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希望のオバマ演説と厳しい現実:今文明が変わりつつある

Obama演説、BBCの原文でよみ、全般的に盛り沢山の美辞麗句、訴える力がないと思いました。 初の黒人大統領という素晴らしいChangeを除いて、アメリカ人は何に感激したのでしょうか。
そして日本のメディアで喧伝される、エネルギーと地球温暖化については下記、「たった2行」です。 しかも日本語に翻訳された要旨は、原文のニュアンスが伝わりません、殆ど誤訳に近いのです

We will harness the sun and the winds and the soil to fuel our cars and run our factories.
・・・ roll back the spectre of a warming planet


就任以前のM.T.Klare論文の冷徹なリアリズムの方が、遙かに参考になります。今文明が変わりつつあるのです。

さもあらんか、就任式当日、アメリカの株価は300ドルも暴落しました。 大手銀行の業績悪化が表面に出たとされますが、現実は夢より遙かに厳しい。ご祝儀相場、ハネムーンは何ヶ月続くのか、などとCNNは冷静に論じ始めました。期待感が大きかっただけに、その反動の大きさが懸念されます。

「地球は有限、資源は質が全て」を理解したいもの。もうかってのルーズベルト時代と違うこと、肝に銘じないと、日本はまた利用され、なんだかわからないまま狼狽し、損をすることとなる。 オバマは見た目より、かなりしたたかとか、二酸化炭素の排出権取引には、特にご注意を。 もう一つの新しいマネーゲーム、これで二酸化炭素は減るわけではない。 国際オンチでお人好しの日本も、したたかに「自分で考える時」に来ているのでは。
by tikyuu_2006 | 2009-01-21 11:57 | 新しい文明の構想
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