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カテゴリ:資源は質がすべて( 10 )

海洋資源大国は「幻

”海洋資源大国は「幻」-質を見ねば国を誤る”
月刊誌FACTAの8月号に、私のインタビュー記事が掲載されました。このタイトルで、見開きの2パージです。資源は質が全て、に共感されたジャーナリストが、逗子の自宅でインタビュー。
ようやく少しずつ理解が進みつつある、正論を繰返す、それが力、と愚直に思っています。
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http://www.facta.co.jp/article/201308030002.html
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by tikyuu_2006 | 2013-07-21 10:36 | 資源は質がすべて

日本のエネルギー戦略(その2) シェールガス・オイルに湧くアメリカだが

日本のエネルギー戦略の続き。今回は、まだまだ石油はある、シェールガス、オイルがどんどん開発されているという楽観論への警告である。
シェールガス・オイルブームのアメリカだが、最も大事なことを忘れている、資源は質が全て、その評価にはEPR=EROIが、そして地球は有限であること。Bakkenとは米ノースダコタ州、カナダ国境のシェールオイル帯。
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そして文明を支えるには、EROIがせめて10は必要なのだ。かっての「安く豊かな石油時代」には、それが100もあった、エネルギー出力/入力比では100/1と大きかった。それが歴史と共に減退した。その代替はないのだ。これが石油ピークの意味であり、石油文明の終焉である。
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David Murphyによる、出典http://www.aspousa.org/2009proceedings/David_Murphy_Oct_11_2009.pdf

そして日本でシェール革命と喧伝されるが、アメリカではガス井の生産性がどんどん低下している、
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(Energy Crunch - the new bulletin from nef and ODAC)
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by tikyuu_2006 | 2012-05-29 17:49 | 資源は質がすべて

日本のエネルギー戦略(その1)

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世界のエネルギー利用実態から、先ず考える
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これから分かるとおり、石油、天然ガス、石炭などの化石燃料で85%以上、原子力は6%ほどである。そして石油は流体燃料で多目的である。 原発は電気のみ、期待の自然エネルギーは、まだまだ、これからである。

原子力は日本においても10%程度、単純計算でその10倍にならないと現代文明を支えるレベルとならない。しかのウラン資源も有限である。核燃料リサイクルをと日本は推進したが、未だ技術的にも全体の量においても国を支える位置にない。

楽観的なかっての2050年シナリオ、3・11で見直されている、
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最近はシェールオイルなども加わったが、そのネット・エネルギー、EPR(EROI、EROEIと同義)が課題、むしろエネルギー損失とみられる、非在来型の見かけの量、楽観論に騙されないこと。
EPR=Energy Profit Ratio、EROI=Energy Return on Investment、EROEI=Energy Return on Energy Invested
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カナダのオイル、タールサンドはEPRは低い、1,5程度だが、自然環境破壊は凄まじい。今は放置されているが、それを修復するとなるとEPRは1.0以下、つまりエネルギー損失となる。
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再生可能、自然エネルギーに今後期待されるが、その理念、戦略を整理する。
1)先ずその質を、EPRで見積もる、
2)定常的か、間歇的であるか、
3)電力系統に結ぶか、或いは地産地消的に利用するか、
など、逐次追加予定・・・・・・(未完)
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by tikyuu_2006 | 2012-03-05 10:06 | 資源は質がすべて

知られざる現実、石油ピーク

石油文明の黄昏

地球は有限、資源は質が全て、それを理解するのが現代日本の最大の課題である。根拠のない楽観論は問題解決を遅らせるのみ、それが文明崩壊の道程である。

K.Hubbert(1903~1989)の唱えた石油ピーク(1956)
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老衰した油田
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衰退した原油ポンピング
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資源は質が全て、量ではない、特にエネルギーは収支比、EPR=Energy Profit Ratioが全てである。若い元気な油田はそれが100と高いが、いずれ20,10と減退する。 
油田は在来型というが、カナダのオイルサンドなどは非在来型という、そのEPRは1.5と低く、広大な環境破壊を伴う。それを修復すならEPRはもう1.0以下、つまり総合的にエネルギー損失である。

如何に石油が優れた資源、しかも多目的であるか、今更ながら認識することである。これがエネルギー問題を考える原点である。
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by tikyuu_2006 | 2012-03-05 09:11 | 資源は質がすべて

メタンハイドレートは資源か: 在来ガス田と全く違う

物質としてのメタンハイドレート
普通の天然ガス田と違い掘削しても自然に噴出しない。固体のメタンと水の水和物、メタンを中心に周囲を水分子が囲んだ形に、包接水和物は低温かつ高圧の条件下で、水分子は立体の網状構造を作り、内部の隙間にメタン分子が入り込み氷状の結晶になっている。これは固体で、火をつけるとメタンが分離するので燃える。このために「燃える氷」とも言われる。この水和物1 m3を1気圧の状態で解凍すると164 m3のメタンガスを得る。分子式は CH4•5.75H2O、密度は0.91 g/cm3である。

地層中のメタンハイドレートとは
日本列島の周辺の海底下、堆積地層内有機物の分解で生じたと推定されるメタンが固体の水和物として広く分散して存在する。この水和物は低温、高圧で安定する。
シベリア、カナダなどは低温なの地表近くに存在する。一方日本などでは水深新1km程度の深海底、地層内に分布している。四国沖、御前崎沖なで存在が確認されている。石油探査用の地震反射法で強い反射波の分布BSRとして観測されらが、掘削コアで確認する。

日本のみならず世界の海域から広くその存在が昔から知られている。 だがそれを在来型天然ガスとは考えたなかった。たしかに量は膨大であることもわかっていたが、資源として価値がおると思わなかった・先ず、これは濃縮されていない、資源としてはEPRで判断すべきである。

先ず性状、メタンハイドレートの存在する堆積層も地中深くなるにつれて地温が高くなりガス化する。そのため海底斜面内、水深500-1000 m程度でその下数十から数百mにしか存在できない。そこで固体状メタンハイドレートより、その下の遊離メタンを通常のガス田のように採取できないが、話題になったことがある。だがその後の掘削事例から可能性がないとわかった。

資源かどうか、日本での取り組みの経過
1990年ころ、元通産省傘下の日本エネルギー総合工学研究所が、様々な非在来型の天然ガスの可能性を、業界、学会からの識者を集めた委員会で調査研究したことがある。私はその委員長を務めた。

その検討の結果取り上げてのがメタンハイドレートだった。資源かどうか判然としないメタンハイドレートを論点整理した。経済大国となった日本、もう欧米追従だけでなく、国費を費やして資源価値があるか整理することとした。そして報告した、研究調査すべきと。
それから20年を経て、何となく資源と決め付けたのか、毎年かなりの額の国費が投じられる公共事業化事業と化したようである。資源かどうかの見極めの総投資額を100億円程度とおもっていた。その後の経過は詳しくは知らないが、毎年の規模となったようである.

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日本周辺海域のメタンハイドレートの推定埋蔵域(WIKIPEDIA)

いわゆるメタンハイドレートは、濃集されていない
資源は質が全て、量ではない。濃縮されないものを集めるにはエネルギーが要る。ところが日本ではその意味を理解しない。例えば、1996年の時点でわかっているだけでも、天然ガス換算で7.35兆m3、日本で消費される天然ガスの約96年分、以上というのである。これは原始埋蔵量であって、経済的に可採な資源量と違うのである。大事なのは「エネルギーコスト」である。良く話題とされるマネーコストは殆ど無意味である。
海底面下に薄く分布するメタンハイドレートは固体である。通常のガス田のように掘削しても噴出するわけでない。先ず地層中に安定分布する固体からメタンガスを遊離しなければならない。当然、ガス化はエネルギーが要る。EPR、エネルギー収支比は低い。結局、資源としては問題にならない。

以上。
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by tikyuu_2006 | 2011-10-01 19:53 | 資源は質がすべて

環境大臣の電気自動車推進論は大丈夫か:リチウムの資源制約も公害もご存じないのでは?

最近(09年8月14日)の斉藤環境大臣、CO2の80%削減論にある電気自動車推進論は本当に大丈夫? リチウムの資源制約も公害もご存じないのでは?下記は前のメッセージ(09年4月12日)です。改めてご覧ください。

「経済恐慌は電気自動車とソーラーで」、最近の文藝春秋誌の記事のことです。

本当にそうなのでしょうか、「リチウム資源枯渇と激甚の環境破壊」のことが忘れられています。リチウムは世界各地の塩湖、干上がった湖の塩から採集されます。世界最大の埋蔵量はボリビア、そしてチリなどです。しかしそれも有限です。そのうえ、リチウムを採集した残りは捨てます。これが鉱山の宿命です。その激甚な公害は大変なものです。

チリの例(Polluted water, blue with chlorine, at a lithium mine in the Atacama desert Chile)
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下記もご覧ください。
In search of Lithium: The battle for the 3rd element
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by tikyuu_2006 | 2009-08-19 03:32 | 資源は質がすべて

「地球は有限、資源は質が全て」(3):今の大人は、この子達の未来を奪っている

「地球が危ない」が流行語、格好良いとされるが、それは大変な間違い。今危ないのは人間である。特にこれからの世代である。 今の大人は、この子達の未来を奪っている。

有限地球、石油ピークも悟らずに、高速道路1000円、タダなど、一体何を考えているのか、政治家達は、社会のリーダといわれる人々は。 資源制約から人類の未来は決して明るくはない。バラマキの人気取り政策は、結局自分の首を絞めることになる、「地球は有限、資源は質が全て」だから。

大人達の地球からの収奪、借金の積み上げは、究極のところ、未来世代からの収奪、付回しでしかない。エコノミストが頼りとする市場には、今の大人達しか参加できない。テクノロジストが信奉する技術、イノベーションも「資源」は作り出せない。今でも海水ウランという人がおり、それに税を与える人達がいる。「資源は質が全て」を理解しないのである。この「当たり前」をわからない人達、困ったものである
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by tikyuu_2006 | 2009-08-14 07:34 | 資源は質がすべて

「地球は有限、資源は質が全て」(2):ある集いでの経験

「資源は質が全て」が本当に理解されない。未だに「石油無機起源説」を信じる人がいる、先日それを経験して、また驚いた。石油は太古の有機物が地質年代を通じて圧力、熱で石油に熟成されたもの、無機起源など想像もできないが、そう思う人が今もかなりいる、大学教授ですら例外でない。

日本の理科教育の貧困さであろうか。ロボット、コンピュータは教えるが、自然、地球、資源、地球生態系など、その本質を知らない。温暖化論議、報道も科学的でない。信じる信じない、は科学でない、納得できるかどうかである。そして、国民が自ら考えられるよう、基礎的情報、科学的事実を、客観的に社会に伝えることが大事、そして科学は多数決でないのである。

資源とは、1)濃縮されている、2)大量にある、3)経済的な位置にある、ものを指す。太陽エネルギーは膨大だが、濃縮されていない。宇宙太陽発電は位置が問題、メタンハイドレートは濃縮されていない。これらは「資源の質」の問題である。

人は上の3条件をすべて満たす、「自然の恵み」で生かされている。
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by tikyuu_2006 | 2009-08-13 10:37 | 資源は質がすべて

「地球は有限、資源は質が全て」(1):BSイレブンに出演して

7月31日、BSイレブンの「InsideOut]という番組、夜10時からのゲスト生出演、毎日新聞本社ビル内のスタジオであった。
とてもユニークな番組、それは細切れ、誰かが取捨選択しない報道ということ。これまで新聞、TV、雑誌など取材は多かったが、殆どこちらの話の部分を「予定稿」に嵌め込む、利用される?ことが多かった。先方のいいように、という印象。
このようにして、日本の画一的な世論が形成されていく。口惜しい思いをすることが多かった。これは体験しないとわからない。

BSイレブンの:「InsideOut」にそれがなかった。ほぼ30分、話したいことが話せたのである。勿論予めフリップを作ってくれてのことである。当日ではなく、前もって話をじっくり聞いてくれた上のこと、それもよくできていた。当日これでよいか、と聞かれもした。
このようにして、気持ちよく自分の意志が伝えられたのは、殆どはじめて、日本のメディアに良識が、核が残っている、と久しぶりに嬉しい思いをしている。

「地球は有限、資源は質が全て」、
これが本当に理解されないのである、特に日本では。エコノミストは市場が解決、テクノロジストは技術が解決する、と思うからである。それは殆ど信仰に近い。「地球は有限、資源は質が全て」は、本来「当たりまで」なのだが、人は当たり前が一番わからない

因みに、本番組は毎日新聞、論説委員長の潮田道夫さん、金曜日ご担当、司会が週刊エコノミー編集長、内野雅一さんであった。フリップは倉田丈さんが作ってくれ、その最初が「地球は有限、資源は質が全て」でした。感謝です。
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by tikyuu_2006 | 2009-08-09 03:09 | 資源は質がすべて

「資源とは何か」、日本で最も理解されないこと

一匹のミツバチは、沢山の花から蜜を集めます。無数の蜂が、それぞれ巣に持ち帰ります。巣に集まった蜜は濃縮されています。人間が使えます。元の分散した花の蜜も、集められた巣の蜜も「量」は同じです。 自然の恵み、資源とは「濃縮が本質」なのです。ミツバチが、分散した花の高エントロピー状態の蜜を、巣に集め低エントロピー状態にします。ミツバチは、その仕事のためエネルギーを使いますが、その元は太陽エネルギーです エントロピーを理解しますと、エネルギー、環境、経済から文明まで、全てが見通せます。宇宙の誕生に始まり、自然現象において、エントロピーは常に増大します。人間社会もそうです。一方、生命現象とは、エントロピーを低く保つことです

資源とは
 1)濃縮している:熱力学の第2法則での低エントロピー状態
 2)大量にある:1本の木を森林資源とは言わない
 3)経済的な位置にある:出来るだけ近くが良い、便利で儲かる
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質が全てのエネルギー資源
 EPR(Energy Profit Ratio)=出力エネルギー/入力エネルギー(EROI:Energy Return on Investment とも言います)

様々なエネルギーの話:EPRで整理して考えるのが良い
 ●天然ガス:これも有限資源である、「天然ガスピーク」も念頭におく必要がある
 ●原子力:ウラン資源量と核分裂(一回、再処理、増殖)、核融合(遠い先の話)
 ●石炭:石炭資源量とインフラの復活、運輸が問題
 ●オイルサンド、オリノコタール、オイルシェール:どれもEPRは低い、自然環境保全にも注意(下図)
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<カナダ、アサバスカのオイルサンド開発、50万バーレル/日だが環境破壊も巨大、ランドサット衛星画像:ERSDAC>
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 ●自然エネルギー:EPRは、太陽、風力、地熱、バイオマス、海洋、水力(小型、分散が基本)
 ●メタンハイドレート:資源でない、海底下の地層中に分散する固体、宇宙太陽発電:非現実的
 ●水素、燃料電池、水素社会:水素はエネルギー源ではない、水素の性質をよく理解する
 ●石油無機起源説:荒唐無稽なお話、海洋温度差:エネルギー密度が低い、高エントロピー状態

そしてメタンハイドレートはもう公共事業化、海水ウランには今も税が投じられ、宇宙太陽発電、宇宙開発などはハイテク型の税の浪費。
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by tikyuu_2006 | 2006-05-13 11:57 | 資源は質がすべて