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「石油ピークが来た」、と公的国際データすら語り始めた、「ウランピーク」も目前に

「石油ピークが来た」と、公的なデータが雄弁に語りだした。アメリカ、エネルギー省のEIA(Energy Information Administration:エネルギー情報機関)のグラフは多弁を要しない。この毎月の「原油」生産統計では、2005年5月がピークで、それは7400万バレル/日であった。尚これは原油である。石油全体(原油の他にNGL,精製プロセスでの増分を含む)では、ほぼ8400万バレル/日である。
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実は、このような統計は世界に少なくない。今までも学者、本当にわかっている専門家は知っていた。それを「地球の限界」を認めないエコノミスト、テクノロジストは、市場、技術至上主義の呪縛のためか理解しようとしなかった。特に日本では、今もそうだが。
自民大敗、安倍さんの辞任劇、そして今の総裁選に関連して日本の将来論が盛んだが、エネルギーの視点を欠く。温暖化論議も盛んだが、これがエネルギー問題であるとも思わない。これが日本がいつも空論に流れる理由である。
経済、GDP,そして文明の盛衰は、基本的にエネルギーの供給で決まる。 これは次の図から理解できる。
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その石油に限界が見える、対策は「脱浪費、もったいない」である。「もったいない学会」のキーワードは「石油ピークは農業ピーク、そして文明ピークである」、そして「ウランピーク」はもう来ている、との見解がある。価格はすでに急騰している。 
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by tikyuu_2006 | 2007-09-17 12:02 | これからの日本

安倍さん「最後のメルマガ」: 国民よりアメリカとの約束が大事だった?

9月13日朝 
”こんにちは、安倍晋三です。 内閣総理大臣の職を辞することを決意いたしました
 
 7月29日の参議院選挙の結果は、大変厳しいものでしたが、改革を止めてはいけない、戦後レジームからの脱却の方向性を変えてはならない、との思いから続投の決意をし、これまで全力で取り組んできました。
 また、先般のAPEC首脳会議が開催されたシドニーにおいて、テロとの闘い、国際社会から期待されている、高い評価をされている活動を中断することがあってはならない、なんとしても継続していかなければならない、と申し上げました。

 国際社会への貢献、これは私の「主張する外交」の中核であります。この政策は、なんとしてもやり遂げていく責任が私にはある。こうした思いで、活動を中断しないために全力を尽くしてく、職を賭していくと申しました。
 テロとの闘いを継続するためには、あらゆる努力をする。環境づくりについても努力しなければならない。一身をなげうつ覚悟で、全力で努力すべきと考えてまいりました。 そのために、私は何をすべきか。局面を転換しなければならない。これが私に課せられた責任であると考えました。

 改革を進めていく、その決意で続投し、内閣改造を行ったわけですが、今の状況で、国民の支持、信頼の上で、力強く政策を前に進めていくのは困難である。ここは、けじめをつけることによって、局面を打開しなければならない。そう判断するにいたりました。 新たな総理のもとでテロとの闘いを継続していく。それを目指すべきではないだろうか。今月末の国連総会へも、新しい総理が行くことがむしろ局面を変えていくためにはよいのではないか、と考えました。

 決断が先に延びることで困難が大きくなる、決断はなるべく早く行わなければならない、と判断いたしました。 無責任と言われるかもしれません。しかし、国家のため、国民のみなさんのためには、私は、今、身を引くことが最善だと判断しました。

 約1年間、メルマガの読者のみなさん、国民のみなさん、ありがとうございました。 この間にいただいた、みなさんの忌憚のないご意見、心温まる激励を、私は決して忘れません。私は官邸を去りますが、改革、そしてテロとの闘いは続きます。これからも、みなさんのご支援をお願いします。(晋)”

(国民に対する言葉がない、テロとの闘いが全て? ナイーブな日本のエリートの姿、ひたすらに欧米追従する姿に哀れみすら覚えるのは、私だけだろうか。「美しい国」という言葉で始まった安倍総理、ただ幼なかった)
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by tikyuu_2006 | 2007-09-13 11:19 | これからの日本

「食べ物をバイオ燃料に」の愚さ:人は食べないと死ぬ、この「当たり前」を忘れるエリート達

バイオ燃料で疲弊した農業振興と言う大義名分は、短期的な救済策としては理解できるが、中長期的には大変な間違いである。人類から食料を奪う話であり、またエネルギー収支からみても、多くは非合理的である
穀物からのバイオ燃料はやってはいけないブラジルのサトウキビからのエタノールのEPRは8程度と高いがアメリカなどでのコーン、穀物からのEPRは低い、そして土壌、環境破壊を伴うからである。

「水田を油田に」は以前、朝日新聞に掲載された記事である。日本のエリート層、その意味を考えないで、温暖化対策になる、脱石油戦略になるなどと言うようだ。いまではバイオ燃料は流行の先端ともなった感がある。だが、本当にそれでよいのか。
識者、大学、研究者は国民の立場、真に地方の側に立って問題を科学的に考える必要がある。自民大敗を念頭に、地方、庶民、中小企業、社会的弱者の立場で本気で思索すべきなのでは。
単にアメリカでコーン・エタノールが盛ん、それに遅れないようになどでは無邪気過ぎるのでは。企業はお金が儲かればそれでよいが、国民、庶民、世界の普通の人々、そして今も飢える人々にとっては、そうは行かない。
拝金主義はもう止めにしたい、そのようなことに税金を使ってはならない。昔からの教訓、「お金で幸せは買えない」を思い出そう。そこで、

1)「もったいない学会」は10月16日午後、東大の弥生講堂・一条ホールで、シンポジウム 「自動車用燃料をどうするか」を開催
2)コーネル大学のPimentel,カルフォルニア大学バークレー校のPatzek等の見解(下記More)を参照されたい。またPatzekには長い論文、「Thermodynamics of the Corn-Ethanol Biofuel Cycle」などがある


More Green Plants, Fossil Fuels, and Now Biofuels
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by tikyuu_2006 | 2007-09-09 07:13 | これからの日本