カテゴリ:新しい文明の構想( 75 )

話題のEV/電気自動車だが本当に大丈夫か:リチウムの資源制約も公害もご存じないのでは?

以前の投稿です。
09年8月14日、当時の斉藤環境大臣はCO2の80%削減可能とした電気自動車推進論は本当に大丈夫? リチウムの資源制約も公害もご存じない?下記メッセージ(09年4月12日)改めてご覧ください。

「経済恐慌は電気自動車とソーラーで」、最近の文藝春秋誌の記事のことです。

本当にそうなのでしょうか、「リチウム資源枯渇と激甚の環境破壊」http://oilpeak.web.fc2.com/pdf_files/Lithium_Problem_2.pdf のことが忘れられています。リチウムは世界各地の塩湖、干上がった湖の塩から採集されます。世界最大の埋蔵量はボリビア、そしてチリなどです。しかしそれも有限です。そのうえ、リチウムを採集した残りは捨てます。これが鉱山の宿命です。その激甚な公害は大変なものです。
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The Trouble with LithiumImplications of Future PHEV Production for Lithium
DemandbyWilliam TahilResearch DirectorMeridian International Researchwtahil@meridian-int-res.comTel: +33 2 32 42 95 49Fax: +33 2 32 41 39 98January2007
Executive Summary
Lithium Ion batteries are rapidly becoming the technology of choice for the next generation of ElectricVehicles - Hybrid, Plug In Hybrid and Battery EVs. The automotive industry is committed increasingly toElectrified Vehicles to provide Sustainable Mobility in the next decade. LiIon is the preferred batterytechnology to power these vehicles.To achieve required cuts in oil consumption, a significant percentage of the world automobile fleet of 1 billionvehicles will be electrified in the coming decade. Ultimately all production, currently 60 Million vehicles peryear, will be replaced with highly electrified vehicles – PHEVs and BEVs.Analysis of Lithium's geological resource base shows that there is insufficient economically recoverableLithium available in the Earth's crust to sustain Electric Vehicle manufacture in the volumes required, basedsolely on LiIon batteries. Depletion rates would exceed current oil depletion rates and switch dependencyfrom one diminishing resource to another. Concentration of supply would create new geopolitical tensions,not reduce them.The alternative battery technologies of ZnAir and NaNiCl are not resource constrained and offer potentiallyhigher performance than LiIon. Research and industrialisation of Electrified Vehicles must also prioritisethese alternative battery technologies.
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チリの例(Polluted water, blue with chlorine, at a lithium mine in the Atacama desert Chile)
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下記もご覧ください。詳細な資源、環境問題、そして人々の思惑など、
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経産省のEV解説、だリチウム資源も有限

EVとは、Electric Vehicleの略で、日本語では電気自動車と言います。ガソリン自動車はガソリンをエンジンで燃焼させ、車を駆動させるのに対して、電気自動車は電動モーターで車を駆動させます。近年、資源制約や環境問題への関心の高まりを背景に、電気自動車が注目を集めています。
バッテリー(蓄電池)
電気を蓄える装置で、鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池が実用化されています。ニッケル水素電池、リチウムイオン電池は鉛電池よりエネルギー密度、寿命が優れています。(エネルギー密度が大きければ一充電走行距離も延びます)。
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by tikyuu_2006 | 2017-09-11 10:03 | 新しい文明の構想

原発の若狭のこと

「原発の若狭」を思う
原発再稼働への動きばかりが目立つ日本、その権力、利権構造だが、そこに日本の未来、希望はない。「今だけ、金だけ、自分だけ」の人々に任せておけない、と思います。

そこで題記である。
作家の水上勉がある映画のパンフレットに寄せた文、未公開の400字原稿用紙8枚ほどのエッセーである。朝日新聞、上丸洋一著「原発とメディア」の印象的な文、389頁から引用、その書き出し、

故郷(若狭)になぜ、あんなに原発が集中したのか。
その理由を元小学校長の知人が語る。
「明治初期から、まったく地場産業がなく、昭和の高度成長期にも、成長が無く、ひたすら二男三男、子女を都会奉公に出してくらしてきた。長男戸主を中心とする貧困な農漁村が多くて、彼らが人なみの、いや世間並みのくらしがしてみたくて、企業の誘致をはかってきたが、そっぽをむかれてきた。最近になって、他所のいやがる原発をひと手にひきうけてしまった」
五十年間も小学校の教師をしてきた知人は「教えた子が、都会に出て、薄幸な人生の終末とげて、骨になってもどってくるのに何百回となく立ち会ってきた」。だから「若狭は人の子を都会という戦場に弾丸のように送ってきた国だという考えが消えない」のだが、「原発がきて、やっとのことで、都市と同格になった気もする」という。
都会へ電気を送り続けたわが故郷。・・・・・町はあいかわらす過疎である。東洋一の原発があっても、人口に変化なく、まだ火葬場もないのである。人が死んだら穴を掘って、警察官が立ち会わずに埋め込まれている。・・・・・
美しい仏教の国若狭が「文明の火」のためにやがて亡びるときがくる。と作家は思い描いた。
哀切にして痛切。
原発を語って、これほど惻々と胸に迫る文章をほかに知らない。「人間と原発」をここまで深くとらえた新聞記事がはたしたあったかどうか。

如何ですがこの反原発の言。そして私の思い、使用済み核燃料は10万年の隔離が不可欠だ、生命系にとって絶対的異物、それを増やしてはならない。故に脱原発は人類の願い、と思います。

日本の未来構想に大いに参考になります。地方分散、地場産業的な再生可能エネルギー開発の勧めです。「より近く、よりゆっくり、より寛容に」、水野和夫氏の近著「閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済」の趣旨にも合うのでは。





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by tikyuu_2006 | 2017-08-28 09:16 | 新しい文明の構想

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 水野 和夫著

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書)– 2017/5/17 水野 和夫

先ずアマゾンからの引用、
人類史上、もっとも深刻な危機! それを乗り越える道とは?
資本主義の終焉で、世界経済の「常識」が逆転した。限界をこえて経済成長を追求すれば、企業は巨大な損失を被り、国家は秩序を失う時代になったのだ。この危機を乗り越え、生き残るのは、「閉じた経済圏」を確立した「帝国」だけである。

「長い21世紀」という500年ぶりの大転換期に始まる、新しい「帝国」システム。そのもとで、米英・欧州・中露の経済はどう変わるのか? 日本を救い出す方策とは何か?

ベストセラー『資本主義の終焉と歴史の危機』(週刊ダイヤモンド・ベスト経済書1位)で、高い評価を受けたエコノミストが描く、瞠目の近未来図!

目次◆
◎「閉じていく」時代にむけて
1.「国民国家」では乗り越えられない「歴史の危機」
2. 例外状況の日常化と近代の逆説
3. 生き残るのは「閉じた帝国」
4. ゼロ金利国・日独の分岐点と中国の帝国化
5.「無限空間」の消滅がもたらす「新中世」
6.日本の決断―近代システムとゆっくり手を切るために
◎茶番劇を終わらせろ

◆主なトピック◆
・世界的超低金利現象が、社会秩序を根底からひっくり返す!
・東芝とフォルクスワーゲンが示す「逆説の経済」とは何か?
・「無限」空間の消滅がもたらす「国家と国民の離婚」
・世界史は陸と海のたたかい―EU「有限」帝国vs.アメリカ「無限」帝国
・21世紀に中華帝国はよみがえるのか?
間近に迫る「エネルギーの崖」とグローバリゼーションの限界
・「閉じる経済圏」確立が最重要である理由
・近代の終わりの扉を開けたゼロ金利国・日本とドイツ
・「新中世」到来で、生き抜くための経済システムとは?

◆著者略歴◆
水野和夫(みずの かずお) 1953年、愛知県生まれ。法政大学教授(現代日本経済論)。博士(経済学)。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストを経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)などを歴任。主な著作にベストセラー『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書) 、『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(日本経済新聞出版社)など。
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そして私の読後感です、
エネルギー収支比(EROEI=EPR)を理解したエコノミストの著、その主張は「地球は有限、資源は質が全て」の年来の私の理念、思想と基本的に相似する。

先ず「エネルギーの崖」、その達見・未来観、だが悲観的な人類文明の姿をご覧下さい。
「perfect storm」 energy、finance and the end of growth
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ここで原子力の意味です、図のNuclearとあるエネルギー収支比には、原発事故による破壊、被害、廃炉費用、何万年にわたる最終的な使用済み核燃料の処置、保全など、膨大な国民的な費用は含まれていない。
そして放射能汚染の被害、健康問題など、人類永遠の負担も入っていない。勿論、様々な環境被害、除染負担も配慮されない。
日本には山林が7割もある、その除染は不可能、葉が落ち木が枯れる、それは必ず低地へ移動、川へ湖に沈澱、そして次第に海へ。その地球規模の環境被害、何万年も消えはしない。

このような自然にとって根源的な異物、怖ろしきものは殆ど無限、それは未来への膨大な負の贈り物なのだ。つまり現代人は未来世代から巨大な略奪をして、今生きている。
最後に当たり前のことを付け加える、人間もその自然の一部、命はその恵みで生かされている、勿論全ての動植物も。


終章の「ポスト近代」の理念は「より近く、よりゆっくり、より寛容に」、3つのキーワード、近代システムは科学革命がもたらした均質で無限の時間・空間を前提に成立した「より遠く、より早く、より合理的に」の3点に集約できるが、それを後ろ向きにということ。

そして最後に私の意見を述べておきます。
経済成長至上主義への原理原則的な反論と思います。「地球は有限、資源は質が全て」、私の年来の思想にも一致、「エネルギーの崖」という言葉も理解されている、嬉しく思います。

だが、世の主流のエコノミストは、政権も含めてそうではない。むしろこれからと思っています。そこで付言します、
ロール・ヌアラ、フランス女性ジャーナリスト「放射性廃棄物-原子力の悪夢」は必見、フランスの核廃棄物がシベリアに運ばれている、そのyoutubeも、
https://youtu.be/gVmd-47SsKE

そして
2011/05/21 に公開
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/556.html
解説者 : 室山哲也
・・・原子力発電所の建設が世界各地で進むなか、"核のゴミ"といわれる放射性廃棄物の処理は、どれほど進展してきたのだろうか。フランスの取材クルーが科学者らとともに、フランス、アメリカ、ロシアの原発や再処理施設を訪問。核廃棄物の行方や人体への影響など、世界の核のゴミを巡る現実を明らかにしていく。
~2009年フランス、Arte France/Bonne・Pioche制作~

以上、2017年7月30日了
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by tikyuu_2006 | 2017-07-17 08:49 | 新しい文明の構想

「人類生存の科学」、日本列島で生きる立場で,

「人類生存の科学」-日本列島で生きる
石井 吉徳
-(2016年8月15日初版)

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[1]まえがき
 東大教養学部・理の入学は昭和26年4月、ちょうど桜の季節、印象に残った先生は南原繁総長
b0085879_225057.jpg政治学の講義は、900番教室、正門から入って左の白い瀟洒な小講堂だった。その哲学的な思想は今もハッキリと覚えている、白髪の小柄の先生がとても大きく立派に見えました。当時、最大の政治課題は、全面講和か半面講和ということで世論が割れ、先生は全面講和、吉田茂総理は半面講和でした。それが全国紙に大記事になったことに感動しました。結果は、ご存知のとおり半面講和、その影響は今も続いています。私は東大の存在の重さ、知の力に感銘したものです。 
 当時の南原繁総長は、無教会主義のキリスト者、内村鑑三の門下、教養学部長の矢内原忠雄先生もそうでした。私は、両先生から人生の哲学、その後の自然科学者への啓示を受けました。ご参考までに内村鑑三のことばを引用します。

 
「学ぶべきものは天然である」 自然と人間、内村鑑三 明治41年、聖書之研究
人の編(あ)みし法律ではない、其(その)作りし制度ではない、社会の習慣ではない、教会の教条(ドグマ)では ない、有りの儘(まま)の天然である、山である、河である、樹である、草である、虫である、魚である、禽(とり)である、獣(けもの)である、是(こ)れ 皆な直接に神より出(い)で来(きた)りしものである、天然は唯(ただ)天然ではない、神の意志である、其(その)意匠(いしょう、→工夫を凝らすこと) である、其中に最も深い真理は含まれてある、天然を知らずして何事をも知ることはできない、天然は智識(ちしき)の「いろは」である、道徳の原理である、 政治の基礎である、天然を学ぶは道楽ではない、義務である、天然教育の欠乏は教育上最大の欠乏である。    http://www.mukyokai.net/
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 [2]論説の本体:2017年9月7日更新
 翻って現代の日本です。経済成長至上主義、マネーが全ての指導層、東大の理念凋落にも心が痛みます、そして京大など日本の主流大学ですら、今ではアジアのリーダ格ではない。
 

 私は10年程まえの2006年に、NPO法人「もったいない学会」を創設、「地球は有限、資源は質が全て」と、無限経済成長は出来ない、脱浪費のもったいない社会を、とネットを多用して啓蒙したつもりです。しかし2016年6月から名誉会長に退きました。今後、更に自由な立場で見解を述べるつもりです。
 http://oilpeak.exblog.jp/25814844/
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「今だけ金だけ自分だけ」、技術万能の強欲資本主義が社会を劣化させる。
強欲資本主義は、マイナス金利の禁じ手を使っても、その根底は沈降するのみ、日本指導層は理念喪失か、マネーを巡って迷走する。
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3つの大事な理念、キーワード;「食糧、エネルギー、そして軍事」

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元来、人類には「3つの成長カーブ」しかない。
下図はピークオイル論の元祖天才的な地球物理学者ハバート、 M.K.Hubbert (1903~1989) により、1976 WWF Conferenceに発表された図
「Exponential Growth as a Transient Phenomenon in Human History」
である。
●非再生的な資源、石油、石炭、鉄鋼など、●再生的なのは森林、自然エネルギー、水、●無限成長が可能なのは資本・利子、つまりマネー・資本主義の世界だけ、その基盤は科学技術の無限成長にある。だがそれは本当に可能なのか。
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人類は自然の恵みで生きている、そしてその自然は地域、地方、国によって違うのである。

改めて日本人はどのような地勢、自然生態系に依存するかである。 私は「自然は有限、資源は質が全て」と当然のように思っている。だが日本の指導層はそうではないようだ。かくして日本は迷走する。

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世界に蔓延する超格差社会
これが現代社会のグローバル課題だ、
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「 本当のエネルギー問題とは!」
日本工学アカデミー・「次世代へのメッセージ・フォーラム」、石井吉徳インタビュー動画、2012年8月14日、東京大学工学部4号館、資源開発工学科会議室にて収録、
https://youtu.be/uRE8xKR0vto

「土の文明史」D.R.モントゴメリーの名著、究極的には人は土、土壌の衰退で滅びてきた。「ローマ帝国、マヤ文明、そして現代、米国、中国を衰退させる土の話」という副題は不気味、必読では。特にマネーが全ての日本のものつくり、GDP至上、技術信仰の国では。
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もう一つ重要なことがある、日本は地殻変動列島だ、屡々災害に見舞われる、フクシマは未だに収束しない、原発過酷事故は「人災であった」、日本の科学技術には重大な欠陥があった、技術過信の傲慢な「安全神話」、そして今は「安心神話」、科学が機能しないのである。「市民の科学」がないと言うべきか、リスク感覚を欠く指導層に任せておけない、自分で考え自衛することである。
世界でも危険な変動列島に住むのである、人任せにしてはならない。
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宇宙からも日本列島の基本的構造が見て取れる。

何をしようとしているのか日本の指導層は、課題を順不同で列記する。
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・54基の原子力発電所を作り続けた。安全神話を国民に押しつけながら。
 そして2011年3月11日、福島原発の世界史に例を見ない事故が。

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・原発再稼働に懸命な国家権力、又どこかで過酷事故が起こったら、日本は壊滅する。
・フクシマ事故後、日本は電力供給は大丈夫だった。
・リニア新幹線をフォッサマグナ、日本最大の断裂系地下をトンネル掘鑿、超伝導リニアを走らせようとする。これは危険、しかも不要だ。
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未来への問題は3つに分類される。「食料、エネルギー、軍事」である。最後の軍事とは、戦争、そこで使われる大量の武器、軍事費、そして生命、自然破壊である。

「食料、エネルギー、そして軍事」
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1)食料
日本の自然で食糧を可能な限り自給する、地産地消である。
アメリカなどからGMO、遺伝子組み換え食品を輸入しない。

●“人間の後には沙漠あり”:立体農業の薦め  
 『Tree Crops: A Permanent  Agriculture』という本がある。アメリカ合衆国の農学者ジョン・ラッセル・スミス(John Russell Smith)が1929年に書い たものだ。この中で彼は、山間部や丘陵地帯などの傾斜地での鋤耕(じょこう)農業を鋭く批判する。 その著作は1933年『立体農業の研究』として翻訳出版された(恒星社発行)。翻訳者は賀川豊彦、その提案する立体農業を実践し、その体系化を試みた農 民の一人に久宗 壮がいる(私の義父)。久宗は1907年、岡山県久米町に生まれた、農業に従事しながら、1985年に没するまで立体農業に一生を捧げた。
http://oilpeak.exblog.jp/18788544/
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●先ず、遺伝子組み換え・GMOの脅威を理解すること。

「遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実」-私たちはどのように騙されてきたのか?
2016 スティーブン・M・ドルーカー(著), 加藤好一(解), 守信人(訳)
著名な生物学者や学術団体が、遺伝子組み換え食品を世に出すためリスクを隠蔽し、真実をゆがめてきた。

モンサントの遺伝子組み換えトウモロコシで飼育されたマウス、日本では殆ど報道されないが、
http://www.afpbb.com/articles/-/2902178
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フランスのNGO「遺伝子操作に関する独立情報研究機関」(CRIIGEN)が公表した、米アグリビジネス大手モンサント(Monsanto)製の遺伝子組み換え(GM)トウモロコシを餌として与えられ、がんを発生したマウス(撮影日不明)。(c)AFP/CRIIGEN

市民バイオテクノロジー情報室代表 天笠啓祐 氏2013/07/02 公開講演会、
広がる遺伝子組み換え作物・身近に迫る環境と食物への影響

https://www.youtube.com/watch?v=M0aoIfBciZY

「モンスター食品」が世界を食いつくす!ー遺伝子組み換えテクノロジーがもたらす悪夢、 
船橋俊介 2013年3月イースト・プレス
最終章、「今こそ”洗脳支配”から目覚めるときだ」、スーパー雑草の出現-近年になって”大自然の反撃”が目立ってきた。 なんとモンサント社のベストセラー除草剤「ラウンドアップ」が効かない雑草が出現している。

モンサント社の除草剤、ラウンドアップ・GMOの毒性、その危険性とは
「Republished study: long-term toxicity of a Roundup herbicide and a Roundup tolerant genetically modified maize」Springer Open ScienceSéralini et al. Environmental Sciences Europe 2014,26:14
http://enveurope.springeropen.com/articles/10.1186/s12302-014-0014-5
日本はだが、GMOについて、真剣な議論がヨーロッパでは成されている。遺伝組み替えのトウモロコシ、除草剤ラウンドアップ、その耐性のラウンドアップレディの科学、健康被害について本気の議論がされている。

最新のネット情報ではモンサントはバイエルに買収されたそうだが、関係当局の承認が必要だともいう。バイエルはヨーロッパへのモンサントの製品を導入するのでなく、ブラジル、インド、アルゼンチン、中国などの巨大市場をバイエルの開発能利用して拡大するためとか。
http://hbol.jp/110674/5

「遺伝子組み換え食品の真実」GMO・お薦–アンディ リーズ (著), 白井 和宏 訳 2013/2
子どもたちに「遺伝子組み換え食品」を食べさせてはならない 訳者・白井和宏氏からのメッセージ、アマゾンより引用
 残念なことに、遺伝子組み換え食品に不安を抱く人々でさえ、この問題の深刻さを知らない。すでに日本には大量の遺伝子組み換え食品が輸入されており、子どもたちは毎日、知らないうちに多量に食べている。ベトナム戦争の「枯れ葉剤」など、大量の化学物質や毒物を製造してきたモンサント社が今では米国政府だけでなく、国際機関や各国政府の中にまで深く侵入し、世界の食料生産を支配している。
 マスコミは、スポンサーである巨大企業が政治や経済の中枢を支配してしまうと、どれほど深刻な問題であっても報道しなくなる、原発事故と同様の状況が、遺伝子組み換えでも起きている。
 「遺伝子組み換え食品を摂取した人々の基礎データ、リスクに関する資料、人間による摂食試験の調査などは、何も存在しない。結局、遺伝子組み換え食品とは、野放しの人体実験なのである。遺伝子組み換え食品によって、アレルギー、がん、自己免疫疾患などの一般的な疾病が生じても実態を知ることさえできないのである。(本文より)」ビビアン・ハワード博士(リバプール大学、乳幼児毒性病理学部長)

 EUでは、遺伝子組み換え食品について消費者の反発が強く、規制と食品表示が徹底されている。一方米国では、表示の義務も規制もなく、消費者が遺伝子組み換え食品を食べても全くわからない。日本は米国の意向に沿って作物の承認と輸入を進めてきたため、食品表示や規制が甘く、いまや世界有数の遺伝子組み換え食品輸入大国になっている。消費者一人一人が遺伝子組み換え食品の実態を知り、行動を起こすことが求められている。
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2)エネルギー
特集ワイド:原発の呪縛・日本よ!<この国はどこへ行こうとしているのか>
◇自然は有限、脱浪費を、
 地球物理学者・石井吉徳さん ・毎日新聞 2012年08月24日 東京夕刊
http://localization.web.fc2.com/pdf_files/mainichi012.pdf
 「資源は有限なのに、技術に過剰な自信を持っている日本人が特に、技術で何とかなると考える。原子力発電や核燃料サイクルは、その典型でしょう。技術至上主義は安全神話を生み出してきた、
 「人は自然の恵みで生かされている」
 「3・11」を目の当たりにして、原発安全神話が「恐怖の仕組み」であったことを知った。「私たちは、技術では何ともならない領域、手をつけてはならない領域に足を踏み入れていることをはっきりと思い知らされました」と吐露する。「経済成長を信奉する人は、技術によって資源は無限となり、原子力発電も可能だと言う。それができないのだから、成長そのものを問い直す時なのです」
 日本の経済成長のためには原子力発電が必要という主張がある。原発の呪縛より先に、私たちは成長という呪縛にとらわれていないか。
http://blog.goo.ne.jp/buidoinhat/e/56473e515a73dfe0641c2934e7bb21ce
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●危険な日本の原発安全基準
安倍首相が「世界で最も厳しい」と豪語している、実は世界最低クラスだった!フィンランドの例と比較、有名なオンカロの傍、オロキルオト3号炉の現地調査、
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-3302.html
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●究極の視点、それは脱原発であり、核燃料サイクル政策の放棄
原発は何万年もの死の灰を人類に残す、自然界はそれを処理不能だ。核問題はここから考えるべき、特に日本は地殻変動列島、本来原発は作ってはいけなかった。これが地球物理学者としての理念であり信念である。
核燃料サイクルは当然やめる、もんじゅも六ヶ所村再処理施設なども全て廃止すべきと考える。 (下図、小出裕章さん)

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もう一つ重要なことがある、それは「資源の質」である。
 特にエネルギー資源については収支比、EPR,EROIが大事、それぞれEnergy Profit Ratio、Energy Return on Investmentのことだが、日本では殆ど理解されない。そのためか専門家ですら、40年前に石油の寿命は40年といわれたがまだある、大丈夫と誤解する。
http://localization.web.fc2.com/
 「自噴する資源」は石油だけ、20世紀初頭の全盛期、EPRは100もあったが、もう世界的に減退している。豊かな石油時代は終わった。そこでシェールオイル、ガスなどに期待するが、エネルギー収支比は低く減退も激しい。 
 日本ではメタンハイドレートが近海に膨大との幻想があるが、それは間違い、「資源の質」を考えないのである。
http://oilpeak.exblog.jp/20280892/

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3)軍事、総合的な視点
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●欧州の天才的知性、ジャック・アタリからの「日本への警告」、10項目
1.中国からベトナムにかけての東アジア地域に、調和を重視した環境を作り出すこと。
2.日本国内に共同体意識を呼び起こすこと。
3.自由な独創性を育成すること。
4.巨大な港湾や金融市場を整備すること。
5.日本企業の収益性を大幅に改善すること。
6.労働市場の柔軟性を促すこと。
7.人口の高齢化を補うために移民を受け入れること。
8.市民に対して新しい知識を公平に授けること。
9.未来のテクノロジーを更に修得していくこと。
10.地政学的思考を念入りに構築し、必要となる同盟関係を構築すること。
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●愚者の質問 倉本聡・カムイミンタラ 2015冬
http://www.geocities.jp/tikyuu_1205/pdf_files/gusya.pdf
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石井 それで、ここが大事なんですが、私の主張のポイントは、たった一行で収まるんです。地球は「有限」、限りがある。資源はクオリティ、「質」が全て。これで全部なんです。
倉本 あー成程。
石井 こんな簡単なことが、みんな分からないんですね。東大で何十年話してもわかってもらえないんです。
倉本 あーあー。
石井 技術の進歩で何とでもなると思ってますから。ですから日本は、技術の進歩教!
倉本 シンポキョー?
林原 進歩を崇め奉る?
倉本 あ!進歩教ね!(笑)
石井 技術進歩教。!!
倉本 成程!(笑)


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●4つの大河文明、アジアの縄文文明 安田喜憲:環境考古学
太古の花粉研究で西欧文明、アジアモンスーン地帯の気候の違いを研究した、安田さんの地勢的・大局観。
 ヨーロッパは冬に降雨、それで小麦、大麦は育つ。羊、ヤギの肉食だ。 対して東アジア、日本などは梅雨、夏に雨が多い。弥生時代は米を育て、漁がタンパク源である。それ以前の縄文期、それは1万年もの長きに亘ったことが解ってきた。 太古のメソポタミア文明よりも長かった、人は何を食べたかである。木の実、栗など山林の幸、そして魚だった。
 文明史とは食べ物のことである、それが違った根本において。アジアモンスーンが縄文時代、文明を培養したのだった。最近、古代史観が、大きく変わったようである。 
http://oilpeak.exblog.jp/23029836/
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[3]まとめ、そして結論
「土の文明史」D.R.モントゴメリーの名著は究極的な「人類の未来」を論じている。
先に文明の三つのキーワードとは「食糧、エネルギー、そして軍事」と述べたが、最後は食糧である、あとの2つはそれに至る過程にすぎない。軍事とは食えないから争うのであり、食糧を作るにもエネルギーが必要である。エネルギーがなければ戦も出来ない。 人は飢えると争う、人肉を食べるに至るのだ。それは第二次大戦でもあったこと、過去にはイースター島では、部族の争いで負けると食べられ、人肉の味すら悪口の種となったという。

「縮小ニッポンの衝撃」 NHK2016年9月25日報道、日本の人口減の意味すること
 2016年、100年近い国勢調査の歴史上初めて減少に転じた日本の人口、94万7千人減、北海道が最大の12万人減とか。一極集中が進む東京でさえ、オリンピックが開催される2020年には減少に転じる、と予測されている。 基本的な思想、理念の改革が必要、成長神話どころでない。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160925

●「日本病」 長期衰退のダイナミクス 金子勝、児玉達彦
[Every Nation for Itself] Winners and Losers in a G-Zero world Ian Bremmer
●「エントロピーの法則」ー21世紀文明観の基礎ー[Entropy-A New World View] by Jeremy Rifkin,1980、地球物理学者・竹内均訳は必読である。 特に竹内先生の「まえがき」は素晴らしい、現代物理学が絶対的真理として認めるのはこの法則だけ、地球は物理的に有限である、人間はその限界を超えられない。エントロピーの真理を無視する文明は滅亡する。原子力はエントロピーを無視するところから始まった、エネルギー幻想である、世界的な地震火山列島において原発推進するのは、自然の大原理を理解しないからである。

 以上「まとめる」、食が有限地球の最終課題、格好良く使われる「グローバリゼーション」の終着点は「土の文明史」の最終章、それは 「文明の寿命」-大地に問いかけてみよ、教えてくれるだろう-「ヨブ記」12・8聖書。
 それでは不親切、そこで「終わりの言」、いまの世界中のマネー緩和政策によって、超格差社会が作られている。 富裕層トップ1%は下位99%の犠牲の上に、中間層は凋落し民主主義は崩壊、そして世界で蔓延する紛争、テロなど。 これは永続はしない、文明の歴史がそう教える。 
 そこでご参考、「学ぶべきものは天然である」:自然と人間、内村鑑三の思想、哲学、これが結論、あとは自明であろう。
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by tikyuu_2006 | 2017-03-06 21:53 | 新しい文明の構想

欧米模倣から「日本に生きる」ということ

日本列島、日本の自然を本気で理解する
科学技術の進歩に期待するという学者が多いが、「科学と文明」をしらな過ぎる。

・世界の地震分布図、我が国は、地震、火山活動が活発な環太平洋変動帯に位置し、世界の国全体の0.25%という国土面積と比較して、地震発生回数や活火山の分布数の割合は極めて高いものとなっている。
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             http://www.ktr.mlit.go.jp/bousai/bousai00000001.html


日本人が「脱原発を考える」ということ
世界有数の地震大国日本になぜ54基もの原発が建設され、多くの国民が原子力推進を肯定してきたのか。電力料金を原資とする 巨大なマネーと日本独自の広告代理店システムが実現した「安全神話」と「豊かな生活」の刷り込み。40年余にわたる国民的洗脳の実態
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「21世紀の歴史―未来の人類から見た世界」ジャック・アタリ, 訳林 昌宏
ヨーロッパ最高の知性が、21世紀政治・経済の見通しを大胆に予測した、“未来の歴史書”。欧州で大ベストセラー! フランスの国家戦略に影響を与えた書。
内容(「BOOK」データベースより)
2050年、そして2100年、世界の“中心都市”はどこか?国家、資本主義、宗教、民主主義は、どうなっているのか? 「ヨーロッパ復興開発銀行」初代総裁にして経済学者・思想家・作家であり、“ヨーロッパ最高の知性”と称されるジャック・アタリ。これまでも、ソ連崩壊、 金融バブル、新たなテロの脅威、インターネットによる世界変化を予測し、見事に的中させてきた。本書は、アタリが、長年の政界・経済界での実績、研究と思 索の集大成として「21世紀の歴史」を大胆に見通し、ヨーロッパで大ベストセラーとなったものである。サルコジ仏大統領は、本書に感銘を受け、“21世紀 フランス”変革のための仏大統領諮問委員会「アタリ政策委員会」を設置した。
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欧州の天才的知性、ジャック・アタリからの「日本への警告」、10項目
1.中国からベトナムにかけての東アジア地域に、調和を重視した環境を作り出すこと。
2.日本国内に共同体意識を呼び起こすこと。
3.自由な独創性を育成すること。
4.巨大な港湾や金融市場を整備すること。
5.日本企業の収益性を大幅に改善すること。
6.労働市場の柔軟性を促すこと。
7.人口の高齢化を補うために移民を受け入れること。
8.市民に対して新しい知識を公平に授けること。
9.未来のテクノロジーを更に修得していくこと。
10.地政学的思考を念入りに構築し、必要となる同盟関係を構築すること。
「21世紀の歴史」、日本語版序文にかえて、「21世紀、はたして日本は生き残れるか?」ジャック・アタリ

そこで私の思いです、
ヨーロッパを中心に何千年の文明史から、日本列島に住む日本人が何を参考にするか、彼の国々と「21世紀の未来」、どう戦略的に強かに付き合うか。言いた いこと、日本にこのような深遠な史観があるか、無い。改めて「ゼロ」から考えるべき「日本の史観」を、マネーが全て、迷走する今の日本に未来はあるのか、 フクシマは5年で忘却の彼方へ、原発再稼働に懸命なリーダ、「聞く力」を欠くからでは。声高には言うが「ディベート」ができない日本。如何ですか?

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・「資本主義以後の世界-日本は文明の転換を主導できるか」中谷巌著、徳間書店2012年、
「BOOK」データベースより)崩壊に向かう世界経済、500年に一度の大変動に我々は何をなすべきか?ユーロ危機、財政破綻、貧困の蔓延、原発事故…「西洋からアジアへ」。迫り来る大転換に向けて日本の進むべき道を示す。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)中谷/巌、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)理事長。一般社団法人「不識庵」理事長。「不識塾」塾長。一橋大学名誉教授。多摩大学名誉学長。42 年1月22日大阪生まれ。65年一橋大学経済学部卒。日産自動車に勤務後、ハーバード大学に留学。73年、ハーバード大学経済学博士(Ph.D)。その 後、同大学研究員、大阪大学教授、一橋大学教授、多摩大学学長を歴任。細川内閣の「経済改革研究会」委員、小渕内閣の「経済戦略会議」議長代理を歴任
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by tikyuu_2006 | 2016-08-01 11:13 | 新しい文明の構想

英国EU離脱、国民投票とは

英国EU離脱、国民投票を有限地球史観から考える

EU離脱の投票結果は、まさに僅差であった、市民の意思は揺れ動いた、国民には様々な迷いがあったのであろう。 色々な解説、コメントが世界、そして日本に流れた、それは今も続く。 だが殆ど経済的側面からである。
曰く為替の変動、株価下落などに関心が集まる。だが私は自然科学者として、かなり違った角度から見ている。 「食料、エネルギー、軍事」の文明的視点である。

何故に多くの人が、このように迷い、自信がないのか。当の英国の離別派のリーダですら、選挙後の発言がぶれ、批判されている。市民も「あれで良かったのか」と後悔する、そして再投票をとの声を上げ、その数は300万人を超えるとか。

このような世論、迷いにたいして、ご参考に、私の文明的視点を述べてみよう。それは地球物理学者としての、一史観と言って良いが基本的にそれは「有限地球論から、無限の経済成長はあり得ない」というものである。
世界に蔓延する、マネーばらまき経済政策は一部裕福層のみを利する仕組み、上位1%が富の殆どを占有し、格差下位99%は損をする。

いわゆるトリクルダウンは機能しないが、これは古来、金持ちはより儲けようとする、ベニスの商人の逸話にもある、強欲資本主義の「性」というべきか。
ノーベル経済学賞を貰ったジョセフ・E・スティグリッツは、近著「The Price of Inequality--How Today's Divided Society Endangers our Future] 2012で詳細に論じている。 いま超格差社会が世界を席巻する、利権、権力構造は政産官学のエリート層によって作られている。利権権力者が回転ドアのように権力を移り歩くが、その原動 力はマネー、もうそれは経済学で論じられない、強欲資本主義そのものの「性」だと言うのである。

まさにそうと思うしかない、超格差社会が市民、普通の国民を不幸にし、中間層は凋落し格差下位であえいでいる、特に若者が呻吟する。

かくして世に、不公平、不満、不安が蔓延するが、それは世界的な傾向、英国も例外ではないということ、。この仕組みが、一見素晴らしくみえる、喧伝される グローバリゼーションだが、その実、国際的な大企業専横の結果にすぎない。古来から中間層が民主主義を支え、培養してきた。いまそれが衰退していると考え る。これが私が繰り返し述べている、有限地球観、文明史観である。

「成長の限界」という本がある、1972年、上梓されたが、世界の識者、とくに経済学者から阻害、無視されてきた。私はむしろ当然な理念、思想と思ってきた。「沈黙の春」のと共に大学、社会で啓蒙してきた。
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この社会が無視してきた思想、理念が顕在化、今回の英国のEU離脱騒動に至ったと私には思われてならない。何故なら、人間は自然の仕組みから逃れられない、自然の恵みで生きるしかない、からである。

世界的な文明崩壊、基本構造の変動、それらは革命的に起こりつつあるようだ。昔は革命として顕在化した、バリの市民革命もそうだった。第一次、第二次世界大戦も文明的な軌道修正の過程であったのではなかろうか。
今の世界的な不安定、局地的紛争などは、もう小規模な戦争と言うべきだ。各地の紛争、テロなどは、社会の根底に潜む不公平、非条理が顕在していると考えられる。
世界各地で暴発するが激動、異変、その底辺には「食料、エネルギー、軍事」の問題があると考えるが、如何であろうか。

以上 
石井吉徳 平成28年7月25日
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by tikyuu_2006 | 2016-07-25 14:33 | 新しい文明の構想

21世紀の日本は、すでに「沈黙の春」の世界

21世紀の日本は、すでに「沈黙の春」の世界
   石井吉徳 東大名誉教授 平成28年6月21日

地球は有限である
人類は無限の経済成長はできない。人口はすでに70億を超え、今も増え続ける。 現代工業社会は大量生産の仕組み、作ったモノは、いずれゴミとなる。 そして廃棄物は増えるばかり、環境破壊は進行する。 だが現代人は、指数関数的な成長を当り前と思うようである。
その頂点がアメリカで、彼の国の浪費は世界からの借金で賄われる。日本のお金も大量に。この国は大変な市場主義だが、これがアメリカンスタンダード、グローバリゼーションと称される。

これはマネー原理主義、それは世界に貧富の格差を作りつつある。 富は一部の人々に集まる仕組み、これが権力利権構造だ、今では1%の裕福層に富が集中する仕組み、下位99%、特に若者に負の経済がしわ寄せされる。

これが世界に蔓延する紛争の原因、世界の基本構造が変ったのである。見方を変えれば、地球が有限だからであり、我々は地球の限界に当面しているともいえる。だが楽観論者は科学技術が進歩すれば、市場に任せればと言う。本当にそうだろうか、そうではなかろう。

そこで改めて人類の歴史、文明史を見てみよう。
古代から「森を失った文明」は滅んできた。ところが人類は過去の歴史から学ぶに疎いのである。このようにして、昔から今も人類は森を破壊、環境を汚染してきた。

写真は、世界遺産に指定され、辛うじて生き残ったレバノン杉、数千年の遺影である。深い杉に覆われていたレバノンだが、今はこのような林が所々に残るだけとなった。
3000年の歴史を誇るエジプト文明、そのピラミッドの傍には死んだ王があの世に上る木造の船が今も残っている。エジプトに行けば分かるが、ここは砂漠の国、大きな木は無い、もちろん森はない。そこで古代からレバノン杉が運び込まれた。つまりレバノンは木材の輸出大国だった。その名残がこの写真なのだ。

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レバノン杉(1996年、撮影・川村徒最子さん)

このような自然破壊は世界中で起こった。今では世界の森は半減、自然生態系は徹底的に破壊されたのである。これが文明の発展と崩壊の姿である。

そして石油は減耗する
現代は石油文明である、常温で流体の石油があるから車社会がある。それは現代の大量生産社会の象徴、石油がそれを可能としたのである。つまり石油は「社会の生血」なの。

だが、もう大油田が発見されない、中東は地球の特別の場所なのである、第二の中東はやはり発見されなかった。市場原理も技術の進歩も、地球の限界にも勝てなかた。シェールオイルは結局、あだ花であった。資源としての質が低すぎる、それがようやく分かってきた。いずれ述べるが、メタンハイドレートも無かった、膨大な国費を浪費したが技術の問題でなかった。

このようにして、人類は自然の遺産を浪費して発展を維持してきたが、これからはグローバリゼーションの逆、集中から分散、地産地消の時代がくるのであろう。

昔は、日本にも陸上に油田があった。その例が下図、秋田の八橋油田、それは秋田市の郊外に。
                           
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昭和30年代の八橋油田に、私は新入社員として配属された、帝国石油(現・国際資源帝石)である。その油田の現場作業員として、それこそ泥まみれで働いた。高さ40m以上もある櫓にも上った。

その探掘井で試油をする。 油をタンクに噴出させるのだが、地下から猛烈な圧力で石油が自噴する、それは櫓が揺れるほどだった。大学で地球物理学を学んだ私、背筋が震えるほど感動したものである。

地球のポテンシャル、自然の凄さに驚いたが、資源というのは素晴らしいと思った。以来、私は自然の恵みが人類にとって如何に重要か思い知った。資源は「質」が全てであると自然から教わった。だが、しかしこの八橋油田はもう無い、記念碑のようなポンプがあるだけだ。

その後16年間、石油開発の仕事に従事、インドネシア、中東にも出かけた。今の日本でこのような現場経験を持つ石油技術者は少ない、それが問題なのだ。

日本の歴史を簡単に述べておく。江戸時代には佐渡金鉱山などがあった、それは絵巻にもある。日本は黄金の国、ジパングだった。金以外にも石炭、銅鉛亜鉛山なども方々にあった。日本は資源は乏しくなかった。それが次々と閉山され、今では資源の大輸入国となった。

ここで重要なこと、資源は有限だ使えば無くなる、ということ、それを私は実体験したのである。この資源の減耗、質の低下がは世界中で起きている。

ある時、東大工学部助教授に招聘された。そして地球の資源、エネルギーの研究教育が仕事となった。22年間務め60才で定年退官、今度は環境庁の国立環境研究所の副所長に。資源から環境問題へと変身、地球温暖化・京都会議に参加、環境問題の複雑な国際力学の実態を見た。

そして65才、定年退官。その後、招かれて富山国際大学の教授に。 立山連峰を眺める日々だった。そして日本の環境問題の本質をまなぶ。


「沈黙の春」がそこに
私は60年ほど前、富山市郊外で育っている。そのころ富山の自然は豊か、夏には蛍が、秋にはうるさいほど赤トンボ、田圃にはタニシ、ヒルなどが沢山、小川のくぼみに手を入れるとフナが跳ね、メダカも小川で群れなしていた。
                                   
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富山市郊外の大学にいたる田園風景は写真のように広々、素晴らしかった。遠方に立山連峰、大学キャンパスには時折、日本カモシカが来るほどだった。
 
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                    大学キャンパスに現れた日本カモシカ(2002年、撮影・上坂博亨さん)

このように淡々と語れば、富山は自然豊かと思われよう。だがそれは間違いだった。ある時、私は妙なことに気が付いた。田園地帯が余りにも静か、音がほとんど聞こえず、動くものがない、鳥もいない、蝶が飛ばない、蚊すらほとんどいない。
子供のころ、頭に止まってうるさいほどだった赤トンボもいない。そして空に「トンビが飛ばない」ことに気がづいた。「トンビが飛ばない」ということは、食物連鎖の頂点であるトンビの餌、小動物がいないということ、小動物がいないのは彼らが食べるミミズ、虫などがいないから。

この発見は私にとって衝撃的だった。考えられる理由はただ一つ、田畑に撒かれる農薬、合成化学物質が自然、生態系を徹底的に破壊したからである。

私は富山国際大学で環境政策という講義をしていた。そこで学生たちに聞いてみた、すると親たちがトンビはいなくなった、でも呉羽山にはまだいる、と話したそうである。

呉羽丘陵とは富山平野を南北に区切る地帯である。それを境として佐々成政、西が前田利家の勢力圏があった。その風土は今も残っている。地方とはそのような所、地勢は「藩」と密接に関係しており歴史は今も残る。21世紀に考えるべき重要な視点なのであろうか。

「沈黙の春」(R・カーソン、1962年)が目の前、富山にあった。「春になっても小鳥がさえずらない」、生態学者のレイチェル・カーソンの警告、大量生産された化学物質が自然界にまかれ、生態系を徹底破壊する、と彼女は訴えたのだが、当然反対者は多かった。

だが世界的な論争の末、DDTなどは消えたが彼女自身は若くしてガンで逝った、57才。当時、私は東大工学部に移ったばかり、化学工学の先生方は総じてカーソン非難、理学部出身の自然科学者の私は四面楚歌だった。今もそうだが。

21世紀、人の幸福を考える社会が求められる
農薬、化学物質は石油、天延ガスからつくられ大量散布され土壌を広範囲に汚染する、そして農業機械は石油で動く。これが現代文明の一つ姿だが、その石油資源も無限ではない。

21世紀はエネルギーが文明維持の要だが、3.11まではクリーン・エネルギーとされた原子力は今では疑問視されている。核についてはいずれ詳しく述べるが、私はこれからは「自然と共に生きる」、「集中から分散」がキーワード、「科学技術で自然を改変、制御する時代」から「自然と共存する知恵を育てる時代」と思っている。
「地球が危ない」のではなく、いま 「危ないのは人間」、現代文明は人を本当に幸せにした改めて考えたい。統計によれば「物より心の豊かさを」と願う人が60%に達している。

物余りの中、人間の心はますます貧しくなった。GDPで計る成長経済は持続可能ではないのでは、これからは効率最優先から知恵を、物より価値を重視する文明へ転換すべきではないか。

これから皆さんと考えたい、順次に。以下、私のホームページから、
技術万能の強欲資本主義が社会を劣化させる
日本社会中枢の崩壊が顕著である。強欲資本主義はマイナス金利の禁じ手を使ってもその根底は沈降するのみ、アベノミックスはやはり幻想だった。

古代から、未来問題は3つに分類されてきた、「食料、エネルギー、軍事」である。軍事とは戦争、使われる大量の武器、軍事費など。食料は人類生存の基本だが、マスコミはスポンサーである巨大企業が政治、経済を支配してしまうと、どれほど深刻であっても報道しなくなる。

今の日本では核エネルギー推進の構造、そして原発事故と同様の状況が、食糧、遺伝子組み換え農業で起きている。人類は大きな曲がり角にある。しかも日本は地殻変動列島である、自然とどう共存するかである。
http://oilpeak.exblog.jp/25814844/

以上
石井吉徳 平成28年6月21日
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by tikyuu_2006 | 2016-06-22 04:57 | 新しい文明の構想

原発と様々なエネルギーの話

シェールオイルからメタンハイドレートまで
 脱原発に関連してアメリカのシェールオイルに期待する人が多いが、そのエネルギー収支、EROIが低く、ネットエネルギーが少ない事を理解すべき、米ノースダコタBakkenでの生産量の急減退、在来型EROI(=EPR)などの図ご参考。
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 本来、油田は自噴する、日本の秋田、八橋油田でも、その自噴は凄まじく、中東と変わりない、若かった頃現場で経験したが、違うのは量で何十年も続かないこと。
 
 「資源は質が全て」、エネルギー資源についてその収支比、つまりEPR,EROIが大事、それぞれEnergy Profit Ratio、Energy Return on Investmentのことだが、日本では殆ど理解されず、専門家でも40年前に石油寿は40年と言ったが今も40年と言う、だからまだまだ大丈夫、などと誤解する。
http://localization.web.fc2.com/

 そしてメタンハイドレート、これも近海に膨大と楽観する。これも間違い「質」を考えていない。
http://oilpeak.exblog.jp/20280892/
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by tikyuu_2006 | 2016-03-11 14:30 | 新しい文明の構想

3・11後の脱原発社会を構想する

原発依存に未来はない、未来世代を考える道程
2016年3月7日・初版、その後項目C、Dを追加、
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A:先ず反省すべき事柄
1)地殻変動列島に原発は作ってはいけなかった、地球物理学者としての思い
2)地震津浪、自然軽視の「安全神話」は自己催眠だった
3)技術万能主義の思い上がり、傲慢が原発過酷事故を招いた
4)日本の原子力技術は未熟だった、福島第一はアメリカGE社のターンキー、緊急発電は海辺低地に
5)事故後、放射能汚染軽視、健康被害を隠蔽、改ざんの「安心神話」は今も続く
6)原発事故だけではない放射能汚染、正常運転時も汚染物質は大量に生成される
7)幻想の核リサイクル、プルトニウム回収は使用済み燃料から1%、殆どの放射能廃物は残留
8)最終高レベル放射能廃物を処理する安定地塊、地層はない
9)日本の核技術レベル、何十年もかかる廃炉技術は無い、世界にも
10)日本の科学技術そのもの、原理的欠陥があること、3・11で露呈、総合的市民の科学が必要

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B:それではどうする、未来への構想
1)「原発電力不買」、4月から電力自由化となる、例えばガス会社などと契約
2)車は出来るだけ乗らない、自転車、公共的な乗り物、バス、電車に乗る、そして歩くこと
3)自宅で太陽電池、太陽熱利用、
4)風力、地熱、小型水力など、地域でそれぞれ構想する
5)自然エネルギー、地域に適した利用がある、仲間、コミュニティーで考える
6)ハイテク指向をしない、燃料電池、水素社会などと思わないこと
7)持続型の「脱浪費、もったいない」社会、エネルギー効率が大事、EPR,EROIの理解
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3・11以降、何年間も原発ゼロでやって行けた、浪費は避け決して困らなかった。やれば出来る
水素などは二次エネルギー、何か別の一次エネルギー源から作る必要がある。
「地球は有限、資源は質が全て」、「質」:EPR=EROIを理解する
地球は本当に温暖化しているのか、その科学的データ、考察など
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C: この見解に寄せられた文など、以下にそのままご紹介します。
1)「原発電力の不買のお願い」、久保田宏・東工大名誉教授(もったいない学会理事)
・4 月から家庭用の電力の小売りが自由化されます。
・今までの電力会社の地域独占の制度が改められ、消費者が自由に、安い、好みの電力を購入できるようになります。
・日本を放射能汚染の恐怖に曝す恐れのある原発電力を使わないでも済むようになります。
・いま再稼働を訴える電力会社の電力料金のなかには、すでに、また、これから排出される使用済み核燃料廃棄物の処理・処分費は含まれていません。
・これらの処理・処分方法に目途が立っていないから、費用も計算できないのです。
・これが、「トイレの無いマンション」には住むべきでないと小泉元首相らが脱原発を訴える理由です。
・ほかにも、廃炉の費用や、万が一の事故に対する費用も、いままでの電力会社の電力料金のなかには含まれていないし、自由化後も含まれないでしょう。
・これらの原発に関わる費用を含んだ料金設定を行ったのでは、電力会社は、自由化後の電力小売り競争に、新規事業参入者に対抗できなくなります。これでは、電力会社にとっての経営上の危機となります。
・電力会社にとって、この経営の危機を避けるための唯一の方法は、原発の再稼働を断念し、脱原発の方針をはっきり打ち出すことで、これまでの原発の後始末の費用の支出を国民にお願いすること以外にありません。
・しかし、自由化が始まる4月以降、消費者が黙っていれば、電力会社との電力売買契約がそのまま持続します。
・電力会社は、これをいいことにして、原発電力を含んだ電力を、原発を含まない料金設定で消費者に売ろうとしています。
・この不条理な商行為に対して警告を発しようとするのが、自由化を機にした原発電力の不買運動でなければなりません。
・いままで、国民の生活と命を守るための電力の安定供給に果たしてきた電力会社の役割は大きく評価さえなければならないし、自由化後も、その役割を担ってもらわなければなりません。
・この電力会社による電力の安定供給の役割は、現在、国内総発電量の70 % 近くを担っている電力会社の原発電力の不売のなかで実行できるのです。
・消費者による原発電力の不買は、原発事故を起こした電力会社に対する懲罰ではありません。電力会社の良識を信じた電力会社への脱原発へのお願いなのです。
これで、上記、B1)「原発電力不買」、4月から電力自由化となる・・・・、の意味がお分かりになるでしょう。
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D: 日本にも正論はある、
・「脱原発しかない」   毎日新聞2016年3月14日:風千草「重荷の行方」=山田孝男
  ・原発から出る使用済み燃料は重荷でしかない。
  ・研究施設のプルトニウムも重荷でしかない。
  ・重荷が増え続けるから高レベル核廃棄物の最終処分場さえ決まらない。
  ・もうすぐ決まるようなふりはやめてほしい
  ・核燃サイクルがもうすぐ完成するかのようなウソもやめてもらいたい。
   http://mainichi.jp/articles/20160314/ddm/002/070/078000c

・「規制の虜」 黒川清(国会事故調元委員長)著、2016年3月9日講談社
その最初です、
「志が低く、責任感がない。自分の問題であるにもかかわらず、他人事のようなことばかり言う。普段は威張っているのに、困難に遭うと我が身かわいさからすぐ逃げる。これが日本の中核にいる「リーダたち」だ。

次いでAmazon.co.jpから抜粋、
原発事故から5年。続々進む再稼働。日本人はフクシマから何を学んだのか? 規制する側(監督官庁)が規制される側(東電)の論理に取り込まれて無能化する「規制の虜」が起きたと断じ、エリートの人災を暴いた委員会の舞台裏と、この「規制の虜」と同じ構造がいま、日本のあちこちに存在する実情を描く!

2015年8月に再稼働した川内原発をめぐっては、九州電力が、原発事故時の対策拠点となる免震重要棟の建設計画を、再稼働後に撤回した。しかし、国会事故調の参考人質疑において、福島第一原発事故当時に東京電力社長であった清水正孝氏は、免震重要棟の重要性について、「もしあれがなかったらと思うとゾッとする」と明言している。その免震重要棟を、九州電力は「重要な根拠」も示さずに、「不要」と判断した。福島第一原発事故の教訓は、どのように認識されているのだろうか。(「イントロダクション」より抜粋・要約)

第一部 ドキュメント メイキング・オブ・国会事故調
第二部 3・11が浮かびあがらせた日本の「病巣」

最後は次の文で終わります、
世界は見ている。日本はあの事故から何を学ぶのだろうか、と。
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(国会事故調)ダイジェスト版
東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)報告書(2012年7月提出された)、そのダイジェスト版です。
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福島原子力発電所事故は終わっていない。
 これは世界の原子力の歴史に残る大事故であり、科学技術先進国の一つである日本で起きたことに世界中の人々は驚愕した。世界が注目する中、日本政府と東京電力の事故対応の模様は、世界が注目する中で日本が抱えている根本的な問題を露呈することとなった。
 想定できたはずの事故がなぜ起こったのか。その根本的な原因は、日本が高度経済成長を遂げたころにまで遡る。政界、官界、財界が一体となり、国策として共通の目標に向かって進む中、複雑に絡まった『規制の虜(Regulatory Capture)』が生まれた。
 そこには、ほぼ50 年にわたる一党支配と、新卒一括採用、年功序列、終身雇用といった官と財の際立った組織構造と、それを当然と考える日本人の「思いこみ(マインドセット)」があった。経済成長に伴い、「自信」は次第に「おごり、慢心」に変わり始めた。入社や入省年次で上り詰める「単線路線のエリート」たちにとって、前例を踏襲すること、組織の利益を守ることは、重要な使命となった。この使命は、国民の命を守ることよりも優先され、世界の安全に対する動向を知りながらも、それらに目を向けず安全対策は先送りされた。
 そして、日本の原発は、いわば無防備のまま、3.11 の日を迎えることとなった。3.11 の日、広範囲に及ぶ巨大地震、津波という自然災害と、それによって引き起こされた原子力災害への対応は、極めて困難なものだったことは疑いもない。
 しかも、この50 年で初めてとなる歴史的な政権交代からわずか18 か月の新政権下でこの事故を迎えた。当時の政府、規制当局、そして事業者は、原子力のシビアアクシデント(過酷事故)における心の準備や、各自の地位に伴う責任の重さへの理解、そして、それを果たす覚悟はあったのか。この事故が「人災」であることは明らかで、歴代及び当時の政府、規制当局、そして事業者である東京電力による、人々の命と社会を守るという責任感の欠如があった。
 この大事故から9か月、国民の代表である国会(立法府)の下に、憲政史上初めて、政府からも事業者からも独立したこの調査委員会が、衆参両院において全会一致で議決され、誕生した。
 今回の事故原因の調査は、過去の規制や事業者との構造といった問題の根幹に触れずには核心にたどりつけない。私たちは、委員会の活動のキーワードを「国民」「未来」「世界」とした。そして、委員会の使命を、「国民による、国民のための事故調査」「過ちから学ぶ未来に向けた提言」「世界の中の日本という視点(日本の世界への責任)」とした。限られた条件の中、6か月の調査活動を行った総括がこの報告書である。
 被災された福島の皆さま、特に将来を担う子どもたちの生活が一日でも早く落ち着かれることを心から祈りたい。また、日本が経験したこの大事故に手を差し伸べてくださった世界中の方々、私たち委員会の調査に協力、支援をしてくださった方々、初めての国会の事故調査委員会誕生に力を注がれた立法府の方々に深い感謝の意を表したい。
    東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)委員長 黒川 清
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1962年東京大学医学部卒、東大名誉教授、日本学術会議元会長、上記は「国会」への報告の骨子です。




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by tikyuu_2006 | 2016-03-07 12:09 | 新しい文明の構想

原発再稼働と日本の科学技術

諦めてはならない) 高浜原発再稼働について声を上げましょう
2016年2月、「もったいない学会」のスローガンです、

その趣旨、その1)
 高浜原発は、40年も経ったMOX燃料使用、新聞にも大きく報道されていますが、再稼働に向けて政府、関係者は懸命です。だがそれは危険と思います。
 
 「原子力資料情報室」を立ち上げ、その隠蔽、改ざん体質を克明に綴る「高木仁三郎」さん、生前最後の著「原発事故はなぜくりかえすのか」岩波新書2000年は必見と思います。氏はその2000年、大腸ガンで死去されてます。
 その遺言のような著書、その章「隠蔽から改ざんへ」掲載の表を添付します、表タイトルは「主な隠蔽、改ざん・捏造(1991~)」です。この改ざんとはウソと言うこと。
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目次:1)議論無し、批判無し、思想無し、2)押しつけられた運命共同体、3)放射能を知らない原子力屋さん、4)個人の中に見る「公」のなさ、5)自己検証のなさ、6)隠蔽から改ざんへ、7)技術者像の変貌、8)技術の向かうべきところ。そして別れのことば、「友へ 高木仁三郎からの最後のメッセージ。 いつまでも皆さんとともに」で終わります。
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 氏は1961年東大理学部卒、日本原子力事業、東大原子核研究所、東京都立大学を経て、1975年原子力資料室を設立、98年まで代表・2000年死去。

その2)
2011年3月11日、福島第一にて、高木仁三郎さんの心配そのものが現実となった。
隠蔽、改ざん・捏造は今も続く。 高浜原発再稼働に懸命な政府、業界、そして学者、研究者までもが。 だがそれは本当に危険、ここは世界のワースト4の地帯なのです。
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by tikyuu_2006 | 2016-02-26 09:44 | 新しい文明の構想