カテゴリ:新しい文明の構想( 75 )

Two Intellectual Systems: Matter-energy and the Monetary Culture

"Two Intellectual Systems: Matter-energy and the Monetary Culture"  by M.K. Hubbert (1903~1989)

During a 4-hour interview with Stephen B Andrews, SbAndrews at worldnet.att.net, on March 8, 1988, Dr. Hubbert handed over a copy of the following, which was the subject of a seminar he taught, or participated in, at MIT Energy Laboratory on Sept 30, 1981.

<石油ピーク論で著名なHubbertは、優れた哲学者でもあった。「マネー」は無限膨張できるが、反して地球は有限、その資源には限りがある、いずれ減耗する。Hubbertはその矛盾、社会問題を繰り返し論じている。晩年、視覚と聴覚の障害に悩まされたそうだが、その論は鋭く本文のごとく本質を突くものだった>

<今世界で最も有名な地球物理学者、M.K.Hubbert:1903~1989、ハバート曲線の名で知られるが、1929年の世界恐慌がマネーシステムの混乱であるに対して、今の石油ピーク問題は、地球資源ベースの減耗、質の低下にある、より根源的な文明問題であると、生涯を通して訴え続けた>

"The world's present industrial civilization is handicapped by the coexistence of two universal, overlapping, and incompatible intellectual systems: the accumulated knowledge of the last four centuries of the properties and interrelationships of matter and energy; and the associated monetary culture which has evloved from folkways of prehistoric origin.

"The first of these two systems has been responsible for the spectacular rise, principally during the last two centuries, of the present industrial system and is essential for its continuance. The second, an inheritance from the prescientific past, operates by rules of its own having little in common with those of the matter-energy system.

Nevertheless, the monetary system, by means of a loose coupling, exercises a general control over the matter-energy system upon which it is super[im]posed. "Despite their inherent incompatibilities, these two systems during the last two centuries have had one fundamental characteristic in common, namely, exponential growth, which has made a reasonably stable coexistence possible.

But, for various reasons, it is impossible for the matter-energy system to sustain exponential growth for more than a few tens of doublings, and this phase is by now almost over. The monetary system has no such constraints, and, according to one of its most fundamental rules, it must continue to grow by compound interest.

This disparity between a monetary system which continues to grow exponentially and a physical system which is unable to do so leads to an increase with time in the ratio of money to the output of the physical system. This manifests itself as price inflation. A monetary alternative corresponding to a zero physical growth rate would be a zero interest rate. The result in either case would be large-scale financial instability."

"With such relationships in mind, a review will be made of the evolution of the world's matter-energy system culminating in the present industrial society. Questions will then be considered regarding the future:
What are the constraints and possibilities imposed by the matter-energy system? human society sustained at near optimum conditions?

Will it be possible to so reform the monetary system that it can serve as a control system to achieve these results?

If not, can an accounting and control system of a non-monetary nature be devised that would be approptirate for the management of an advanced industrial system?

"It appears that the stage is now set for a critical examination of this problem, and that out of such inquries, if a catastrophic solution can be avoided, there can hardly fail to emerge what the historian of science, Thomas S. Kuhn, has called a major scientific and intellectual revolution."
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有限地球で無限成長は出来ない、K.ハバートの警告:変化の3タイプ (2006-7)

変化には3つのタイプがある。
1)貨幣は無限成長できる、人口も今まではそうであった。しかし、2)自然系は限界がある、それには、河川のポテンシャルのように頭打ちになるタイプと、3)資源のようにピークを打つものなど。石油のような地下資源は非再生的だが、森林のように本来再生的であっても、その収奪が早いと実質的に非再生的となるタイプなどである。

 石油ピーク論の創始者、K.ハバートは1929年の経済恐慌から多くを学んだ。貨幣システムが崩壊したのが1929年の恐慌であったが、当時はまだ資源生産量も幾何級数的に増加できたのである。そのためケインズの政府による需要拡大策、大規模な公共投資には意味があった。事実、資本主義経済はケインズ政策によって、しばしば救われた。だがもうそうは行かない、石油ピークが到来すると警告している。

 1990年代の日本、不況対策として大規模な財政支出をした。そして1000兆円に上る借金を国、地方自治体が積み上げた。この投資は間違っていた。来る石油ピーク時代に備えずに、道路、橋を作った。つまり車社会に膨大な税を投入したのである。時代に逆行した。このようなことをやったのは日本のみである。リーダ・指導層の見識の欠如と言わねばならない。

そして今2013年、新しい自民党安倍政権だが、経済浮揚と新年早々から大判振る舞い、再び大きな錯覚のようである。
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by tikyuu_2006 | 2012-02-27 21:55 | 新しい文明の構想

3・11後、日本のプランB

3・11後、日本の全てが変わった、経済成長幻想も止めないと。 2011

1)脱石油、脱原発の社会、自然エネルギーもEPRで評価、リアリズム重視
2)有限地球観、自然共存の地方分散、世界6位の海岸線、山岳75%、立体農業
3)脱欧入亜、脱グローバリズム、GDPからGPI,マネー資本主義の終焉
4)低エネルギー社会、少子化ほど有利、年長者も働ける社会の構築
5)石油ピークは流体燃料危機、脱車社会、鉄路、公共運輸の重視、自転車の利用
6)先ず減量、Reduce(減量)Reuse(再利用)Recycle(リサイクル)、最初のR
7)効率優先の見直し、集中から地域分散、自然と共存、地産地消で60倍の雇用も
8)GDP成長より心豊かに、もったいない、ほどほどに、人の絆を重ずる社会の構築
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by tikyuu_2006 | 2011-11-05 09:42 | 新しい文明の構想

明けまして、おめでとう御座います

明けまして、おめでとう御座います

「もったいない」の心から、メール年賀で失礼します。今年もどうぞ宜しくお願いします。

2011年、激動の年が明けました。とかく自信喪失といわれる日本ですが、私は今は石油文明の衰退期、日本国民はむしろ先端を歩いている、そのための呻吟、模索と思っています。

その理念として、私は「日本のプランB」を提唱しております。自然と共存、地方分散、地産地消がその骨子、ご参考まで。

平成23年元旦、逗子にて 石井吉徳
NPO法人「もったいない学会」、正式には「石油ピークを啓蒙し脱浪費社会をめざすもったいない学会」

逗子海岸から江ノ島、富士山を望む
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東京からJRで1時間余、今も残る「逗子大池公園」の自然
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by tikyuu_2006 | 2011-01-03 19:18 | 新しい文明の構想

欧州の「低成長」理論と「日本のプランB」

欧州で「Degrowth 低成長」理論が検討されはじめた、物質的豊かさを追求する経済に限界が来ているからである。

「地球は有限」がようやく現実のことと認識され始めたのであろう。あのIEA、国際エネルギー機関ですら「2006年が石油ピークであった」と、本年(2010)認めたのである。石油減耗時代、人類はどう生きるかがヨーロッパで模索され始めた。 

日本では「もったいない学会」「日本のプランB」を以前から提唱している。
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by tikyuu_2006 | 2010-12-28 02:59 | 新しい文明の構想

ブータンのGNH、国民総幸福量

お金で幸せは買えない。これは古代からの格言ですが、最近のマネー資本主具、市場至上主義、競争原理はそうではないようです。格差社会、人の絆の喪失、自殺大国に日本、人類は、日本は進歩したのでしょうか。

そこでご存知、ブータンの国民総幸福量GNHです。GDPよりGDH(GNH)の考え方です。HとはHappines。そのことが経済紙である日本経済新聞に、コラムとして掲載されました。とても大きな意義がある、と思います。

日本も少しずつですが、変りつつあるようです。
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by tikyuu_2006 | 2010-11-03 10:46 | 新しい文明の構想

石油に替わるエネルギーなどない:メタンハイドレートも幻想だ

[水説:キューバをしのぐ=潮田道夫] 毎日新聞(7月14日)です、面白いです。特に、

・・・・ロシアのプーチン首相も言うように「イージーオイル(楽に掘れる石油)の時代は終わった」感が深い。ひとはオイルサンドやシェールガスなど非在来型エネルギーが無尽蔵にあるというが、「質の悪いエネルギー」では巨大文明は維持できない・・・と、わかっておられる

だが、一方選挙後のみんなの党、渡辺代表、日本近海には天然ガス100年分のメタンハイドレートがある、それを早く開発して経済成長路線、年5%、消費税の増税などいらない、とTVで得意げ、お元気でした。これはわかっていない典型。まあ仕方ないか、東大や経産省にも、そんな人はいるから。

ここで、わかっていないとは「地球は有限、資源は質が全て」を理解しない、ということです。 おぼれる者、藁ををつかむといいます、メタンハイドレートはその一例、その他、水素、燃料電池、電気自動車、海洋エネルギー、様々な自然エネルギーなど、挙げれば切りがないほどですが、もう本気で「脱石油文明」を考える時なのです。
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by tikyuu_2006 | 2010-07-14 11:17 | 新しい文明の構想

「石油ピーク」を理解して温暖化を語ろう!民主党、もっと本質の勉強を

昨今、民主党の地球温暖化対策、積極論がメディアを賑す。一見正論、国際的にも格好よいが、「石油ピーク」を全くご存じないようで、危なくて見ていられない。同党のみならず、リーダに科学合理性が欠落している。いまもIPCC絶対視、「自分で考えない」のである。真の科学の欠如というべきか、有名人の語る未来論に石油ピークも有限地球観もない。石油ピークは「論」でなく「事実」である。温暖化問題はエネルギー問題、IPCCが前提とするIIASAのエネルギー予測まで遡るべきである。下図は、それぞれIPCCとASPO(depletion)の一次エネルギー消費、累積モデルの対比である。温暖化はエネルギー問題そのもの、「石油ピーク」の理解がとても重要なのである。
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そこで改めて、次の3点を強調する、
1)「地球は有限、資源は質がすべて」、「石油ピークは食料ピーク、そして文明ピーク」、
2)温暖化の「真の科学」をご理解を、今では温暖化はまるで打出の小槌のよう。排出権取引などは、もう一つのマネーゲームでは?
3)対策は脱炭素でなく「低エネルギー社会」を目指す。さもないと戦略を欠き、妙な税にたかる構造が、EPRで判断すること。


国民のために、「科学合理性、リアリズム」が大切と、「もったいない学会」はかねてより主張、シンポジウムも繰返している。学会ホームページをご覧を。
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by tikyuu_2006 | 2009-09-13 09:31 | 新しい文明の構想

Yahoo News: 石油ピークは食糧ピークであり文明ピークでもある

「石油ピークは食糧ピークであり文明ピークでもある」Yahooニュース:2009年4月15日7時24分配信

 【車社会を徹底して見直すことが大事】

 地球資源は有限であり、また自然にも限りがあることを現代人が理解することは至難のようである。持続的な経済発展と幾何級数的な成長を当然視する現代の工業化社会は際限なく地球からエネルギー・資源を収奪することとなる。その結果、増大するである廃棄物、ゴミなどは自然を地球規模で破壊している。気体のゴミが二酸化炭素であり、地球温暖化の元凶とされる。この意味で地球温暖化も現代社会の「浪費の結果」の一つ、その根本対策は「脱・浪費」しかないのである。

 この浪費を支える石油需要に供給が追いつかなったそのことを「石油ピーク」と呼ぶ。その事態はすでにもう来ている。脱石油文明は原理的に20世紀の象徴、膨張の逆を行くしかない。この脱・浪費には、まず無駄をしないことである。いうまでもなく無駄とは要らないということ、脱・浪費は生活水準の低下ということを意味するわけではない。欧米、特にアメリカ型の大陸で育った浪費型の文明を追従するのはもう止めにしたい、これはグローバリズムに振り回されないという意味でもある。

 日本のエネルギー消費は、1970年頃は今の半分程度でしかなかった。人口も今より少なくほぼ1億人、食料自給率も60%以上あった。そして心は豊であった、といるのではなかろうか。これを目標とすることはいかがであろうか。少子化は悪いことではないし、石油ピークを機に人口減を日本生存のむしろチャンスと考えたいものである。

 石油ピークは、車、船、航空機などの運輸システムを直撃する。石油が常温で流体だからだ。それも石炭液化、水素などと思わないこと。まずは車社会を徹底して見直すことが大事である。幸い欧米と比較するとまだ残っていると思われる「日本の鉄路」を再認識したい。つまり公共運輸機関を整え都市の構造を再構築すれば、地方の活性化、分散社会に通じよう。つまり地方分散を日本の新しい発展の契機とするのである。

 【もったいないの気持ちを基本に日本のプランBを提唱】


 食料生産も本来、地産地消が望ましい。そして自然エネルギーの活用もエネルギー密度は低いことを理解して、地方分散型を計ることである。そのような知恵、技術を育てること、さらにまた従来の規格大量生産、効率至上主義からの脱却する技術が重要なのである。その判断基準をエネルギー収支比、EPR(Energy Profit Ratio)で考えることも大事なことである。

 別の角度では、現代の石油漬け農業から地産地消型を推進する。また流行のリサイクルも考え直す必要があるといえるだろう。真の循環社会とは、3R(Reduce,Reuse,Recycle=節約、再使用、再利用)であり、このうちの最初のReduce(節約)が大事だからである。このような全般的な文明、社会改革は新しい雇用を生むはずで、人を大切にする思想を育むものと期待される。そしてこのような日本発の理念が国際的な尊敬をもたらし、日本の存在感は高まろう。アジアの国々との共存にも大きく貢献することであろう。この理念、思想が「もったいない」であり、そのための具体的な価値判断が「未来へのキーワード、EPR」である。

 このように、Reduce(節約)が大事なことであり、「もったいない」と思う気持ちがこれからの日本にとって、またエネルギー分野全体にとって必要不可欠なことである。そして、このような体系づくりとして、私は「日本のプランB」を提唱している。

 もともと、「プランB」とは、環境研究組織であるアースポリシー研究所の創設者及び所長であるレスター・R・ブラウンが提唱した考え方で、私達の未来を急速に蝕む傾向を逆転させるための総合計画である。最も重要な4つの目標は、気候の安定化、人口の安定化、貧困の撲滅、地球の破壊された生態系の修復。そして気候変動の安定化を目指すイニシアティヴの中心になるのは、今後の気温上昇を最小限に抑えるために、2020年までに炭素排出量を80%削減するという綿密な計画であるとしている。

 プランBの炭素削減目標を設定する際、従来通りのやり方のプランAではなく、人類文明が直面している脅威の大きさに比例して戦時下の素早さにより総動員で取り組むプランである。(執筆:石井 吉徳 東京大学名誉教授 工学博士、提供:オーバルネクスト)
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by tikyuu_2006 | 2009-04-21 03:56 | 新しい文明の構想

100年に一度の経済危機はなぜ起こったか: だが問われない、語られないその真因

100年に一回、人によっては400年に一回の経済恐慌ともいうが、その原因をリーダは語らない。語れないというべきか。サブプライムローンに端を発したのは確かだが、それは現象論、結果論であって本当の原因ではない。

真因とは、地球の有限性、資源制約、エネルギー供給限界が見えてきたこと、人類を支えるベースに限りがあることが明確になったからである。 「人は自然の恵みで生きている」、資源も環境もそうである。 だが西欧型の文明はそれを人間中心に見てきた、しかも自然の恵みが不足すれば植民地からそれを収奪した。
そして現代、金融型の資本主義、マネーがすべての世界主義を、あたかも理想のように。だが自分に都合のよいように編み出し、世界に広めた。グローバリゼーションである。
金融工学で集めたマネーは、しょせん「虚」の世界でしかなかった。その「人類最後の浪費」に向かって輸出、景気浮揚した中国、日本、そしてインドなど、この「虚の世界」が弾けるのは当然、時間の問題でしかなかった。これが今の経済危機の真因である
その弾けは、「実」の中核、「文明の生き血」である石油の供給制約から始まった。つまり「石油ピーク」である。 すでに原油の生産の伸びの終わりは、2005年に明確になっていた。だがそれをエコノミストもテクノロジストも無視した。そして2007年バレル147ドルの原油価格、それが引き金となって「虚の世界」は弾けたのである。大量生産型の工業文明、マネーゲームで集めた「虚の繁栄」も終わった。
1929年の経済恐慌当時、地球はまだまだ無限であった、故に膨大な需要喚起の政策投資、ケインズの経済理論は機能した。しかし、もうそのような地球はない、オバマ大統領はルーズベルトにはなれない、のである。今最も必要なこと、それは地球史観である。 私の文明改革論「日本のプランB」をどうぞ。
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by tikyuu_2006 | 2009-02-19 02:25 | 新しい文明の構想

私の文明改革論:「日本のプランB」

エネルギーは経済そのものです。それはエネルギーが無ければ、全てが止まるからです。石油ピークはその意味で文明ピークなのです。マネーゲームによる人類最後の「虚の繁栄」が崩壊しました。
そこで人類はどうするか、原理的には今までの逆を行くしかない。膨大な財政支出も「夢よもう一度」であってはならないのです

私は日本の自然、地勢を取り入れた「日本のプランB」を主張してきました。下記のように、大陸でない日本を念頭に、という意味です。
1)浪費、無駄しない、日本は世界6位の「海岸線の長さ大国」、大陸ではない山岳75%
2)西欧文明の終焉、脱欧入亜を目指す、アメリカ主導のグローバリズムは自壊する
3)1970年頃を目指そう、当時はエネルギー消費は半分、食料自給率は60%、現在より「心は豊か」であった
4)少子化、人口減をチャンスとする、民族の生存には人口少ないほど有利、年長者も働く
5)流体燃料危機である、車社会を見直し、鉄路、公共運輸の充実、自転車を利用する
6)集中から地域分散、低密度の自然エネルギーは分散利用、評価はEPR(エネルギー収支比)
7)日本列島を有効に使う、石油依存農業の見直し、地産地消の自然農業、分散社会への技術、
8)循環社会は3R;Reduce(減量)Reuse(再利用)Recycle(リサイクル)の順、先ず減量
9)効率優先社会の見直し、集中から地域分散、自然と共存をはかる、これは60倍の雇用を生む
10)GDPの無限成長より「心豊かに」、「もったいない」、「ほどほどに」、「人のつながり」を重んじる社会

以上が地球物理学者としての「私の文明改革論」です。ご参考まで。
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by tikyuu_2006 | 2009-02-18 00:04 | 新しい文明の構想