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NHKテレビ番組「地球特派員」を見て:温暖化は「浪費の結果」なのだが

考えがあって、再掲載します。正月、NHKの「地球特派員」なる番組を見た。今日本を代表する「評論家」寺島実郎氏の仕切る、「榊原、金子氏など、いつもの著名人」が出演した温暖化を論ずる番組だったが、いつものことだが、また失望した。
今度はアメリカではなく、ドイツ、ヨーロッパ一辺倒なのである。温暖化の脅威は強調するが、地球が有限とは思わない。そして水素、燃料電池は二酸化炭素を出さない、などいう番組だが、石油ピークには全く触れない、おそらく理解しないだろう。
この石油はまだまだあるとの前提での温暖化論は、論理矛盾するとも思わない。どうして日本はいつもこうなのか、自分で考えないのか?社会を導くべきリーダが、先ず冷徹な科学的合理性を欠くのである。

自然エネルギーについても、エネルギー収支比、EPR(energy profit ratio)の視点がない。水素は何かの一次エネルギーから作る必要があるとも思わないようだ。これでは無邪気すぎる。
いつもの「わかったつもり」のエネルギー、経済、環境論だが、脱石油文明の視点を欠くのである。温暖化の脅威は繰り返すが、日本にとってより怖ろしい、今そこにある現実の石油ピークの脅威については全く語らない、語れない知らないというべきか。アメリカ、中国での環境ビジネス論も突込みがたりない。これもエントロピーの法則がわかっていないからであろう。

NHKは国民の公器、もっと本気で考えてほしい。画一的で、均一な視点では脱石油時代の激動についていけない。時折は家庭教師を代えることである、論理の多様性のためには意識して変えないと、日本中が金太郎飴のようになってしまう。

原油価格が正月にはバレル100ドルとなった。今までと何か違う、おかしいと思いませんか。一色に染め上げる社会は危ない、何も見えなくなる。このようにして日本は繰り返し失敗した、太平洋戦争突入もそうだった。 
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by tikyuu_2006 | 2008-05-28 03:22 | これからの日本

中東に石炭火力発電の計画が

中東の石油埋蔵量にも限界が見える。そこで原子力や風力利用の動きがあること、今ではかなり知られている。が、石炭火力発電計画まではご存じなかろう。もちろん中東には石炭資源などない、輸入するしかない。
電力需要の伸びはそれほど大きいのである。現在のガス発電だけでは近い将来供給不足になるとみられ、事実クウェートでは過去数年、夏には停電が起きている。

発展の著しいドバイ。このUAEには200TCF以上のガス埋蔵量があるとされる、だが硫化水素含有率が数十%と高く使えない。そして比較的硫化水素含有率が低いカタールから海底パイプラインで日量2.0 BCFのガスを輸入するDolphin Projectが昨年8月に完成、ガスが流れてきた。だが、これも数年後は足りなくなるとのこと、そこでAbu Dhabiは高硫化水素のサワーガス開発に乗り出すという、コストを無視して。

彼の砂漠の地に「祖父はラクダに乗った、父は車に、今私は自家用ジェットに、そして私の子は再びラクダに」という言葉があるとか。エネルギーも食料も自給出来ないのに、石油ピークを忌避、無視、黙視する日本では、この言葉はどうなる・・・?
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by tikyuu_2006 | 2008-05-22 15:00 | エネルギー、環境

朝日新聞の社説:「人類の足場が危うい」と、韓国の資源危機意識

4月30日の朝日新聞の社説、地球環境「人類の足場が危うい」は、久しぶりの日本メディアの冷静な記事だった。それは、”人類が突然いなくなったら、この地球はどう変わるか”、米国ヒストリー・チャネルの「ポスト人類」の紹介から記事は始まる。曰く、”6ヶ月後には都市近郊に狼、山猫が、5年後には都市がツタ、樹木で覆われ、千年後には近代都市は跡形をとどめず、原始の世界がもどる”、というもの。

人間の営みなどその程度ということか、地球が危ないなどと温暖化一色の日本では稀有の社説といえよう。
経済成長至上主義、技術万能思想に浮かれる現代社会だが、最近ようやく何かおかしいを思い出したようである。ガソリン、食料価格の大幅な値上がり、いずれお金を出しても買えない時代が来るかもしれない、と心配しだした。

これは「地球は有限、自然にも限りがある」との、私の年来の主張と軌を一にする。すでに原油生産は2005年がピークであった、その代替はないのだが、残念ながら一昨日、政府与党は衆院でガソリン税暫定税率を3分の2の多数で決めた。石油ピークも理解せずに、まだ道路を作りたいようである、迷走する日本、どこに行くのだろうか。

そして朝日新聞社説の終わりである。”洞爺湖サミットで温暖化問題は重要だが、ほかの環境問題も刻々と危機が迫る・・領土や資源を奪い合い、生態系を破壊すれば、結局は自分の首を絞めることとなる”、とある。これは私の年来の主張「地球は有限、自然にも限りがある」と同軌条にある。久しぶりに日本のメディアの良識を見る思いがした。一読をお勧めする。

私事になるが来週5月7日には、韓国ソウル、大韓商工会議所の国際セミナーで講演する。LG経済研究院、朝鮮日報などの主催で「グローバル資源危機、どう対応するのか?」がテーマ、私は「石油ピークは農業ピーク、そして文明ピーク」を命題で話す予定、ほかに国際機関のIEA、地元韓国からの2講師が話される。隣の韓国も真剣に未来を想い出したようである
以上ご参考まで。
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by tikyuu_2006 | 2008-05-02 03:16 | 新しい文明の構想