「ほっ」と。キャンペーン

カテゴリ:私の文、HP( 5 )

「石油最終争奪戦」は大きな反響がありました

 日刊工業新聞社から、「石油ピークは文明ピークである」の認識で、2006年7月「石油最終争奪戦ー世界を震撼させるオイルピークの真実」と題する本を出しましたが、大きな反響がありました。
 ですが、未だにまだまだ石油はふんだんにある、とする日本の大学、国立研究機関、そしてお役所などで、これでは日本が危ない。私の主張は 「脱石油」は「脱浪費」、無駄、浪費を省くことは生活水準の低下にならない、「もったいないの思想」で21世紀を生き抜きたいです。
 拙著はマスコミにも報道され、初版1刷は売り切れ2刷を出しました。また11月4日のロスアンゼルス・タイムスには、[The Last Battle for Oil]の名で紹介されました。日本のエネルギー政策についての記事、
 [Japan runs obstacle course in search of energy security]
の最後に、
 "Japanese bureaucrats don't think of risk," said Yoshinori Ishii, author of "The Last Battle for Oil," a well-received book that warns that the world is running out of the stuff. 
"Oil reserves have passed their peak, but many in Japan still say there is enough. It is a lie."

とありました。
 今世界は大きく動いています。文明の変革期、日本もパラダイムシフトが欠かせない、流行のイノベーションもそのような意味においてでは?
[PR]
by tikyuu_2006 | 2006-11-22 11:30 | 私の文、HP

石井吉徳著:石油最終争奪戦-世界を震撼させる「ピークオイル」の真実(日刊工業新聞社2006/7)

<内容は、理解しにくい「石油ピーク」の意味をEPR(エネルギー利益比)で解説し、今の石油問題の重大さを警告するもの。脱石油の基本戦略は「脱浪費、地方分散」で「自然と共存」すべき、とする悲観的楽観論。下記で始まる>

 国際的な石油争奪戦、その本質は「情報戦」である。先ず「石油がどこにあるの」を知らねばならない。石油権益の確保は、国家間の「外交戦」でもある、これに欠かせないのが情報である。
東西の冷戦のさなか、アメリカの石油価格の支配力がソ連経済力を削いだが、その背景にはアメリカは中東における絶大な力があった。終戦直前の1945年2月、アメリカのルーズベルト大統領は、石油と引き換えにサウジアラビア王族の安全を保障したという。この関係が、その後の両国の石油外交の基本となった。

More
[PR]
by tikyuu_2006 | 2006-07-14 09:29 | 私の文、HP

現代文明を疑おう(その3)

GDPの矛盾-脱・成長主義へ知恵を(ひろばユニオン2006年3月号)

石油依存社会の危うさ
豊かな石油が支えた20世紀型・効率優先の成長至上主義、マネーがすべての市場主義では人類は持続できない。有限の地球に無限はないからである。 この単純なことに経済学は何も答えられない。技術至上主義も同様である、科学技術が進歩すれば大丈夫と楽観し、エネルギーさえ作り出せる、と思うようである。

地球は有限。成長至上主義では人類は持続できない
近年の21世紀は水素エネルギー源で、などはその典型だが、それは一次、二次エネルギーの区別もできないからである。水素は何か別の一次エネルギー源から作る必要がある。最近では石油の「無機起源説」すら現れた。無限に石油はある、というのである。昔からの「原子力は無限」という話は今も繰り返される。技術万能思想の矛盾である。

More
[PR]
by tikyuu_2006 | 2006-04-25 18:28 | 私の文、HP

現代文明を疑おう(その2)

大量生産の後始末ーリサイクルの盲点(ひろばユニオン2006年2月号)
 
分別すればいいのか
地球から資源を大量に収奪し、短サイクルで大量廃棄する――この浪費型の大量消費社会が行き詰っている。自然も、人類の浪費の結果である大量の廃棄物を処理しきれない。美しかった国土にゴミは溜まるばかり。そこでリサイクルを、環境技術を、となる。一見良さそうだが、本当にそうなのだろうか。これが今回の主題である。

国、地方自治体も、そして民間機関なども懸命だが、一向にゴミは減らない。廃棄物は溜まるばかり。規制すれば不法投棄、垂れ流しとなる。本当に困ったことだが、モラルだけの問題ではないのかも知れない。今のリサイクルは社会システムとして基本的な矛盾、問題があるからかも知れない。地球規模問題としての温暖化対策について言えば、これは現代工業化社会が出す気体のゴミである。これも一向に減らない。そこで技術の出番となる。二酸化炭素を海洋、地中に隔離する考えであり、一見良さそうだ。

More
[PR]
by tikyuu_2006 | 2006-04-25 18:27 | 私の文、HP

現代文明を疑おう(その1)

近づく「地球の限界」--成長主義の暗い(ひろばユニオン 2006年1月号)
石井吉徳
東京大学名誉教授、富山国際大学教授

豊かさの陰に破壊あり
地球は有限です。人類は物的な無限の成長はできないのです。なぜなら、それを支える地球の資源、森、水、石炭、石油などはすべて有限だからです。一方、世界の人口はすでに64億人を超え、まだ増え続けます。社会の大量生産も、とどまるところを知りません。廃棄物、ごみは増えるばかりです。

それを循環、リサイクルで何とかしようとなりますが、これにも膨大なエネルギー、今の主力の石油が使われます。現代文明は地球の過去の遺産で存続していることになるのですが、最近、この頼りの石油に陰りが見えてきたようです。しかし、これを認める人は少ないのです。

More
[PR]
by tikyuu_2006 | 2006-04-25 18:26 | 私の文、HP