後に「メーカ支援策かと邪推してしまう」と閉じてある。

最近の朝日新聞にしては、味なことば。「もったいない」に色々な意見がでてきたのは大歓迎!如何? そして念のために付け加える。クーラーをつけ放しにする人と、夏の暑い盛りの我慢できない時しかスイッチを入れない人では、全く条件が違うこともお忘れなく。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-28 09:21 | エネルギー、環境

毎日新聞、発言席「石油ピーク」後:低エネルギー社会を目指せ

毎日新聞6月22日の発言席、題は”「石油ピーク」後”、低エネルギー社会を目指せ、である。ようやく大手メディも、まだほんの一部だが、本質を理解され始めた。
最近、石油、食料価格の高騰への懸念から、世界世論に押されサウジアラビアが石油を増産すると述べたが、それは不可能と、いずれ知れよう。
本BLOGにも書いたが、温暖化だけが人類脅威ではない、IPCCも絶対ではない。公的情報として流布されるエネルギー楽観論も、そのエネルギー収支比、EPRから、誤解、幻想と理解されてくる。

「地球は有限」と悟らない国家、社会は、いずれ崩壊への道を辿るしかないが、これが本コラムで最も言いたかったことである。文の行間を、じっくりお読みいただきたい。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-22 19:46 | これからの日本

第三次石油危機?:「わかったつもり」の朝日新聞

朝日新聞6月17日社説に、「第三次石油危機ー投資資金を新エネルギーへ導け」とあった。本当そうだろうか、そうではなかろう。

先ず今の石油高騰は、過去のそれとは全く違う。地球の有限性が顕在化したのである。
次いで技術だが、科学合理性を欠いている。オイルサンド、深海油田の大規模開発をというが、これは「量」だけのこと、「質」がない。
そして最後に、様々なエネルギー技術が列記されているが、これには二酸化炭素の回収投棄(CCS)すら入っている。このような個々の技術の「積み重ね」は常に総合的な視点、科学合理性を欠くものである。これも第一、第二次石油ショックで経験済みだが。

そこで申し上げたい。エネルギー・資源は「質」が全て、具体的にはエネルギー収支比、EPR(Energy Profit Ratio)で考えるのである。さもないと巨大な資金を「再び」無駄に使うことになる。

これからは「脱石油は脱浪費」、「もったいない」と思う社会を構想するのである。人は「自然の恵み」で生きている。だがこれは有限、技術で何とか、ということではない。人類は文明の一大変革期にあるのでは。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-17 10:38 | これからの日本

地球温暖化の科学を、政治から分離するとなにが見えてくるか

温暖化の主な原因は自然現象と言う見方がある。地球の小氷期(Little Ice Age)から回復過程というのである。
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これは3000年の地球の気温変化である。地球は常に変動している。自然科学者にとってこれが当たり前なのであるり、科学とは本来は政治とは無関係、独立した存在なのである。

過去100年の気温上昇は0.6程度だが、それについて、人為的な影響は6分の一程度とアラスカ大学の赤祖父氏はいう。そして真に怖れるべきは「食料とエネルギー」であり、日本はそれに備えるべきと、近いうちにIPCCに反論する本を出される。 「正しく知る地球温暖化」赤祖父俊一著、誠文堂新光社。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-15 03:45 | ご存知ですか?

国際機関からの公的情報の信憑性は?

日本は国際機関の情報、発表を絶対視する国のようである。日本の科学の後進性か。
もう国連、FAO、IEA、IPCC、IIASAなど、いわゆる国際機関からの情報、データについて信憑性はどうか疑ってかかる必要がある。仕事を始める前にまず自分で考えるのである。さもないと強かな国際社会、国益のぶつかり合う場で、損をするばかりとなる。

アラスカ大学の福田正巳教授、元北大低温研究所の地球物理学者は温暖化問題に関連する、森林の二酸化炭素吸収について、次のように語っておられる。

IPCCの公表情報にもずいぶんおかしい内容があります。 森林統計についてFAO (国連農業機構)が毎年出版するWorld Forest 2007を開けて一瞬眼を疑いました。 なんと中国が世界最大の森林による二酸化炭素吸収国になっていました。 どう考えてもあり得ない数字です。 我々はNASA  MODIS 衛星で中国での森林火災を監視してますが、相変わらず火災が多発しています。 それがどうして吸収量ナンバーワンになったのか。 FAO の統計は各国の自己申告の数値をただ貼り合わせているだけです。 そこで中国は恥ずかしげもいなくいい加減な数字を出してるのだと思います。 なぜなら科学的な検証はされないことがわかっているからです。
 先週神戸でAsia Pacific Space Agecy Forumの重要プロジェクト Sentinel Assia の会合がありました。 私はWild  Fire の座長を務めています。 この重要な会議に中国は一切参加しません。 自国の森林火災情報は国家機密であるので公開できないというのが言い訳です。
 しかし、MODIS衛星では全部見えているのに。 自国に都合の悪い情報は出さないで代わりに明らかに誤った情報を出しています。 国連の機関といえどもこの程度のいい加減な内容なのです。 それを国際機関が提供した情報として絶対視するおめでたい国は日本ぐらいです。
   自らの手で調べ確かめることが重要です。 かの悪名高い IIASA の報告にもずいぶん怪しい内容があります。  横文字で書かれた報告や論文を無条件に信じるのはいかにも日本の科学の後進性・・・以下略”

如何でしょうか、日本の有識者、もう自分で考える時に来ているのでは!
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by tikyuu_2006 | 2008-06-13 09:25 | これからの日本

石油埋蔵量はまだまだある?:IEAの幻想

石油ピークを無視する理由が、下記の「まだまだある」の図。英語だが日本の有名なある組織である。 ここで非在来型の炭化水素資源も右肩あがりでまだまだ増加する、としている。
これは大変な間違い、量しか見ておらず質を忘れた議論である。これをEPRで評価すべき、アカデミズム、学会、大学など最重要の、急を要するテーマなのである。

6月12日の朝日新聞7ページに、IEA(国際エネルギー機構)事務局長、日本の元官僚、田中伸夫氏の談として、地下には十分な埋蔵量がある、との呑気な記事が掲載されている。
これが最近の日本の現実、信じたいことしか聞かない。今のままでは日本は危ないが もったいない学会のみ本気で心配している。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-12 09:18 | エネルギー、環境

車社会を変える「石油ピーク」: 車保有台数初の減少、07年度マイナス15万6千台

朝日新聞6月11日の記事である。2007年度末の国内自動車保有台数が、06年より15万6千台減ったという。統計を取り始めたのが1964年、初めてのことである。

これは大変なこと、車社会の変質が起こったのかもしれない。文明の変革期にさしかかったのであろう。もう車は有り余っている、これを持っても楽しくも、格好良くもない時代となった、ということであろう。新ニッポン人は40才以上と発想は大変に違う、様々な視線でそれが認められる。
ところでこの統計を取り始めたのが1964年が石油資源論からみると面白い。世界の油田発見ピークが1964年であったのと奇しくも一致する。つまり石油が見つからなくなってから、車はどんどん増えたのである。そしてアメリカは1970年に石油ピークを迎えた。1973年の第1次石油ショックの背景には、このアメリカの石油支配力の低下がある。そして1979年、第2次ショックが来た。

石油生産と発見量がクロスした、つまり世界の需給がマイナスとなったのは1984年ころ、いまでは発見量は生産の5分の一程度、人類は過去を食いつぶして来たことになる。
そして今石油ピークがきた。アメリカの石油情報局EIAによると、世界の月毎の原油生産量は2005年5月がピークだった。そして2008年の今、石油価格の高騰、食糧不足である。メディアなどは、これを第3次石油ショックというが、それは甘い。大変な認識不足なのである。
繰り返す、もう石油ピークは来ている。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-11 18:45 | これからの日本

「石油ピークは農業ピーク、そして文明ピーク」:わかって欲しい朝日新聞にも

石油価格がバーレル139ドルと再び急騰した。投機資金がなだれ込んだのだろうが、その原点は本質的である。有限地球で無限成長できないという「当たり前」が、顕在化したのだが、社会はそうは思わない、思いたくないようである。
例えば6月8日の朝日新聞一面トップに「原油高 世界悲鳴」と大見出し、、そして二面に「迫る第3次石油危機」とあった。「止まらぬ投機」の見出しも目についた。だが肝心の「石油ピーク」は何処にもない。TV各社も同様である。有限地球観について誰もいわない。 わかっていないのだろうが、本当に日本はこれでよいのか。

題記の「石油ピークは農業ピーク、そして文明ピーク」は「もったいない学会」のキーワード、その意味は簡明。繰り返え唱えれば意味は自明、現在の石油高騰の真因は地球が有限だからと理解されてくる。もう第3次石油危機というよりは、「石油最終争奪戦」なのであり、「石油ピークは来た」のである(06、07年の日刊工業新聞社版の拙著名)。

主張の詳細は私のホームページを参照されたいが、要は「地球は有限、自然にも限りがある」。が、それを理解するのが現代人にとって至難のようである。そして現代の「指数関数」的成長を当然視する工業社会は、際限なく地球からエネルギー・資源を収奪する。その結果が膨大な廃棄物、ゴミであり、地球規模で自然を破壊する。気体のゴミが二酸化炭素、この意味で地球温暖化も現代社会の「浪費の結果」の一つでしかない。その根本対策は「脱浪費」となる。

この浪費文明を支えた石油供給が、もう需要に追いつかなった。それが「石油ピーク」である。つまり脱石油は今までの膨張の逆を、脱浪費、無駄をしない社会を目指すしかないのである。
本来「無駄」とは「要らない」ということ、脱浪費は生活水準の低下を意味しない。もうアメリカ型の浪費文明を追従するのは止めにしたい、グローバリズムに振り回されたくない。私は「日本のプランB」を主張してきた。

如何であろうか、このように考えるのは。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-08 13:11 | 新しい文明の構想

「わかったつもりの人々」と新ニッポン人

石油高騰、食糧危機がメディアを賑わす。著名な識者たちは、石油投機マネーが、中国の食生活の変化が、地球温暖化が人類の危機をなどと、いつもの「わかったつもり」だが、理念も哲学もない。「石油ピークは農業ピーク」も知らない。

そんな中で、最近のNewsweek日本版6.4「原油200ドル時代の衝撃、世界経済はこう変わる」は面白かった。「石油ピーク」に論点に据えて明快、そこで改めて言うが、これは有限地球観である。石油ピークは「当たり前」なのである。今後、それを理解する企業、国家、個人のみが生き残る、自然と共に生きる「生存の知恵」が日本を救うのでは。

昨夜9時からのTV、久米宏「新ニッポン人現る」も面白かった。20代の若者の、車もモノも欲しがらない買わない、覚めた意識、40代以上と隔世の感、むしろ「もったいない」で育った私などの世代と、心が通うところがある。もしかして日本は最先端を歩み出した、のかもしれない。
尚、同じ時間帯のNHK、低炭素時代の番組は選ばなかった、いつものわかったつもりの定番と思ったから。

如何であろうか、このように考えるのは。
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by tikyuu_2006 | 2008-06-02 10:54 | 新しい文明の構想