カテゴリ:石油ピークとは( 18 )

悲観的なL.ブラウンの「石油ピーク論」:最悪の場合1930年代の経済恐慌の再来も!

最新のL.ブラウンの「石油ピーク」論です(Earth Policy News:Nov 15, 2007)。温暖化一辺倒であったブラウンは、石油ピークについて危機感を深めてきたようです。ようやく本質がわかって来たのでしょう。世界的に著名なブラウンのこと、「石油ピーク」の認知、理解に大きな影響がある筈です。そして「PlanB3.0」が近いうちに出るとか。

関連して僭越ですが、本論の内容は拙著、”石油最終争奪戦ー世界を震撼させる「ピークオイル」の真実2006”、ならびに”石油ピークは来たー崩壊を回避する「日本のプランB」2007”(ともに日刊工業新聞社)と基本的に同じ路線に、だが「もったいない」を基調の「日本のプランB」を除いて。

やっとブラウンも本気に心配し始めた、温暖化より石油ピークの脅威の方がが緊急の文明的課題ということを。その対策そのものが最も効果的な温暖化対策となる、と言う認識も次第に浸透しつつある。
その考える原点とは「わかったつもり」でない冷徹な真の科学である。IPCCの基礎とする、ウイーンの「IIASAエネルギーモデル」がそれほど科学的ではないことも、今更ながら知られてきた。

L.ブラウンの悲観的な石油ピーク論の最終パラグラフは次の通り、
A campaign to reduce oil use rapidly might best be launched at an emergency meeting of the G-8, since its members dominate world oil consumption. If governments fail to act quickly and decisively to reduce oil use, oil prices could soar as demand outruns supply, leading to a global recession or -- in a worst-case scenario -- a 1930s-type global depression.(最悪の場合1930年型の世界恐慌が)
ご参考まで。
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by tikyuu_2006 | 2007-11-18 10:15 | 石油ピークとは

「石油ピーク」はなぜ「枯渇」ではないのか:EPRが決め手

資源の「枯渇」という言葉は、いわゆる寿命、あと何年ということ結びついている。これは、例えば資源エネルギー庁による「総合エネ次ー統計」の「R/P」である。Rとは可採埋蔵量、Pは年間生産量のことである。この比が世に言う寿命なのだろうが、これに問題がある。それはR、Pは「量」だけの数字で、「質」が考慮されないからである。 

資源とは自然の恵みである。「濃縮された質」が大切なのであり、特にエネルギーにおいては質がすべてと言ってよい。 例えば高温の熱は価値があるが、環境温度まで下がった熱にはもう価値はない。前者を「低エントロピー」、後者の特徴のなくなった状態を「高エントロピー」という。一般に秩序ある状態を低エントロピーという。 
これが熱力学の第二法則でエントロピーの法則ともいう。 かっての「永久機関論」はこれで決着がついた。しかし、今にして脱石油、新エネルギー論の関連で、再びエントロピーの出番となった。海水ウラン、海洋温度差発電、自然エネルギーなど、希薄な濃縮されないものの意味を考えるためである。

「石油ピーク」はこの「質」と深く関係する。それは人は採りやすい、質のよい儲かる資源から使い、後に質の低いのを残すかfらである。資源の生産ピークは、それをぼ半分使ったころにやって来ると言う。この質はEPR(Energy Profit Ratio) で考えると分かりやすい。 このように「石油ピーク」は、通念としての寿命、R/Pとは殆ど無関係なのである。
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by tikyuu_2006 | 2007-05-08 21:34 | 石油ピークとは

読売新聞に本格的な石油ピーク論が

読売新聞5月2日朝刊に、石油ピークについての本格的な記事が、日本の大新聞としては初めて載りました。 C.キャンベル(Campbell)、ASPOの創始者で私の知人でもある、へのインタビュー記事です。
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これは資源争奪というシリーズの3回目です。ようやくこれで日本も少し石油ピーク、減耗論についての理解が深まるでしょう。読売新聞の卓見というべきでしょう。 とても正確によく書かれています。
だが残念なことに問題、かなり大きな問題がこの「記事の見出し」にはあります。「枯渇」という言葉で、これが本質的に間違っているのです。ピークは枯渇でないのです。
生産が需要を満たせなくなり、生産がもう伸びない、そして資源の有限性が顕在化するという意味です。これが資源ピークなのです。漁業資源はすでにピークをだいぶ前に過ぎて、今は殆ど枯渇状態です。
石油ピーク後、生産は減退期に入る、それは年率で3~4%とも見られています。これが成長を当然視する現代工業社会に大きな打撃を与える、それはまず運輸に来ると見られます。何故なら石油が常温で流体の燃料だからで、間違いなくグローバリゼーションを直撃します。そして農業を化学工業を、となります。 石油ピーク」はその意味で「農業ピーク」、そして「文明ピークなのです。これについては私のHP著書などをご参照ください。
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by tikyuu_2006 | 2007-05-04 02:19 | 石油ピークとは

石油ピークは枯渇ではない:脱石油は脱浪費、脱西欧から

未だに石油はいつまでもあるという人が多いが、それは間違っている。エネルギーは質が全てであると理解しないからである。EPRと言っても良い。
人類は石油資源をほぼ半分使った、それも質のよいものから、そして条件の悪い深海、僻地、大深度など、生産に大エネルギーを必要とするものが半分残った。石油ピークは枯渇でない、とはこのような意味である
ところで枯渇段階の資源としては漁業、地下水などがある。今人類の生存基盤が劣化している。
だが日本社会は成長指向、浪費が薦められるが、それには限界がある。そのため「もったいない」を主張している。これは本来東洋の心、感性である。それは「脱浪費は脱西欧」といえよう。
翻って1970年頃の日本だが、今の半分程のエネルギーしか使っていなかった。だが食料自給率は60%と高かった。国民はそれなりに幸せ、人口は一億と今より少なかった。
人口は少ない方がよいのでは、人口の減少傾向を心配するより、60歳の人が働ける場を用意するほうがよい、まだまだ働ける人を捨てる社会こそ、もったいない。
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by tikyuu_2006 | 2006-12-30 11:01 | 石油ピークとは

食料自給率40%は低すぎる:内閣府の国民意識調査

食料自給率に関する内閣府の調査結果が、各紙に報道されました。日本経済新聞の例をご覧下さい。

 自給率の低さは国民の大きな関心事ですが、「地球が有限」、「石油ピーク」は「農業ピーク」そして「現代文明ピーク」の視点がない。残念ですが、これが日本の現状であり、問題なのです。

1)食料自給率「低い」、47%に拡大
 内閣府が21日発表した「食料の供給に関する特別世論調査」によると、現在40%の食料自給率を「低い」とした回答が47%とほぼ半分を占め、2000年7月の前回調査時点より14.1ポイント増加した。望ましい自給率は「60―80%」が49%に上り、これを含め全体の回答者の8割近くが現状を上回る水準への引き上げが望ましいとみていることがわかった。
 調査は全国の成人男女3000人に実施、回収率は57.6%。将来の食料供給に「不安がある」としたのは76.7%、不安の理由(複数回答)は「国際情勢の変化で、食料や石油などの輸入が止まる」(61.6%)が最多。「食料増産の限界」(56.5%)、「異常気象、災害による不作の可能性」(56.2%)が続いている。
 自給率向上に必要な施策としては、「国産農産物の消費促進」(37.5%)、「消費者ニーズにあわせた国内生産の拡大」(36.7%)などが挙がった。 (21:43)
2)調査の設問は次の通り
我が国の将来の食料供給について不安と考える理由(複数回答)
平成12年7月 平成18年11月の比較
・国際情勢の変化により,食料や石油等の生産資材の輸入が大きく減ったり,止まったりする可能性があるため
43.7%  61.6%
・長期的に見て,地球環境問題の深刻化や砂漠化の進行などにより,食料の増産には限界があるため
48.6%  56.5%
・異常気象や災害による内外の不作の可能性があるため 46.0%  56.2%
・世界の人口が急激に増加する等により,食料に対する需要が大幅に増加するため
31.1%  29.4%

石油ピーク」は「農業ピーク」そして「現代文明ピーク」
日本工学アカデミー・科学技術戦略フォーラムはそう社会に訴えます。地球は有限、人類は無限成長は出来ない、人類の生存基盤は近年とみに劣化している、問題の本質はここにあります。だがこれが理解されない、市場、技術至上主義のためでしょうかそこで100万人の国民運動、「もったいない学会」を皆さんと創りました。

そして本も出しました、「石油最終争奪戦」、日刊工業新聞です。
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by tikyuu_2006 | 2006-12-23 10:15 | 石油ピークとは

「省エネも間に合わない」:毎日新聞2006-8-4

石油ピーク、ようやく新聞も分かってきたようだ、しかしこの記事のように、日本は間に合わないのでは? 日本のエリート・リーダを当てにしないことである。「もったいない」の心で、無駄、浪費を止めるのは、今日からでも出来る。それは生活水準の低下にはならない、無駄とは、元々要らないものだから。 無駄なものを「作らない、買わない、捨てない」の「3ない」では?

発信箱:省エネも間に合わない 中村秀明
 記者になりたての25年前、1リットル160円もするガソリンを燃やして取材に走っていた。そのせいか、「140円超」にも驚きは小さかったが、最近知った「ピーク・オイル論」にはうなった。

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by tikyuu_2006 | 2006-08-08 18:29 | 石油ピークとは

世界の「石油、天然ガス生産ピーク」:ASPOの非在来型も含めた予測

ASPO(The Association for the Study of Peak Oil and Gas)によると、世界の石油、天然ガスの生産ピークは、次図のように非在来型を入れても、そう遠いことでは無さそうです。(2006年5月 ASPO Newsletter)

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by tikyuu_2006 | 2006-05-13 01:00 | 石油ピークとは

サンフランシスコは石油ピーク決議を可決する最初のアメリカ市に

(参考までに機械翻訳を添付しますが、かなり不完全です)
San Francisco Becomes First U.S. City to Pass Peak Oil Resolution

Campaign by Local Activists Persuaded Board of Supervisors of Looming Energy Crunch; Landmark Initiative Urges Development of ‘Action and Response Plan’
地元の活動家によるキャンペーンは、監理委員会に迫っているエネルギー危機を納得させました;画期的な率先は、『行動と反応計画』の開発を強行します

San Francisco, CA (PRWEB) April 14, 2006 -- San Francisco on Tuesday became the first U.S. city to pass a resolution acknowledging the threats posed by peak oil, urging the city to develop a comprehensive plan to respond to the emerging global energy crunch.
サンフランシスコ(CA(PRWEB)2006年4月14日)−サンフランシスコは、火曜日に、石油ピークによってもたらされる脅威を認めていて、都市に新生の世界的なエネルギー危機に反応する包括的な計画を作成するよう主張している決議を可決する最初のアメリカの都市になりました。

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by tikyuu_2006 | 2006-04-26 03:05 | 石油ピークとは