オバマ政権のグリーンニューディールが、日本で繰り返し報道され、また人気もあるようですが、大きな誤解が二つあるようです。
太陽、風力などの
自然エネルギーでは、アメリカのエネルギー需要のほんの一部しかまかなえないこと、もうひとつは
EPRでその意味を評価しないと、科学的合理性を欠く可能性があるということです。
経済恐慌の1930年代、アメリカでニューディール政策として巨大なダムを作るなど、大きな公共投資が行われました。オバマ政権のグリーンニューディールは、それに倣った表現でしょうが、その意味は
エネルギー収支比:EPRでよく分析する必要があるのです。さもないと
トウモロコシからバイオエタノール、この一見よさそうなエネルギー政策が、実態においてはエネルギー損失、かえって二酸化炭素が増していた、ということにならないためです。
割り切って、400万人ともいわれる大きな
雇用創出の公共事業、とおもう方がよいのかもしれません。
EPRで、というのは「自然、新エネルギー」を科学的に評価しなければならない、という意味です。よく日本の進んだエネルギー技術といいますが、EPR的におかしなものが少なくないのです。
日本では
「もったいない学会、EPR部会」がこの問題に取り組んできました。これは日本では唯一といってよいものですが、最近ようやく大学がそれに習う動きが出てきました。